波佐見の狆

A private fansite for Elliot Minor, the Heike, etc.

一輪挿し

2007-05-28 13:32:42 | 狆 (栗之介・恵之介・光之介・十兵衛)

長崎の親友Fさんが、きれいな一輪挿しを栗に送ってくれました。「琉球吹きガラス」という手作り工芸品とのこと。 ちょうど栗のお手々(前足)にそっくりの可愛いあんよがついていますね!

プランターのステラが、そろそろ枯れかかりながらもまだ頑張っているので、挿してみました。一輪どころか三輪くらい挿せました。

Fさんも、先日長男の凛太郎くん(まっしろの可愛いにゃんこ)をお空に見送り、哀しみ深いなか、我が家を気遣ってくれました。凛くんも今頃は栗と楽しく遊んでいることでしょう。

 


超お薦め「アタリア」UK盤 2000円!

2007-05-27 10:33:55 | Other musicians

Aledがキーロールの1人として参加しているヘンデル「アタリア」の入手方法について、前の記事ですでに少し触れました。以下追加情報ですので、もうちょっとだけお付き合いください。

まずAmazon JPで、UK importの新品が3093円とあるのでこれはお買い得だろうと書きましたが、それならAmazon UKの方がもっと安いはずだと思い調べたら、、、やはりたったの £5.08です!2枚組み新品だというのに大丈夫かなと半信半疑でとにかく取り寄せてみました。Delivery Chargeが£3.58でTotal £8.66。ブックレットもちゃんとついていて、ディスクも物理的に何も問題ありません。今日のレートで£1=241円なので、送料入れても2000円ちょっとでゲットできたことになります。ちょっとどこか読み間違えてオーストラリア盤みたいだと思ったのですが、そうではなくて、UK国内盤です。Decca制作、2003年にAwards Collectionシリーズの1つということでUniversal Classicsから発売されたもので、古い名録音を廉価版として発売するというきわめて良心的な商品だと思います。

 

ところで、私が記事中で薦めたCDがちゃんとしたものかどうかが気になったからとはいえ、既に日本盤をもっているのになんで今回また新しく買ったかというと・・・これを見てやってください。。。 なんと、購入して16年かそこらあまり聴かないで湿気の多い部屋の押入れに入れていたため、ディスクのクッションに入れてあったスポンジがべったり張り付いてしまい、取れなくなってしまっているではありませんか~~ (このように箱入りで、スポンジで固定してあったのです。最近の2枚組みはこんな装丁のものはなくなっていると思うのですが・・・) 

 

ただ、不思議なことに、スポンジが張り付いてしまっているのはDisc 1 だけで、Aledが参加しているDisc 2の方は大丈夫で、CDプレーヤーにちゃんとかけられます。でも、1の方も聞きたいし、2も目に見えない長年のカビとかが付着していて近いうちに劣化するのでは・・とか思うと、新品が欲しくなったわけです。

結果的に、こんなに素晴らしい作品の全貌を、初めて聴くような気持ちで新たに鑑賞することができたのは、なんといってもSatomiさんのおかげですね!

内容についても、ちょっとだけ補足を。

Aledの最高傑作かもしれないと言いましたが、実はそれは、彼の声自体がこのアルバムが一番いい状態だからという意味ではありません。 ここで聴ける彼の声そのものには、13、4歳ころまでの「芳醇さ」(mellowness)というか「艶やかさ」はもうあまりないように私には思われます(勿論、ホグウッドの好みとかもあって、役柄からわざとそういう仕上げになったのかもしれませんが・・・。声自体が絶頂なのは、むしろカークビーだといえますね)。細かいことでケチをつけるわけでは決してありませんが、少なくとも声「だけ」でこのアルバムが彼の最高と言っているのではなくて、それ以外にも重要な要素があるということです。それは・・・

注目すべき点として、Aledが、アリア、二重唱、そしてレチタティーヴォという、3つのソリストとしての要件を全て満たし、世界的にもトップクラスの大人のソリストたちと十分harmonizeしているということです。歌詞カード上では、AledのトラックはAria ('Will God, whose mercies ever flow')とDuet('My spirits fail, I faint, I die!' )の2つとなっていて、Recitativeとは書いてないのですが、ソプラノ(サザーランド)とカウンターテナー(バウマン)との掛け合いでRecitativeを2箇所歌っていて、(Recitativeは「歌う」というんですかね?Satomiさん??)実際はトラック数にして4つで、かなり大きな存在感があるのです。

写真もあります。モノクロで、それまでの「可愛いボーイソプラノ」のイメージをみじんにも感じさせない、きっと見据えるような鋭く深い声楽家のまなざしをしています・・・。服装と顔の輪郭こそまだ少年ですが、このときの彼の精神性は、もう遥かに子どもの領域を超えていたのですね。

というわけで、買わなきゃ損とまでは言いませんが、買って決して損はない2枚組だと思います。

なお、上記のアリア'Will God, whose mercies ever flow'は、こちらのCDにも収録されていることをここで記しておきます。

ついでながら、New College のことで、先の記事をちょっと訂正しておきますね。

「『神官たち、レビ人たち』というグループの役なのですが、上記試聴サイト8. Act Two, Scene 3: Chor: The Clouded Scene Begins To Clear - Chor Of New College, Oxford/Edward Higginbottをぜひ聴いてみてください!合唱であるにもかかわらず、ボーイ個々の声が、まるで2、3人ソリストを使っているかのように鮮明に聞こえるのです。 これがまた素晴らしい・・・

と書きましたが、正確にいうと、Choir of New Collegeは、「神官たち、レビ人たち」ではなくて、「若い乙女たち、神官たち、レビ人たち、イスラエル人たち」という集団でした。全体的には成人男性も混じっていますが、「若い乙女たち」というグループのみが出てくる箇所は、少年だけで唱っています。上記 8. Act Two, Scene 3: Chor: The Clouded Scene Begins To Clear は、よく見ると「若い乙女たちの三重唱」となっており、トレブルの少年が3人のみで歌っているのですね!ソリストとして名前こそ出ていませんが・・・個々の声が鮮明に聞こえるのも当然でした。失礼しました。

                    

以上、私の独断的な見解が多分に混じっています。お買い求めになられて、皆さんそれぞれの感想をお聞かせ願えれば幸いです。

 

 

 

 

 


舎弟、わけのわからん物体と化す

2007-05-25 17:21:06 | 狆 (栗之介・恵之介・光之介・十兵衛)

前回の投稿はちょっと重かったので・・・今日は笑ってやってください・・

雨の中、びしょぬれになっておしっこをしたあと、洗濯されてごしごし拭かれて「やだよーーもうつかれたよぉ・・・・」とひっくり返った恵です。。どっちがお顔かわかりますか?

↑こっちがわですっ

 

「なんか用?」

(ぱぱのぱじゃまは、らいしゅうでーす)

 

 

 

 


お兄ちゃんとちゅうりっぷ

2007-05-22 11:22:44 | 狆 (栗之介・恵之介・光之介・十兵衛)

さて、お兄ちゃんのお庭シリーズ第三弾です。

これは3歳半ころ・・・よく、チューリップの間をとことこ歩いてあそんでいました。

 

ふと見せた妙に大人びた哲学的な表情・・・こういうお顔はめずらしかったのです。彼の狆生のはかなさを暗示するような、欠けたちゅうりっぷ・・・・もしかしたら、このとき既に彼は、自分の命の炎がそう長くはないことを予感していて、何もかもわかっていたのではないかとすら思えてきます。。。

 

6月26日がぼちぼち近づいてきます。去年四十九日のときお世話になったお寺に電話をして、一周忌の法要に来ていただくようお願いしました。  (てんそら家はどうするのですか?)

次回はもっと明るい、ニコニコお兄ちゃんを紹介しますね。

 

 


Aled秘蔵版!ヘンデル「アタリア」

2007-05-17 16:50:25 | Other musicians

Aled Jonesくんに関する投稿第二弾です。Handel のオラトリオ「アタリア(Athalia)」'を紹介します。

 
Aled Jones (treble) ,Joan Sutherland (Soprano), Emma Kirkby (Soprano), James Bowman (Counter-tenor), David Thomas (Bass), etc.
Christopher Hogwood 指揮 Academy of Ancient Music
 
1986年5~6月(つまりAled 15歳半!)、ロンドンのSt. Judes Churchに於いて録音。2枚組。AledのソロはDisc 2のみですが、短いものながら、独唱および二重唱を何度か歌っています。
 
私が購入したのは、Decca Records, UK (レーベルはL'oiseau-lyre)の制作で、歌詞対訳も完璧な国内盤(発売元ポリドール) でしたが、それはもう廃盤のようです。それで、現在Aamazon JPから購入できるものだと、US importのusedでも9164円もしますね。なお、こちらの、新品で3093円からというのは、UK importですが、2003年に出たオーストラリア盤らしいです。ジャケットが違うだけで全く同じ録音のはずですので、意外とお買い得かもしれません(こちらの盤の内容については、私が確認しますので、後ほど報告します)。 
                      *********
 
 
ヘンデルは25歳でイギリスに渡ってから、最初はオペラや祝典曲ばかり書いていましたが、結局は、オペラの表現様式に限界を感じ(当時のオペラは、独唱つまりアリアとレチタティーヴォばかりで、合唱が自由に使えなかったそうです)、40代後半からオラトリオの執筆に没頭していきます。

「アタリア」(英語の発音は「アタライア」)は、オックスフォード大学の名誉博士号授与式のために同大学から依頼されて作ったもので、初演は1733年。

どういう内容のお話かというと・・ちょっと人間関係が複雑で私もよく把握できないのですが、、ごく簡単に書いておくと・・・「アタリア」というのは、旧約聖書に出てくるイスラエル王の娘で、後ユダヤの女王になるが、息子を殺されたことから「暴君」と化し(ん?「暴君」という言葉は男性に使います?)、他の王家の人たちを虐殺しようとするばかりか、自分の息子の子供、つまり孫である少年ジョアスまで迫害しようとしたので(どうもここのところがワカラン・・・ ま、いいか)、ジョアスの叔母さんにあたるジョザベスが彼をかくまった。しかし結局アタリアはジョアスを見つけ出し、彼を連れていこうとするが、ジョアスは毅然として彼女を拒む。。。なお、このジョアスはのちに王に即位し、アタリアは結局民衆に殺される。

それで、この気高き王子ジョアスの役が、Aledなのです!気品があって、堂々として・・・変声半年前なので、まさに円熟期も円熟期、Aledのボーイ時代の最高傑作といってもいいのではないでしょうか。

こちらに、全曲のトラックリストがあり、雰囲気だけですが、以下のトラックでAledの声が試聴できます。

4. Act Two, Scene 2: Aria: Will God, Whose Mercies Ever Flow - Aled Jones

6. Act Two, Scene 2: Duet: My Spirits Fail, I Faint, I Die!/ - Emma Kirkby/Aled Jones/

特に後者の第6トラック・・・アタリアがジョアスを無理やり連れて行こうとして、意地悪な質問とかをするのですが、ジョアスはそれに屈しないので、アタリアの怒りはジョザベスに向けられます(「お前が入れ智恵したのだねー!」と)。悲しみで張り裂けそうになるジョザベスを、ジョアスが慰めるシーンですが、このジョザベス役のエマ・カークビーとアレッドとのデュエットはspine-tinglingな美しさで、このCDのハイライトとなっています。

ビブラートを極限まで抑え、とことん繊細で澄み切った極めて個性的な女声ソプラノとして、バロックアリアの第一人者と言われるエマ・カークビーは、私も女声の声楽家の中では唯一ファンだといえる歌手で、他にも彼女のCDやビデオをもっていますが、彼女についてはまた別の機会に改めて書こうと思っています。

この物語では、次のような大きく異なるキャラクターを反映する3種類のソプラノを楽しむことができます。

① ジョアス役Aled Jones (boy soprano): 気高く勇敢な王子
② ジョザベス役Emma Kirkby (soprano): 心優しくナイーブな王女
③ アタリア役Joan Sutherland (soprano) : 老練で横暴な女王

とりわけ、②の清楚・繊細なノンビブラート唱法と、③の典型的な力強いベルカント唱法との対比が非常に面白く、また、①と②は、当時のボーイソプラノの最高峰と、成人女声歌手の中では極めてボーイソプラノ的である(←ビブラートの問題はちょっと置いておいて、timbreとしてですが)カークビーの声とがベストマッチで、そういう意味で非常に豪華な組み合わせだと思います。

長くなりますが、最後にぜひ記しておきたいことがあります。それは、、このCDのもう1つのbig featureとして、合唱にChoir of New College, Oxfordを使っているということです。Hogwood(&AAM) は、オックスフォード大学のクアイアだとだいたいChrist Church Collegeを使うので(「メサイア」などもそうだったのですが)、これはNew Collegeとの貴重な共演です。「神官たち、レビ人たち」というグループの役なのですが、上記試聴サイト8. Act Two, Scene 3: Chor: The Clouded Scene Begins To Clear - Chor Of New College, Oxford/Edward Higginbottをぜひ聴いてみてください!合唱であるにもかかわらず、ボーイ個々の声が、まるで2、3人ソリストを使っているかのように鮮明に聞こえるのです。 これがまた素晴らしい・・・

                      

・・・まだ書きたいことはありますが、このあたりにしておきましょう。 私はこのCDを15、6年前くらいに購入し、最近は全然聴いていなかったのですが、Satomiさんが、Connor参加のヘンデル「ヨセフとその兄弟」を紹介しておられる記事を読みながら、久々に聴きたくなって引っ張り出してきました。おかげさまでまた新たな再発見がいろいろとあり、嬉しくなりました!

 

 

 

 

 

 

 

 


お兄ちゃんの「お庭でう○○」でびゅー

2007-05-15 16:32:09 | 狆 (栗之介・恵之介・光之介・十兵衛)

お兄ちゃんのお庭デビュー続きです。

おうちに来て、約1カ月(つまり生後4カ月)・・・
初めてお庭でうんちができました。
ぱぱ、うるうるだったかも・・・・

 

そして、このあと、私の膝の上で・・・・
「えらいねー う○○できたねー」
「できたよ!きもちよかったよー!でもままのおひざは
もっときもちがいいなぁ。。。。

もう今では涙ぐまずには見られない写真です。。。。

 

 

 


 

 


boy alto追記(削除お詫び)

2007-05-08 19:59:47 | Other musicians

boy altoの魅力(その1)の投稿に関し、ちょっとだけ訂正お詫びです。

ペーター・シュライヤーの少年時代の録音の中から、1曲フルで聴けるサイトを紹介していたのですが、ちょっと・・・著作権上問題がないのか気になりました。

実は、そのサイトでは他にも沢山のボーイソプラノ/アルトの作品を試聴ではなくてフルで聴けるようにしてあって、Harry のMy Own Countryの中からも1曲上がっていて、おまけにそのジャケット中身の写真まで出ています。それは以前から見つけていて気になっていました。

私自身が、著作権問題でうーん???と思うサイトにはリンクできないので、今削除しました。大変失礼しました。

なお、吉岡さんへのレス中にも書いていますが、Amazon deでは、試聴できますので、シュライヤーのボーイアルトを全然聞いたことがない方は、ぜひ少しでも味わってみてくださいね。

 仕事焦ってきたので、週末までどのカテゴリも多分更新なしです。皆さんのとこへもコメントにいけないかも。

 


洗眼薬

2007-05-07 13:56:45 | 狆 (栗之介・恵之介・光之介・十兵衛)

皆さん、それぞれに楽しく有意義なGWを過ごされたようで、よかったです。うちは、ほんとにしょぼかったです。。。だいたい今年のGWはどこにも旅行行かないと決めたのも、ぱぱの調子がいまいちだったからでしたが、結局私のほうがいろいろ病気してしまって・・・ぱぱと恵は看病ばっかしでほんとにつまんないGWだったでしょう。

(去年のGW最終日は・・・笠間のつつじ公園に遊びにいって、栗も恵もおぢさんおばさんたちにモテモテで、恵なんか「舎弟!」とか言われちゃって、楽しく過ごしていたんだっけなと・・・

中耳炎もまだなんか完全に直らなくて、炎症が残っているので、ずっと薬を飲んでいます。あと、昨日の朝から珍しく激しい頭痛がして、爆睡したらだいぶいいのですが、今日も全身ぼおーーっとした感じです。 

風邪もいつまでも長引いて、咳ごほごほ、鼻じゅるじゅるで歯医者にも行けないくらいです(口あけてられない)・・・・エリーちゃんが、ママの風邪がうつったとか言ってたので、、、恵にも注意しないとねー

そろそろ仕事も進めないといけないし・・・いつまでも寝てられないので、まず楽しいことをしようと思って、HarryのCDを聴きながら桃太郎くんの「桃太郎少年合唱団入団」の件であちこちにレスしてたら、不思議と頭も働いてきました。

さて、皆さんのしっぽ息子・娘たちのお目々は、その後どうですか?ホウ酸水で洗眼するとか、いろいろお話でてましたが・・私もホウ酸を溶かしてコットンでぺちゃぺちゃやっていたのですが、、病院で話したら、写真のような「洗眼薬」を出してくれました。無色透明、右側の小さいボトルに移して、普通の目薬を多めに点すような感じで使います。恵は、今のところそれほど目やにがひどくないので、これでOKみたいです。

GWが過ぎると、そろそろ栗之介の一周忌の準備という感じです・・早いものです。

 

 

 


Boy altoの魅力(1)― P. シュライヤーの少年時代

2007-05-03 23:14:01 | Other musicians

ウイーン少年合唱団が今年も来日し、2カ月にわたって全国をツアーしています。この合唱団の日本公演は毎年?の恒例行事のようなもので、取り立てて話題になることもないくらいですが、今年はちょっと特筆すべきことがあって、多くのメディアに採り上げられていますね。

この合唱団の500年以上にわたる歴史の中で、初の日本人団員が、「来日」しているからです。シマダ・カイ(佳維)くん。10歳でウイーンに渡りこの合唱団のオーディションに合格して寄宿舎に入り、現在13歳とのこと。記者会見では、美しい声でドイツ語で挨拶をし、彼がいかに厳しい環境の中で大変な努力をしているかということがひしひしと伝わってきました。

ただ・・・・話題性ばかりが先行して、この「初の日本人ウイーン少年合唱団員」ということばかりクローズアップされているようですが、私は、彼が(世界的に通用するレベルの)ボーイアルトだということのほうに、もっと関心があります。肝心の彼の歌声が聞けるCDはあるのでしょうか?

The Boy Choir & Solist Directoryの'Boy altos'のページには、現在62名がリストアップされていますが、シマダくんの名前はありませんね。。。このリストに載るには、ある程度のソロレコーディングを残していなければなりませんし、やはりシマダくんはアルトのパートの一員ということで、ソリストとして抜擢されるにはちょっと・・ということなのでしょうか。今回の公演をご覧になった方、彼のソロがあったかどうか、教えてください。

ちなみに、このシマダ・カイくんの大先輩にあたる、日本人ボーイアルトの草分けとして、村上 賢くんと諄(あつし)くんとおっしゃるご兄弟の名ボーイアルトの存在があったことを記しておきたいと思います。詳細は、ボーイ・ソプラノの館「日本のソリスト」53、61をご覧くださいね。

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ボーイソプラノの華やかさに比べると、地味なので、どうしてもそのサブ的な存在にしか思われないボーイアルトですが、優れたボーイアルトのソロは、ある意味、トレブルよりも衝撃的で、深く胸に響くものです。

トレブルよりも衝撃的・・というのは、私には技術的には説明できないのですが、ともかく、アルトはトレブルのようなclarity(透明さ)や、  brilliance (輝き) 、また装飾音によるきらびやかさのようなもので勝負するものではなくて、あくまでも淡々と知的に聞かせるものなので、絶対に「子供らしい可愛らしさ」ではごまかしが効かなくて、声量の安定した、本当に歌の上手い子でないとできないと思うのです(←語弊があればすみません)。

私が初めてボーイアルトの美しさを知ったのは、ドイツの巨匠ペーター・シュライヤーの少年時代の録音でした。入手したのは、20年近く前だったと記憶しています。当然LP盤です。とっくに廃盤だと思います。ジャケットをデジカメで写してみました。

Peter Schreier

Vom Knabenalt des Dresdner Kreuzchores zum Lyrischen Tenor’

ペーター・シュライヤー 少年時代からリリックテノールまで 

(ドレスデン十字架合唱団のペーター・シュライヤー)

ドイツシャルプラッテンレコード 

発売元: 徳間音楽工業株式会社 ET-5140 2,500

A面が、ボーイアルトのソロで、B面がテノール初期のもの、というユニークな構成で、A面の曲目は次の通り:

1.  Agnus Dei  「アニュス・デイ」   (J. S. バッハ ロ短調ミサ曲BW V232より)

2. Es ist vollbracht 「マリア、全ては終わりぬ」 (J. S. バッハ ヨハネ受難曲BW V245より

3.   Es kostet viel, ein Christ zu sein 「キリスト者たるは値いと高かり」  (J. S. バッハ シュメリス集BW V459より)


4.   Was hast du verwirket   「汝何を失いか」 (H.シュッツ アルトと通奏低音のための宗教曲 SWV 397より)

5. Die Koenige 「3人の王」 (ペーター・コルネリウス 東の国からの3人の王たちより)


6. 
Simeon 「シメオン」 (ペーター・コルネリウス クリスマス歌曲集 op. 8より)

7. De profundis 「深き淵より」(詩篇129) (ルドルフ・マウエルスベルガー ドレスデン・レクイエムより)

1949年から51年にかけて、つまり、シュライヤー14歳~16歳(!)にかけての録音で、彼も当初はソプラノで後にアルトに変わったと書いてあることから考えても、変声期ぎりぎりの最も円熟期のものだと思われます。もう、私の家にはLPを聴けるシステムがないので、10年くらい前まで聴いていた記憶で書いているのですが、とにかく素晴らしいです。完璧な技術と知性に支えられたボーイアルトの最高傑作、人類の宝だといえるでしょう。

私の持っているLPは勿論CD化され(全く同じ構成というわけではありませんが)、アマゾンGermanyのみで入手できるようです。ドイツ語に堪能な友人に助を借りて私も購入しておかなければと思っています。

BCSDのこちらも参考に。

私は特別シュライヤーファンというわけでもなく、最近の活動(指揮者としてなど)のことも詳しくは知りません。Deoさんなどお詳しい方が沢山いらっしゃるので、私がここで採り上げるのも僭越ではあるのですが、、とにかく彼のボーイアルトを紹介したかったのです。

ボーイアルトについては、あと、テルツ少年合唱団について述べなければなりませが、また忙しくなってきたので、今日のところはここまでです。近いうちに「ボーイアルト(その2)」をアップしますので、引き続きお付き合いください。

 

 
  
  
  
 
  
  
  

 

 

 

 

 

 


まま、だうんする(想定内やら想定外やら)

2007-05-02 09:19:23 | Miscellaneous

ままが、おねつ出てだうんしました。いか、ぐちきいてやってください。

                 *******

本ブログは、音楽・狆・語学の格調高い(楽しい)内容にしようと思って、管理人自身の日常生活のこまごまとした愚痴などを書くつもりはなかったのですが、やっぱりちょこっとだけ・・・

一昨日の夕方から微熱があって非常に体がだるかったのですが、昨日の朝はどうしても行かなければならないところがあったので、いつもどおり5時半には起きて、そのあと出かけて11時ころ戻ってきたときには8度6分ほど熱がありました。主な原因は風邪なのですが、他にもちょっと精神的にめげることがあって、どっとこたえてしまったようです。

いつもGWは、休み明けに納品する仕事を抱えて忙しいなか、1泊旅行もしっかりしてそれなりに「充実した」連休なのですが、今年は珍しく仕事もなく旅行の計画もしていなかったので(なんともしょぼい・・・・)病気しても時間を気にせずゆっくり休んでいられるのはよかったです。恵の散歩もぱぱが全部やってくれますから。。。

今日は熱が下がったので、起きています。仕事は入ってなくても他にやることはいっぱいあるし。。。

それで、さっき書いた「精神的にめげること」のことなんですが・・・

病院の先生と「合わない」ということです。

更年期特有のちょっとした疾患があって、数年まえからその先生のところにちょこちょこ通っているのですが、この先生が、腕はいいのかもしれないけど、とても横柄で、患者をバカにしたものの言い方をします。この先生の言葉遣いに傷ついているのは私だけじゃないと思いますが・・・その病院でドックもやっている関連上、他の病院にも変われない状況で、仕方がないのです。

で、昨日の午前中の用事というのもその先生との予約があったので、ずっと忙しくて行ってなかったしと思って必死で行ったのですが、案の定、やられました・・・・それもあって、また熱が上がったみたいなのです。。詳細は控えますが、どういう仕事もクライアントの問題を技術的に解決するだけではだめで、相手の目線に立った思いやりが必要なのです。とりわけ、患者の気持ちに対する想像力の欠如した医者は失格ですね。

ま、この先生の対応は「想定内」のことではあったので、こちらとしても今後も付き合っていかざるをえないのであれば、こういう人間だと思って対処するしかないのですが、「他に変われないので仕方ない」と思いながら患者からお金を払われている医者なんて、恥じるべきです。

                  *********

つまんない抽象的な話、読んでくださってありがとぉ・・・

恵とぱぱにも心配をかけました。Harryの歌を浴びて癒されて回復しなければね。。。

皆様も体調管理にはくれぐれもお気をつけて、それぞれに有意義なGW後半をお過ごしください。

                   ♪♪♪♪

ついでだから、もう少し書かせてね。。。

風邪の方は内科で薬ももらってきたし熱も下がったのでもう大丈夫!と思っていたら、どうも右の耳だけぼーっとして聞こえが悪い・・・水が入ったときのような・・・明日からまた病院も休みだから、行っといたほうがいいだろうと思い、こんどは耳鼻科に行きました~ 中耳炎になっているそうで、水を抜く処置をしてもらい、また薬が出ました。やれやれ、これは想定外!

ともかく、仕事もなく、ゆっくりした時期でよかったと思いつつ急いで戻ってきたら。。。。なんと待ちうけていたものは仕事依頼のメール マジですか~ GW中に仕事が入るってのは滅多にないことで、びっくり~。しかし、クライアントさんのほうは、カレンダーどおりの営業だからそれは想定内といえば想定内。仕事があったほうが、元気が出ます。ありがたや、ありがたや~。幸い、今度の風邪は胃にはこなかったので、食欲は普通です。今夜はおいしいディナーでも食べにいって英気を養うとするか・・・・

とりとめもない管理人の日記、ここまで読んでくださって、どうもありがとうございました。