栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

売れない店には共通点がある。

2010-04-19 00:15:12 | 視点
 元気がいいスーパーとして、最近よくマスメディアに取り上げられている、北部九州が拠点のHスーパー。
その系列に高級路線のBスーパーがある。
福岡市内に数店舗展開しているが、南区の店舗はお世辞にも客の入りがいいとはいえない。
それでも全体では利益は出ていると聞くから、他の店舗でカバーしているのだろう。

 ところで、売れない店舗には共通点がある。
1.店に活気がない。
 客が少ないのだから活気がないのは当たり前だ、といわれそうだが、それは客の活気の方で、店側の活気ではない。
 暇な店は従業員の態度に活気がなくなるのだ。
 まず、声掛けがなくなる。
次に動きが緩慢になる。
態度に明るさがなくなる。

 食品スーパーは鮮度が生命(いのち)だ。
明るさ、きびきびした動作がなくなれば、活きのいい魚も鮮度が落ちているように感じてしまう。

 2.客の立場ではなく店の立場が中心になるく。
 暇な店は知らず知らずのうちに客の立場ではなく店の立場で考え、行動するようになる。

 先日、久し振りにBスーパーに寄ってみた。
時間は7時ちょっと過ぎだったが、閉店間際と勘違いしそうなぐらい店内に客が少なかった。
恐らく翌水曜日がBスーパーの売り出し日だから、この日は少なかったのだろう。
 まあ、それは置くとして、魚コーナーの前では年配の店員が写真のように商品をきれいに並べ替えていた。
だが、この写真をよく見ればちょっと変なことに気付くはず。
そう、商品が遠くにあり取りにくいのだ。
商品が減っているのだから、もっと客の側に近付けて並べれば取りやすいのに、わざわざ取りにくいように奥から並べている。
これでは背が低い女性はなおのこと取りにくく、買うのを諦めてしまいかねない。
ちょっとしたことだが、こうしたことの積み重ねが客離れを起こしていく。
そのことにこのスーパーは気付いていないようだ。


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