栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

トヨタのクレームで気になること(読者からの投稿)

2010-04-02 17:39:33 | 視点
 以下はジュンコンサルタント・山永順一(元ホンダの技術者)さんから届いたコメントです。

     ◇          ◇

 いつも情報を有難うございます。
トヨタのリコールの問題はいろいろな評論家が論評しています。
中でも藤本隆宏東大教授の論評が知られているようですが、栗野さんの解説は違った側面からの解説で興味深く読ませていただきました。
 栗野さんは残念なことだが車にとってリコールは避けられない問題のようだと書かれていますが、本当に残念ながらそれは正解のようです。

 今回のリコールに関してはリコールの処理の問題がクローズアップされていますが、私は技術屋としてリコールになったトラブルが何故発生したかに興味があります。
 トヨタの品質管理は製造業に携わる者にとって模範となる厳しいものでした。
若宮工場を見学したときに、話に聞いていたラインの一箇所でトラブルが発生するとライン全体を止めて解決する現場を見ました。
すごいなと思いました。
 ですから、何故このように連続してトラブルが発生するのか大変興味があります。
標準化が原因であるとか、電子化が原因であるとか、いろいろ言われていますが、本当の原因は・・・

        (中略)


     ◇          ◇

 山永さん、お久し振りです。

 ところでトヨタ車の問題ですが、リコールにはならないまでもトラブルは結構多いと聞いています。

ただ、山永さんもご指摘のようにそういう経験が社内や現場でデータベース化されていない(いなかった)ことが問題だと思います。
 今回のトヨタ車の問題に関しても技術関連の人は純粋に技術面からアプローチしようとする傾向が見られました。

 私はこのアプローチ方法は間違いだと思っています。
そういうアプローチをしていると問題の本質を見失い、将来的な問題解決にはならないと思っています。


       (以下、略)


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