波佐見の狆

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Classic Pooh(その1)

2008-04-27 14:54:41 | Miscellaneous

突然ですが・・・・イギリスの(upper) middle classの少年が大好きです・・・

実は、私が’Harry Sever’くんよりもずっと昔から心に抱いている、upper middleのイギリス人少年の名前があります。

それは、、、「クリストファー・ロビン(Christopher Robin)」くんです。ロビンはミドルネームなので、全部書くと、クリストファー・ロビン・ミルン(Christopher Robin Milne)というのですが、世界中に「クリストファー・ロビン」として知られています。年齢は永遠に5歳!

そう、クマのプーさんの親友のクリストファー・ロビンのことです。クリストファー・ロビンと、プーをはじめとする、森のいろんな可愛い動物たち・・・コブタ、イーヨー(年老いたロバ)、トラー、カンガ、ルー、ラビット、フクロ(ふくろうのこと)との友情と楽しい冒険のお話を、私は心から愛しています。

あら、今日はディズニーアニメのお話ですか?と思っている方がきっと多いでしょうね。そのくらい、ディズニーのキャラクターの方が有名になってしまいましたが、本来、アラン・A・ミルン(Alan Alexander Milne、1882-1956)というイギリス人作家が、自分の息子を実名で登場させた、イギリス児童文学の最高傑作のひとつなのです。

1.「クマのプーさん」Winnie-the-Pooh

2.「プー横丁にたった家」The house at Pooh Corner

3.「クリストファー・ロビンのうた」When We Were Very Young (詩集)

4.「クマのプーさんとぼく」Now We Are Six (詩集)

 ミルンはこの4冊を書いており、日本語でも、石井桃子さんの名訳で岩波少年文庫から出ています。このように、ミルン版では「クマのプーさん」(Winnie-the-Pooh)ですが、ディズニー版では「くまのプーさん」(Winne the Pooh)と表記されるのが普通です。

私は、ディズニー版は一度も見たことがないので、その価値については評価できる立場にありませ。ディズニーもそれはそれとしての魅力があるのでしょう。ただ、絵の雰囲気が、原作とはあまりに違っているので、ディズニー版は特に見る気がしないというのが正直なところです。原作の挿絵は、アーネスト・シェパード(Ernest Howard Shepard、1879-1976)という画家にによるもので、イギリスの田園風景が美しく描かれ、クリストファー・ロビンはじめどのキャラクターも素朴ながら、実に優雅な趣をもっています。白状すれば、私がクリストファー・ロビンとプーの物語に惹きつけられた最初のきっかけは、この挿絵でした・・

シェパードの挿絵は、ディズニーの絵と区別するために、特にクラシック・プーと呼ばれています。

クラシック・プーの一部をこちらにて堪能できます(なぜか、アメリカ人歌手によるBGMつき・・・)。

すいさん(素敵なブログへどうぞ)やカメ吉さん方のように、小さいころから石井訳で慣れ親しんできたという立派な方!もいらっしゃるようですが、私は小さいころはもっぱら日本昔話みたいなのしか読んでなくて、プーの物語は、20代の中ごろになって(イギリスから帰国後しばらくしてです)初めて、原作から入りました。物語の楽しさ、可愛さとともに、軽妙ながらも実に洗練された英語のすばらしさに心底魅了され、続いて日本語訳を購入して石井訳のみごとさにびっくり。それから、いろいろとコレクションを始めました。まだインターネットなどなかった時代のことで、自分の足で都内の丸善や紀伊国屋に通い、買い集めました。

初めて買ったペーパーバックの原作と岩波の訳本がこれです。

 

ほかには、、、

シェパードの原画集

A.A.ミルンの自伝、クリストファー・ロビン・ミルンの随筆、演劇の台本としてリライトしたもの、など・・

これは、ポップアップブック・・・

中を開くと、こんな感じです。素敵でしょう!

豆絵本もありますよ。

実は、私が一番大切にしている宝物が、これ。Lionel Jefferiesというイギリス人俳優の朗読によるカセットテープです。

彼たったひとりで、原作をそのまま録音しているだけなのですが、美しいクイーンズイングリッシュの発音で、すべてのキャラクターが全部違う声と話し方で生き生きと表現されていて、それはもう素晴らしい、絶妙の一言に尽きます!まさに、それぞれのキャラクターに命を吹き込んだといえます。目を閉じて聴いていると、クリストファー・ロビンやプーやコブタやイーヨーや。。。みんなが遊んでいる100エーカー森に自分も居るような、とても幸福な気分になれるのです。

今我が家にはカセットデッキがないのですが、川崎市の溝口(今でこそ、大規模開発が進んでいるようですが、当時は何もない場末の町でした)の小さなぼろアパートの一室で、わびしい1人暮らしをしていたころ、小さなラジカセで夢中になって聴いていたころの記憶が、しっかりとよみがえります。

原本の朗読のカセットブックやCDブック類は、他にもいくつか出ていて(アメリカ人によるものも含め)、少し聴いてみたこともありますが、Lionelさんの朗読があまりにも素晴らしくて、耳と心に焼き付き、彼がクリストファー・ロビンやプーやコブタやイーヨーに与えてくれた声が、私の中では絶対的なものなので、他の朗読はもう受け付けられないのです。Lionelさんのカセットブックは、今でもアマゾンから入手できますので(jpでも6000円ほど)、イギリス英語の愉しみとして星100個?!つけてお薦めします。CDでは出ていないのが、なんとも残念ですが・・私は、今からカセットデッキを購入してでも自分でCD化して保存したいと考えています。

今日はここまででおしまい。近いうちに、第二弾、あるいは三弾として、私が特に好きな場面をいくつか部分的に採り上げて、原文と訳文と対比してちょっとした分析を試みることや、クリストファー・ロビン・ミルン氏のことについてもっと掘り下げて語るということを考えています。また、クリストファー・ロビンにまつわる音楽なども紹介したいと思います。引き続きお付き合い下さいね。

 

 

 


ぽんぽんがまた・・・

2008-04-22 10:47:34 | 狆 (栗之介・恵之介・光之介・十兵衛)

ぐすん・・・・

きのうのごごから、とってもぽんぽんがいたいの。よなかから、あさにかけて、なんどもぴーぴーになっちゃって、ついに、けーじにいれられてしまいました。。。さすがに「わん!!」するげんきもありません・・

そうなんですよ・・・先月に続いてまた(先月よりひどいです)!もうお芋は全然あげてなくて、ウォルサムと病院推奨のおやつをほんの少し食べてるだけなのに、、一体どうしたんでしょう。昨夜は仕事もないのに、殆ど徹夜でみていてあげなければなりませんでした。今日は耳鼻科に行きたかったのですが(耳鳴りがずっと断続的)、まだ目が離せないので、出られないなあ・・・ぱぱは、人間と同じでたまには体調悪いこともあるんだから、いちいちあまり心配する必要なしって言うんですけど・・・

  病院で注射してもらって、だいぶお腹固まってきたみたいなので、気分がよくなったのでしょう。わん!!するので、ケージから出してあげました。やっぱり原因がわからないのですが、当分はおやつも一切やめてウォルサムだけにして、様子をみるしかないかと。。。

 

 

 

 


満開です

2008-04-21 14:57:19 | Miscellaneous

先日の大雨で、お庭の花たちもいくらかうなだれてしまったのですが、花びら自体は潤って、美しい盛りになりました。

まずこれは、大雨の前(13日)に写しておいたものですが・・・。

(すいさんのリクエストにお応えして、恵を連れてきたのですが、、動くのでなかなか難しい・・・

以下、雨の後の17日です。

まず、上から覗き込むようにして写したこれですが・・・

どれもチューリップなんですよ。雨をたっぷり吸い込んで、めいっぱい開きました。

特に左右の、黄色と白の桔梗みたいなとがった花びらは面白いのです。だって、これらを横から見てみると、花びらの外側(裏側というべきか?)のみ色がついています!

黄色の外側は赤、白の外側はピンクです・・

完全に閉じると、外側の色がはっきり見えます。

昨日、摘んでグラスに生けました。)

 

これは八重咲きですね。バラみたいでしょう?!

 

先日の記事で、桃くんのお母さんからご質問いただいた、このブルーの小さいお花の名前ですが、、、「花ニラ」でした。美穂りんさん御教示ありがとうございます。

Wikiによれば、この細い葉からはニラのような匂いがするけれど、花は意外に甘い香りがするとのことです。。。。。さっそく香ってみましたが、、ん??そうでもないような・・

ぼっちゃま、いかがでございましょうか?

 


栗くんがまた助けてくれました・・・

2008-04-16 09:51:16 | 狆 (栗之介・恵之介・光之介・十兵衛)

ああっ、もう今日夕方にはどうあっても納品しなければならないのに、キーワードの1つである、B型肝炎の細かい用語がどう検索してもわからない・・・・・

で、今栗之介にお線香をあげて、「ままはがんばるから、応援してね」とお願いして、またPCに戻ったのです。

そしたら、、、、いままであんなにわからなかったのに、ちょっと検索しなおしただけで、私の求めていた情報がしっかり載っている信頼できるサイトが2つもぽんとみつかるではありませんか!

栗くん、また助けてくれたんだね・・・ありがとう

あっ。。。栗だけじゃないですね、てんちゃんも、ユキちゃんも、ありがとねっ。

あんまり嬉しかったので、書いておきたくなりました。バイオ特許翻訳者のお部屋より実況中継??でした・・・・さあて。。


少しずつ・・

2008-04-13 02:05:53 | Miscellaneous

これは、、、最初からこの色なんですが、 

 

これは、最初はこの色なのに・・・、

数日たったらこんな色に!

 

 お庭のチューリップたちが少しずつ装いをはじめたところです。。

仕事は納品直前だというのに、、花粉症のせいで中耳炎+頭痛(珍しく)を併発してしまって、しんどいです・・・ 頭痛はすぐおさまったのですが、、中耳炎が全然なおらなくて、、、息抜きにお庭の様子を紹介しました。

 

 

 


Harry & Hugo visiting the US

2008-04-09 16:19:25 | Harry Sever

昨日の夕方、ばたばたと食事の支度をしていると、メール受信の音がしました。

Judyさんからです・・・ 平日のこんな時間(向こうは、、朝10時くらいかな)に珍しいなと思ったら、「Chapel ChoirのUSツアーで明日から9日間留守にします。急いで子供たちに準備をさせなくちゃ!」

おお。。。Winchester CollegeのHPにも出ていました。

Chapel Choir is visiting New York, Greenwich and Princeton from 10 April – 17 April and will be singing the Graces and giving some entertainment at the Dinner. Click here to view the Choir’s Itinerary. 

Chapel Choirは、一昨年も3月から4月にかけて同じようなitineraryでUSツアーをやっていましたね。2006年のパンフレットの一部です。

Harryも参加していましたが、ただしソリストとして、リサイタルをやることが彼の目的でした。当時、微かに変声の兆しが現れていたとはいえ、まだソプラノが最も熟していたころではあったのですが、Head QuiristerのポジションをThomas Jesty君に引き継いで、Quiristersの一員としての任務は以前ほど重大なものではなくなっていたと記憶しています。(間違っていたらすみません・・・・) なので、Chapel Choirの一員として行ったけど、向こうでは別行動?してリサイタルをやったということだったと思います。

(それにしても、UK国内でのボーイソプラノのリサイタルというだけでもすごいことなのに、海外でまでリサイタルというのは、驚異的というかきわめて異例のことだったのではないでしょうか。Aled とかConnorとかはどうだったのでしょう・・・??)

そのころ、私はまだSever家との交流を始めていませんでした。ツアーのことは直前にネットで知りました。海外のフォーラムでJudyさんが、Harryのリサイタルに皆さん来てくださいね~会場でお会いしましょう~とか書いておられたのを見て、行きたいっ!!!!!と地団駄を踏んだものです・・・・

ともかく、Harryは今年はChapel Choirのお勤めのみで、Head Quiristerである弟を見守りながらのツアーとなるわけですね。Harry&Hugoのデュエットもお披露目されるのではないかと思います。Have a wonderful time!

いつの日か。。Harryの在学中に、日本にも来て欲しいっ・・・

14日納品の仕事は仕上げの段階で、最も集中力が必要なのですが・・・・すでにへとへと・・・

 

 


虫干しデーはwedding anniversary

2008-04-05 22:05:12 | 狆 (栗之介・恵之介・光之介・十兵衛)

仕事はラストスパートをかけなければいけないのですが・・・脳細胞の疲労は極限に達して舟こぎしてばっかりです。息抜き&虫干しに、牛久シャトーに散歩に行ってきました。

桜満開・・・(私はメガネとマスクで情けないので、恵のお顔に隠れちゃいます)

植え込みで

ちなみに、、今日は我が家の16th wedding anniversary...

行きたかったお店が今日は予約がとれなかったので、記念のdinnerは明日の夜です。

 


千鳥ヶ淵の桜の思い出・・

2008-04-03 15:37:58 | Miscellaneous

眠気覚ましにちょっと書いています・・・

千代田区の千鳥が淵の桜が(「も」というべきか)満開だそうです。

千鳥が淵の桜といえば、、、もう15年ほど前になるでしょうか・・・結婚して間もないころですが・・・毎週金曜の午後に立ち寄り、1人でぼおっと眺めていた時期がありました。

といっても、茨城からわざわざ、あそこの桜を観に出かけていたのではありません。当時わたしは、中学生・高校生の受験英語添削指導のアルバイトを家でやっていて、雇われている会社に週1回納品に出向かなければならなかったのですが、その会社が千鳥が淵のそばにあったのです。往復の交通費も出ていたので、よく考えれば、毎週東京に遊びに出てこれて、茨城の主婦にとってはルンルンのお仕事だったのでしょうが・・・

1枚、300円とか500円とかで赤ペンで添削を入れて講評を書いて仕上げるわけですが(意外と時間もかかるものです)、これを10~2、30枚/週もらっていました。それだって、ちゃんと採用試験を受けて雇われたそれなりの仕事です。もちろん、やりがいを持ち、さらに上級試験を受けて1枚の単価をやや上げてもらいながら、何年も続ける人も多くいるようでした。

ですが、私は不満でした・・・・収入の問題ではないのですが・・・私には得るものが全くなかった。このまま赤ペン先生で一生終わるのかと思うと虚しくて・・・・

わたしの寂しい気持ちを、美しい桜が慰めてくれました。

それでも、2年くらいは続けたでしょうか・・・・

ちょうどそのころ習っていた書道の先生から、「そんなのはね、英語を知らない人が勉強するためにやることなのよ。あなたが満たされないのは当然じゃないの?」と言われたことで、きっぱり辞めることにしました。

その後、たまたまぱぱの会社の英語の技術文書を日本語に訳してと頼まれたことをきっかけに、プロの翻訳者を目指すことになりました。そして、七転八起の長く苦しい修行の道に突入したのです。。。

To be continued....

追記です・・(お断り)

「そんなの」とか書いたので、添削指導員のお仕事を熱意をもってされている方々(あるいは、事情があってほかのことができない方)には、はなはだ失礼な記事になってしまったかもしれませんが、学校英語の添削の仕事が、翻訳の仕事より下であるとかいう意味では決してありません。わたしは、基本的にどんな仕事でも、プロフェッショナルなスタンスをもってやっている方を尊敬します(大食いタレントはそれなりにプロだからすごい、と以前書いたのもそういう意味合いからでした) 。

ただ、学習塾の雇われ講師として中・高生に8年も英語を教えてきた挙句の添削指導員というのは、あまりに物足りない仕事だったのです。結婚を機に、生活環境が大きく変わったこともあり、学校英語とはまた違う語学が学べる仕事がしたかったのです。

そのことを思い出して書きたくなりました。