波佐見の狆

A private fansite for Elliot Minor, the Heike, etc.

那須、たのしかったね!

2007-09-30 21:22:12 | 狆 (栗之介・恵之介・光之介・十兵衛)

去年はお兄ちゃんがお空に昇って半年後だったので、行かなかったものですから、2年ぶりの那須参加になりました。みゆきさん、細やかなご手配、お気遣いありがとうございました。皆様、楽しい時間をありがとう!お心のこもった数々のおみやげにもびっくり!

2年前は。。積極的なお兄ちゃんの後ろでじい・・・っと遠慮がち(もっといえば、おどおど気味)だった恵之介も、今年はかなりリラックスできたようです。私もよく食べ、よく寝たぁ・・・・さあて、明日からまた急ピッチで仕事です。。

写真少しばかり・・・(ぶれたりぼけたりが多くて、あんまり写してなくてすみません。みなさんのサイトに見に行かせてねー)

 

 

恵之介、すぐごろんとなるので、みみしゃん(ですよね?)きょーみしんしん・・・

今回の主役は君だったかな?はるちゃーん


エリーちゃんへ・・・

2007-09-27 11:20:16 | 狆 (栗之介・恵之介・光之介・十兵衛)

おたんじょうび、おめでとう、いとしのえりーちゃん!

これは、エリーユキママさんからいただいたお写真だったよね・・エリーちゃん半分しか写ってないけど、、、これからエリーちゃんにアタックするぞ!って構えてる栗が可愛くてね・・・ 

一言エリーちゃんにメッセージをお送りしたかったのです。

 


フケフケその後・・・

2007-09-26 15:49:11 | 狆 (栗之介・恵之介・光之介・十兵衛)

サマーカットの記事で、恵之介のお尻の皮膚に少しフケが発生しているということを書きました。あのころまでは、毛を短くして風通しをよくしてやり、1、2週間おきにシャンプーする(月1回念入りにトリマーさんのところで。加えて、1、2回家で下半身のみさっと。いずれも普通の低刺激性シャンプーで)ということで、きれいになっていたのです。さほど痒がってもいなかったですしね・・。

ところが、、、最近また毛が伸びてきたからということもあってか、またフケがひどくなってきたのです。以前は、下半身の黒い毛の根元の皮膚だけだったのですが、それが急速に白い毛の部分にまで広がり、下半身から背中→首の方まで上がってきました。そして、以前と比べると痒がって、ときどきあんよで掻く動作をします(届かないけど、、)。結構匂いもあるしね。。

以前病院では、細菌性ではないのでとにかく清潔にということで、何も治療はありませんでした。ほんとに大丈夫なのかなと不安になり、また火曜日に診てもらったのですが、、、やはり、同じ診断です。確かに、茶色のフケフケがただよっているだけで、湿疹とかもないので、、、大丈夫なんでしょうかね。。

ナナちゃんのママさんから、薬用シャンプーについてアドバイスをいただいていたこともあり、先生にシャンプーの選択について聞きました。

なにせ、今までシャンプー剤について神経質になる必要がなかったので、ほとんど知識がなかったのですが。。。。 症状により薬用シャンプーを使い分けねばならないのですね。

http://www.tsuzuki-ah.com/news_vol3.html

http://www.aruah.com/shampoo.html

http://www.elk-ah.co.jp/cgi-bin/elk-ahHP/sitemaker.cgi?mode=page&page=page2&category=3

恵の場合、脂っぽいフケなので、

①まず角質溶解性のシャンプーで脂分を取り除いてから

②続けて保湿性のあるシャンプーでもう一度

という二段階で行うように言われました。で、何を使うかということですが、、、できればネットで簡単に買えるものがよかったのですが、、、病院で推奨しているのが、DermaPetという米国の製品で、一応それを買って帰りました。皆さんご存知ですか?

調べてみたら、結構いいみたいですね。皮膚科専門の獣医が開発したとのこと。

 http://www.animalink.co.jp/goods/shampoo/shampootop.html

 で、この「マラセティックシャンプー(MalAcetic」というのが角質溶解性で①(写真左)ですね。あと、ネット上にはないのですが、同じ会社のDermaBenSsというのが保湿性のほうで②(写真右)ということで、2本です。 

DermaPetのはネットでは入手しにくい(できない??)し、すごく高いのではと思っていたのですが、病院の明細見たら、①も②も230mLで1800円でした。これは品質の割には(といっても使ってみないとまだわかりませんけどね・・・)お手頃価格ではないでしょうか?

金曜日に(那須お出かけ直前だあっ)トリマーさんのところに連れていくので、このシャンプーできれいにしてもらって、毛もまた少し短くしてあげようと思います。恵に合うといいのですが・・・

あと、鼻水と咳は結構続いてはいますが、基本的には元気で、食欲もあります。
ということで、皆さん、さっぱり恵くんといっぱい遊んでね~~ 

話題の「mちょろ」

(あーー仕事ぉ・・・今日また2件も請け負ってしまったぁ・・・やっぱしなあ・・・でも来週からしからやらないからねっ!てことで納期ゆるゆるにしてもらいました。。ふう。。。。 去年の今頃は結構ヒマしてたのになあ。。。。)

 

 

 

 

 

 


ままがへん!

2007-09-22 12:31:18 | 狆 (栗之介・恵之介・光之介・十兵衛)

ふうぅぅ・・・・・仕事ようやっと一段落です・・・・7月からずーうっといろいろ忙しくてむちゃくちゃくたびれました。 仕事に追われている時は夢中だし気が張っているので、肉体的にも精神的にも馬鹿力が出て具合も悪くならずに乗り切るのですが、解放されるとがくっときてしまって、今頃ひどい「夏バテ」です。来週末は、すっかり秋模様の那須で皆さんとお泊まり会だし!しばらくゆっくりしたいっ。

さて、木曜日の夜のことをちょっと聞いてやってください。

当初金曜朝の納品でと言われていたのに、クライアントさんの都合により急きょ木曜の夜に渡さなければならなくなり、もう大変 ちょうどぱぱが早めに帰ってきてくれたので、恵の散歩にいってもらって、、夕飯の支度だけなんとかしたものの(といっても超手抜きで)、食べてる時間もないし、ぱぱに先に食べてといってPC画面とにらめっこしていました。

そしたら、、恵が異様に興奮して、私の方を向いたまま、ぴょんぴょん、バタバタとずうっと騒ぐのです。 ワンワンと吠えこそしなかったものの、そのお目々には戸惑いの色がはっきり。

いつも、どんなに遅くなっても夫婦2人で晩ご飯たべ、その間恵は待っていて、終わったら私からおやつと夜食をもらうというパターンなので、なんか様子が変だと思ったのでしょう。

このお顔・・・

「ままぁ・・・・どうしたのさぁ・・・・へんだよへんだよ・・・・

(どちらもぱぱ撮影)

ぱぱは仕方なくひとりでもくもくと食べてましたが・・ 恵は、状況がまったく呑み込めず心配してくれたんでしょうね。恵くん、ごめんね。

仕事は9時前に無事送信完了し、あとはまったりタイムでした・・

 

 

 


ばうむくーへん、いただきましたっ

2007-09-16 09:58:48 | Miscellaneous

あいかわらず仕事に追われてへろへろです。

ぱぱがね、会社の人から、でっかいバウムクーヘンを2個もらってきたんですが。。。「元祖やわらかい長崎バウムクーヘン」。。長崎???うーむ。でも、、「東京都足立区」ってかいてありますが・・・

なんか有名らしい。。これですね。

皆さんご存知かも?

http://www.ayomi.co.jp/tuhan/simada/

http://tokyo-baumukuuhen.jp/top.html

うーん、、どんなお味だろ。賞味期限28日って書いてあるから、もう少しとっておこうかとも思ったんだけど、、我慢できない。。今日食べるぞっ

どーせぼくはもらえないのにさぁ・・・・ >けい

 


Cantores CD ご注文御礼

2007-09-13 00:26:41 | Harry Sever

皆様、Cantores のCD、早速のご注文ありがとうございました。Judyさんも私もStrawberries だけでも何枚かでも売れれば・・・という思いだったのですが、お申し込み下さった方ほぼ全員が2枚セットのご注文で、Sever家に代わって厚く御礼申し上げます。 

このあたりで一応締めて, Sever家に発注します。「枚数を知らせていただいたら、すぐHarryに言って学校から持ってこさせて送りますからね!」ってJudyさんおっしゃってますが、なにせ彼女も平日昼間お仕事で大変忙しい方なので、郵便局に行く時間もなかなか取れないようです。私のところに届くまでしばらくかかると思いますが、どうか気長にお待ちいただきますようお願い申し上げます。

なお、今日で受付終了というわけではありません。後からでも一連の記事をごらんになって欲しいと思われた方がいらっしゃいましたら私までご連絡下さい。ただ、その場合は、入手が数カ月先になるか、あるいはその時点でWinchesterのほうに在庫がなくなっていて、入手できないという可能性もあることをお含み置き下さいね。

CDの内容や、私のさらなる「Harry論」など、もう少し書きたいことがありますが、今またちょっと忙しいので、音楽記事はまたしばらくお預けとなりますが、こちらも気長にお付き合いのほど。。

とりいそぎ、お知らせお礼まで。 

 

 

 


Cantores CDその(2) ' Twilight’

2007-09-05 08:46:21 | Harry Sever

 

その(1)の記事をまだ読んでいない方は、

ぜひそちらから先にお読みください。

では2枚目‘Twilight’についてお話ししましょう。

Strawberries & CreamとTwilightは、Harryのソロのトラックはなくて、あくまでアンサンブルの中でharmoniseしながら彼の声の特質が生かされるようになっているということ、そして、映画音楽とポップス路線だということで、共通していると言いましたが、このTwilightには決定的な違いがあるのです。

それは、こちらは昨年8月、すなわちHarryの変声が始まった直後に録音されたということです。

Twilightには別の声の持ち主となったHarryがいます。それは1曲目からすぐにわかってしまうほど明らかな変化です。しかも、テナーになりかけの低い声と元のソプラノが共存し、低くなったり高くなったり安定しない状態であることは否めません。しかしです・・・ここがHarry Severという人のすごいところなのですが・・・・そのような状況がハンディとはなっておらず、むしろこの変異する状態を、人生のうちで1度しかない「面白い」時だと捉え、うまく利用するようにして、なかなかの芸達者ぶりを聴かせてくれているのです。

メンバーと担当パートはStrawberriesと全く同じなので省略します。

Track list:

1. Reach for the Stars    S Club 7, arr. Sever  **
2. Penny Lane    McCartney, arr. Keen  **
3. Hide and Seek    Heap, arr. Burnham  **
4. Hallelujah     Cohen. Arr. Woods *
5. Title of the Song    Da Vinci’s Notebook  *
6. I will   Lennon/McCartney    arr. Burnham 
7. Girl     Lennon/McCartney    arr. Keen
8. You raise me up    Graham/Levland   arr. Woods  *
9. Fix you     Martin, arr. Burnham  ** 
10. Grease Megamix     Jacobs/Casey.  arr. Sever  ***
11. Again     Cochran, arr. Newman
12. As time goes by     Hupfeld, arr. Gilchrist
13. Blue Orchids     Camichael, arr. Simpson
14. Starship      various, arr. Cantabile   *
15. Twilight      Kellogg, arr. Koschat

2006  Diamond Records   DRCD029

 1. Reach for the Stars  

 イギリスの男女混合ダンスボーカルグループ S Club 7の曲で、「いろんな願いがうまくいかなくてくじけそうになっても、絶対にあきらめないで。僕がいつも励ましてあげるから。過去は振り向かないで。君のゴールは空なんだ。もっと高い山に登って星に向かって手を伸ばしてごらん・・」といった超前向きソング(→YouTube)。

まず、When the world leave you feeling blue, you can count on me・・とテナーから入りますが、すぐ全員が加わり、Reach for the starsに続くClimb every mountain higher、さらに2回目、3回目のReach for the starsに続くFollow your heart desireというところとWhen that rainbow’s shinning over youというところに耳を澄ましてみてください。これが変声したHarryの第一声です。 Strawberries における声と比べると、なるほど低くなったなあと感じますね。あと、Fly away, swim the ocean blue / Drive that open road, leave the past behind you..とテナーとの掛け合いでかなり強く聴こえてきます。

それにしても、音の高低はともかくも、歌唱力という観点から聴いていると、このオリジナルのヴォーカルと比べて、Harryのほうがいかに技術的に優れているかよくわかります。これまで培ってきたしっかりしたクラシックの基礎がありますから、変声しようがポップス路線になろうが何の不安もなしという感じですね。

 2.Penny Lane

Strawberries でも紹介した千葉の英語の先生のページに、歌詞・訳詩と、この曲が生まれたバックグラウンド等について、大変詳しい話が書いてあります。「動画」というところをクリックするとYouTubeにリンクします。Penny Laneなんて久々に聴きましたが、ちょうど40年前に作曲されたものとは思えないほど、新鮮な感じがします。さて、Cantoresバージョンで、注目は、Harryによる管楽器(トランペットですよね?)の模倣、パパパパパーン!でです。実に明るく元気ではないですか。こんなふうに遊びの要素を加味することはクラシックのみやっていたころは、思いつきもしなかったでしょうね。

 3. Hide and Seek

イギリスの女性歌手Imogen Heapの曲(→YouTube)。彼女の独特の世界についてはAmazonのカスタマーレビューなどにも書いてありますが、「かくれんぼ」という意味のこの曲も、人間の声をヴォコーダー(vocoder)というソフトで処理して意図的に電子的に聞こえるようにし、不思議な雰囲気を作っているようです。 オリジナルがこのようにきわめて個性的なので、大変やりにくい曲だと思いますが、電子音処理ではないナチュラルな人間の声のコーラスで全体的にとても上手くまとめられていています。リードをとっているDominicのカウンターテナーも美しい。

最初、Where are we? What the hell is going on?のコーラスにつづいて、Harryの繊細な(The dust has only just) begun to form / Crop circles in the carpet...が聞こえ、後のほうでも随所でかなりHarryの歌声が際立って聴こえてきます。このトラックでの彼の歌う声は、1と比べると、かなり高いほうに逆戻りしています。その一方で、しゃべるようにMm, that you only meant well?というところなどはやはり1と同じくらい低いようです。

最後、You don't care a bitと小さめにテナー陣が繰り返し、HarryのHide and seekが何度か高く大きく入りますが、このseekの微妙なビブラートがいいですね~。


5. Title of the Song

アメリカのアカペラグループDa Vinci’s Notebookの曲 →YouTube)。基本的に、Cantores Episcopiは、楽器伴奏付のグループの歌とかあるいはソロ歌手の歌とかを、アカペラ用に編曲して歌っているわけですが、この曲に限っては、オリジナルにほぼ忠実のようですね。アカペラを本職とする大人のグループにも負けないくらい上手だと思います。

8. You raise me up

多くの歌手が歌っているので、皆さんもよくご存知と思いますが・・・ここで残念なのは、テナーの1人、Mattの声がふらついていて(もちろん、変声とは何の関係もありません)、聞き苦しい部分があることです。この点については、Judyさんからも前もって伺っていたのですが・・・この頃彼はいろいろあったようで・・・Strawberries では惚れ惚れするテナーを聴かせてくれていたのに・・・。

ともかく、全体のハーモニーと、それからHarryのスキャットだけ楽しんでください。 余談ですが、テナーのソロでのYou raise me upとして私が一番好きなのは、Aledが’Higher’の中で歌っているものです。

9. Fix you

イギリスの超メジャーロックグループColdplayの名曲。HarryはBCMインタビューで、レッチリなどと並んで好きなグループとして名前を挙げていたことから推測すると、彼がぜひこれを歌いたかったのではないかと思います。バンドのリーダーでキーボードとヴォーカルのChris Martinが、父を亡くして悲しむ妻を励ますために作った歌だとのことです。YouTubeでオリジナルを聴いてみると、このCDでリードをとっているDominicとChrisは声が結構似ていますね(Chrisの声も高いので)...でも、歌唱力の点ではやはりDomのほうが上ですが。

Fix you とはどういう意味でしょうか。この他動詞にはいろんな意味がありますが(「固定する」「修理する」等)、このように人間が目的語というのは私は初めて見ました。辞書で人が目的語の場合を調べると、「復習する」とか「懲らしめる」とか物騒な意味ばかりですね・・・(それも米口語で)。しかし、ここでは悲嘆にくれる愛する人に向かって言っているのですから、君を修理してあげよう、すなわち癒してあげよう、苦しみを軽くしノーマルな状態に戻してあげよう、という意味だと解釈するしかないでしょう。

Lights will guide you home / And ignite your bones / And I will try to fix you. というところから、Harryの声がぐんと大きく入り、優しくFix you!と呼びかけるように歌うところは包容力すら感じさせ、またワーオ、ワーオというスキャットも素敵(オリジナルでは、ギターが加わって重厚に盛り上がる箇所)。

10. Grease Megamix

John Travolta とOlivia Newton-Johnのコンビで大成功を収めたミュージカル’グリース’の挿入曲の中から’You’re the one that I want’、’Greased lightnin’, ‘Summer nights’の3曲を1つにつないでミキシングし直し、初演から20周年目の記念として1998年にシングルとしてリリースされたものです(→YouTube)。  
 
Harryは、オリビアが演じたSandyのパートを全面的に歌っており、私も*印を3つもつけてしまったように、Twilightの中でも一番の聴きどころとなっています。ここで、Harryの声は高さがめまぐるしいほどアップダウンしており、変声中であることを強く実感させられます。

Well this car is automatic, it's systematic, it's hydromatic, Why it's greased lightnin'! というMatt(トラボルタのDannyの役)の台詞に続いて入るコーラスの中で、Keep talkin’ / whoah keep talkin’I’ll get the money. / I’ll kill to get the money こういうところは「ドスを利かせた」?!と言っていいほどの低さで、続く ‘You better shape up/ 'cause I need a man / and my heart is set on you./ You better shape up; / you better understand / to my heart I must be trueではだんだん上がってきてYou're the one that I want, o,o, oo, honeyではアルト。If you're filled / with affection / you're too shy to convey / meditate in my direction / Feel your way.では再び下がる・・・・ 

ずっとSandyのパートに耳を澄ましていると、さすがにきつそうだと思えるところがあります...。それでも、この記事の冒頭で「芸達者な面を見せている」と書いたように、私には、特に無理して歌っているとは思えないのです。変声が始まったけどレコーディングの日程は決っているからなんとか切り抜けよう、というぎりぎりの状態というのではなく、むしろ不安定な声を操りながら、クラシックにはなかったjazzyな歌い方を自ら楽しみ、それはHarryの新たな職人芸の芽生えとなっているように思います。Dannyの‘I met a girl crazy for me’に続いて’I met a boy cute as can be’ というところなんて、cuteで意図的に声をひっくり返し「すっごくかっこいい~~い男の子に出会ったわ」と、まるで台詞のような効果を出していますが、こんな遊び心は、余裕の表れでしょう.

                                          

実はJudyさんは、変声期の録音を流通させることについてはきわめて慎重で、私に、「まずあなたが聴いてみて、どう思うか聞かせてください。あなたの感想次第では、日本の皆さんに紹介するのはStrawberries の方だけにしようかと。」とまでおっしゃったのです。ですが、当の本人(Harryのこと)は、こっちもとってもいいよ~と言っているとのことで、それから考えても、いかに楽しくレコーディングしたかが想像できます(なにせ、プラス思考の標本みたいな人ですからね・・・)そういう意味で、またしてもHarryの型破りさにしてやられた!といってもいいくらいです。

ここでブログの字数制限オーバー直前のため、購入方法についてはまた別の記事にします。このすぐ下に入れますので、引き続きお読みください


Cantores その(2)続きです(購入案内)

2007-09-04 23:47:45 | Harry Sever

 この上に来ている記事の続きです!そちらからお読みください(ブログの字数制限をオーバーしてしまい、やむなくさらに分割しました。

 Cantores EpiscopiCDの

購入をご希望の皆様へ

 

私までメールを下さい

Kurikeinosuke あっと mail.goo.ne.jp
(送信の際「あっと」を記号に変え、前後のスペースを詰めて下さい)

 

明記しておきますが、今回のCD紹介は、決して私が通販ビジネスとしてやることでなく、Sever家からのごく個人的な依頼に基づき、私が仲介して皆さんにCDをお送りし、Sever家への送金などの手続きを代わりに行うだけです(ですから「特定商取引法に基づく表示」とかもしません)。私としては、純粋に、Harryの最新作品を日本の多くの皆さんに聴いていただきたいう願いから今回の一連の記事を書きました。

 この箇所に、CDの価格等についての記載をしていましたが、一通りのdistributionが終わったこともあり、削除しました。今後この記事をご覧になり、Cantores EpiscopiのCD購入をご希望の方は、私までメール下さい。availabilityをSever家に問い合わせます。 2008年7月5日記 >

なお、Strawberries については、私が以前からメールで親交があったHarry好きの数人の方には、数カ月前から予約していただいていたため、すでにお送りしております。そのうちの1人、Satomiさんから早速感想をいただきました!

感激! (Satomi)
 
まだ全部ではありませんが、CD聴いてみました。このアルバムはまだ変声前なんですね。いつもの透明感溢れるHarryの声が光っていました!心なしか、大人っぽさを増したような、落ち着きも感じられましたね。でも、変声を迎えた今、この生き生きとしたHarryの歌声を聴いて、ちょっと切なさを感じたのも事実だったりします…

クラシック正統派(?)の私ですが、このポップス曲の多いアルバムも、発声法はきちんとしているし、新鮮なアレンジ&ハーモニーで楽しく聴くことができました。


声楽を専門的におわかりのSatomiさんから、そう評価していただけて、嬉しいです! 「透明感」まさにHarryの声のキーワードですね!(Keiko)

 

 


Cantores CD その(1) 'Strawberries & Cream'

2007-09-02 17:35:19 | Harry Sever

では、Cantoresの2枚のCDについて、2つの記事に分けて書きますので、ぜひこの後に続く記事の方も併せてお読みくださいね

まず、Cantores Episcopi(「主教様の歌手たち」の意味)というアンサンブルについて簡単におさらいをしておくと、Winchester College学生のいわゆる課外活動として30年前に結成された男声アカペラグループで、現在7名で活動中。Harryは、2005年から参加しています。2005年というのは、まだ変声前(ソプラノの絶頂期)です。本来「男声アンサンブル」は成人男声により構成されるものについて言うので、一番高いレンジでもカウンターテナーなのですが、Harryはprep schoolで既に1年飛び級しWinchesterには皆より1歳早く入学した関係で、ボーイソプラノでも特別に入団したとのことです。詳しいことは、今年3月から4月にかけてアップしたこの記事(「とことん型破り」)、さらにこちらこちらをご覧ください。


Harry参加後に制作されたCDが2枚あり、1枚目が2005年秋の録音で‘Strawberries & Cream’、2枚目が2006年8月の録音で'Twilight’というタイトルです。どちらも、Harryのソロはなく、Harry の声はあくまでアンサンブルの一部として収まっています(Harryのためのグループというわけではありませんからね)。また、Harryが過去のソロアルバムで歌ってきたようなクラシックの歌曲ではなく、ほとんどポップスと映画音楽であるということもTwilightとStrawberries との共通点です。そういう意味では、どちらとも、今までHarry のCDを聴いたことがなかった皆さんも気軽に聴けると思います。

概要については、とりあえずここまでにして、まずStrawberries & Creamの内容から説明しましょう。

Altos:  Harry Sever, Dominic Burnham
Tenors:  Matt Woods, Ed Goble
Basses: Tom Keen, David Clarkson, Tony Ayres(←
先生。写真で右端に写っている白髪の男性。「とことん型破り」の記事中では別の先生の名前も挙がっていましたが、やはりこの写真はAyre氏のようです・・)

さっきも書いたように、男声アンサンブルではソプラノは要らないため、Harryはアルトということでクレジットされており、実際の歌い方もあのソプラノ独特のきらめく高音の響きは抑えて「しっとり」「まろやか」な味を出しています(Die Schone Mullerinとほぼ同じ時期の録音であることを考えれば、これはかなり意識的、意図的に調整したということだと思われるのですが・・・)。なお、もう1人のアルト、Dominic(写真向かって一番左)は、カウンターテナー(あるいはファルセット?)で彼のほうはおそらく変声していると思われますが・・・ともかく、Harryが最も高い音域を担当しているということです。


Track list:

1. Homeward bound   Simon & Garfunkel, arr. Eley    *
2. Ain't misbehaving    Ruzaf, Waller & Brooks
3. Where is love ?   Bart, arr. Eley **
4. Help   Lennon & McCartney, arr. Eley  *
5. Yesterday  Lennon & McCartney
6. Hey Jude   Lennon & McCartney, arr. Hamilton *
7. Just the way you look tonight   Fields & Kern, arr. Chilcott
8. Gershwin Medley   Gershwin & Gershwin, arr. Chilcott
9. My love is like a red, red rose   trad.
10. I got rhythm  Gershwin & Gershwin, arr. Clapham  **
11. Georgia   Carmichael, arr. Simpson
12. And so it goes   Joel, arr. Chicott **
13. Breakaway  Garfunkel
14. When I fall in love   Cole
15. The windmills of your mind   Bergman, arr. Horsewood  **
16. Red sails in the sunset   Kennedy & Williams, arr. Robb 

2005 Diamond Records    DRCD019

* 印は私がつけたもので、Harry の声がどの程度飛び出してはっきり聴こえてくるかという分量の目安と思ってください。*はある程度聴こえる、**はかなり沢山聞こえる(つまり、リーディングパートとなっている)という意味です。何もついていないものは、ハーモニーの中に融合してしまってHarryの声は単なるサブになっている(あるいはあまり聴こえない)トラックです(全く参加していないトラックもあるようです)。こうしてみると、少ないじゃないかと思われるかもしれませんが、これは量より質の問題でして、**のものだけでも、その内容は素晴らしいものです。この**のトラックを中心に、私なりにポイントを解説してみたいと思います。

1. Homeward bound (「家へ帰りたい」)

Simon & Garfunkel の名曲のひとつで、早く我が家に帰りたいという旅回りのミュージシャンの心情を歌ったもの (オリジナルをYouTubeで聴く)。テナー&バスによるI’m sittin in the railway station / Got a ticket for my destination…mmm という静かな導入部からHomeward boud / I wish I was とだんだん盛り上がり、2回目のHome, where my thoughts escaping /Home, where my musics playing. /Home, where my love lies waitingに入ってHarryが加わります。そしてSilently for me….で彼の声が飛び出して聞こえてくると、、ああ、変声前のHarryが帰ってきた!と早くも胸きゅんになるのです。。。

 3. Where is love?

ミュージカル’Oliver!’の中で、かのMark Lesterくん(懐かしい・・・)が、いかにも幼くか弱げなアマチュアの(?!)ボーイソプラノで歌っていたものです(→YouTube)。アァウゥ・・という短いスキャットに続き、Where is love?/ Does it fall from skies above? / Is it underneath the willow tree / that I've been dreaming of? Harryがこれぞプロのボーイソプラノ(アルト)だという感じでエレガントに聞かせてくれます。それに続くDominicのカウンターテナー、およびテナーも上手いですね。最後の方は全部のパートが一斉にWhere is love?と大きく盛り上がってHarryのアルトもよく聞こえるのですが、ただ、録音レベルが小さいのでしょうか。ボリュームを上げるとやや音が割れて聞こえるのが残念・・・・(ん?私のコンポだけかな?)。

歌詞全部をここに掲載したいのですが、著作権の関係上心配なのでやめておきます。多分部分的には大丈夫だと思うので、説明上必要な最小限載せます。でも、where is love lyricsで検索するとすぐ調べられますから(他の曲も同様の方法で)、歌詞を見ながら鑑賞してみてくださいね。

6. Hey Jude

Harry のララランラーンをもっと聴きたかった・・・

10. I got rhythm

Gershwin兄弟作詞作曲によるジャズのスタンダードナンバー。「音楽があり、花に囲まれ、夢もあって、友もいる。これ以上なにも望むものなんてないさ。歌おうよ!」といった、歌詞も曲も楽しい歌です。YouTubeで検索すると、Gershwin自身の映像(ピアノバージョン)を含めいろいろなアーティストのものがあるのですが、多分ボーイソプラノでの録音はHarryが初めてだと思います。I got starlight,ララッ / got sweet dreamsララッ / I got my man / Who could ask for anything more?というように、間にララッ!(I got!と畳み掛けているようですが、ララッ!と聴こえる・・・)とつなぎが入るのも可愛い。最後の方、テナーと重ねながら I got daisies / In green pastures / I got my man /......Old man trouble /  I dont mind him  / You wont find him round my door….軽快でいかにも楽しげなHarry の声がかなり大きく聞こえてきます。

12. And so it goes   

Billy Joelのヒット曲(→YouTube)。こちらの千葉県の英語の先生のHPで、歌詞と素敵な訳詩を覧下さい。「本文」というところをクリックすると解説がでてきますが、ここにも書いてあるように、so it goesのitは特定のものを指しているのではなく、いわゆる「状況のIt」で、大きく人生を含めた今の状況を受け入れ、「(人生って)そんなもの。こうして過ぎていくのだろう。」というある種の達観を歌っていると思われます。In every heart there is a room / A sanctuary safe and strong / To heal the wounds from lovers past / Until a new one comes along...と、冒頭からすぐ、Harry の声がかなり飛び出して大きく聴こえてきます(他のパートと重ねているのですが、ヘッドフォーンで聴いてみると、全体的に左チャンネルからよくHarryの声が聞こえてきます)。1回目のAnd so it goes, and so it goes  / And you're the only one who knows….というところはテナーのリードですが(これもいい声!)が、これに色合いをつけるようなHarryの優しい控えめのウウゥ~というスキャットもまた引き立っています。この曲だけに限らずですが、クラシックの歌唱法にはなかったスキャットを随所で披露しており、Harryの歌声のまた新たな魅力が広がっていると思います。Billy Joelがソロで歌っているのはシンプルで意外とさらっと歌っているのですが、このCDでは、Harryのと他のメンバーとのハーモニーが素晴らしく、もっとたっぷりと情感を込めた歌い方をしていて、ぐっと惹き込まれるトラックに仕上がっています。

15. The windmills of your mind (「風のささやき」) 

スティーブ・マックイーン主演のサスペンス映画’ The Thomas Crown Affair (「華麗なる賭け」)の主題歌です。歌詞を見ながら聴いていると、詩に込められたメッセージも哲学的だし、歌い方も難しいと歌だなという感じを持ちます。最初はテナーとバスのリードで、Harryのスキャットがかなり強く入ります。しばらく聴いていくと、各パートが単独で2行ずつ歌っていくのですが、その流れが実に美しい・・・・

Keys that jingle in your pocket
Words that jangle your head  <
ここまでバスのみ
Why did summer go so quickly
Was it something that I said  <
ここまでカウンターテナーのみ
Lovers walking allong the shore,
Leave their footprints in the sand <
ここまでテナーのみ
Was the sound of distant drumming
Just the fingers of your hand    
<この2行がHarryのみ>

(lyrics: Noel Harrison)

この後、各連の最後にLike the circles that you find / In the windmills of your mindという歌詞が来ていて、ここが意味上最も重要なところなのですが、これをHarryがシャープなアルトでかなり強く響かせて歌っています。windmillとは「風車」ですが、始めも終わりもなく、くるくると円を描いて君の心のなかでいつまでも回り続ける・・・・全体的に短調の曲ですし、とりわけHarry の歌い方は力強くあくまで知的なのですが、どこか悲哀を秘めたようなトーンがあります。心の風車は常に回り続け止まることはないが、一方で全ては常に変わってしまうものだ、といったような、諸行無常といった方がいいようなメッセージを感じてしまうのですが、、、。皆さんはどういう印象を持たれるでしょうか?ともかく、Harryの洗練された「アルト」ヴォイスが大きく生かされるアレンジになっており、私としては、12とともに一番気にいったトラックです。

                                         

というわけで、Harryの声がどう聴こえてくるかという観点から以上述べましたが、他のメンバーも皆きわめてレベルが高く(少なくとも学生のアカペラグループとしては)、全体的によくまとまったアルバムになっていると思います。ですから、*印をつけていないトラックも、十分楽しめますよ。

なお、Strawberries & Creamというのは、Wimbledon名物の生クリームをかけたイチゴのデザートのこと。ジャケット写真(ちょっとわかりにくくなってしまいましたが、白地です)の、可愛い蝶ネクタイは、リバティプリントでしょうか?私もちょうどこれとそっくりの柄のハンカチだったかを持っていた記憶があるのですが・・・。

'Strawberries & Cream'についてはこのへんにして、引き続き月曜か火曜までに'Twilght'について、およびご注文に関するお知らせなどについてアップしますので、どうぞまたお付き合いくださいね!