波佐見の狆

A private fansite for Elliot Minor, the Heike, etc.

やるときゃやる!

2007-02-28 18:36:11 | 狆 (栗之介・恵之介・光之介・十兵衛)

みんなぼくが「おとなしい。。。。」って言うよね。でも、、やるときゃやるのさっ。

きょうのお昼なんか、、、ぼくはらぺこで「ごはんちょうだい!」ってぴょんぴょんやってるのにさ、ままはおしごとバタついて「ちょっとまってね、これすんでからね」とかいってぜんぜんごはんのよういをしないんだ・・・ったく・・! まてないよっ! おしごとなんてね、ふねこぎしてないでさっさとしないから、いつだってきげんぎりぎりになってばたついてるんじゃない~。とうとうぼく「わん!!」って言ってやったぜ。 ままはびびりまくって、やっとぱそこんのいすからおりてれいぞうこへむかった・・・・・

                 

いやっ・・・「あそぼうよ~」とかでわん!することはたまにあるのですが・・・「ごはんくれ!」という要求のわん!はうちへきて初めて聞きました。。。結構な迫力で、大きいわんこみたでした。。。 今日はそのあとも、目をかっと見開いて、散々へこへこして、お水をがぶがぶ何度も飲んで、なんだか怖いくらいでした・・・・・心臓が悪いのであまり興奮させない方がいいのですが・・・・

 


Connor Burrowesファンサイト立ち上げに寄せて

2007-02-25 00:23:30 | Other musicians

HarryのBCMインタビューで、Connor Burrowes君の話が出たのは、びっくりしたというか、「胸キュン」でした・・・

「20世紀最後の天才ボーイソプラノ」と言われたConnor・・・彼の声(timbre)は、Harryのようなシャープで硬質なタイプとはまた違う、柔らかくて温かみのある独特の味わいをもつもので、BAC最後のアルバムとなった'In Paradisum'の'Pie Jesu'は、数あるフォーレのレクイエムのボーイによる録音の中でもずば抜けた名歌唱だと私は思います。実際、私はフォーレのレクイエム自体が大好きで、いろんなchoirの録音を集めていますが、私のお葬式のとき、どのボーイソプラノのソロを流してほしいか1つ選べと言われたら絶対Connorのです。 Harryのでもありません、こればっかりは。

BACの10年にわたる活動の途中で変声を迎え、Harryたち後輩を指導しながら、確かに、自らもバリトン歌手として新たな道を切り開いてたように思われていたのです・・・しかし、'In Paradisum'で芽吹いたばかりの爽やかなバリトンの歌声を少しだけ聴かせてくれた後、彼は音楽シーンからぷっつりと姿を消し、その後の活動の情報は何も入ってこなくなりました。現在、Connor Burrowesで検索をかけても、注目すべき新たなニュースなどは皆無だと思います。

BACを長年応援してきた昔からのファンの方たちは、とても辛い思いでBACの終焉という現実を受け入れておられると思います。Connorの歌声は、それぞれの美しい「想い出」として大切に胸にしまって・・・

そんな中、注目すべきブログが開設されました! Connorのファンサイトです!

'A brilliant singing voice: Japanese unofficial fansite for Connor Burrowes --  How can I keep from singing?'

http://blogs.dion.ne.jp/bsv/

オーナーのSatomiさんは、もともと声楽を習っていたことがおありで、今も音楽に関わるお仕事をされているのですが、ボーイソプラノに興味を持ったのは、なんと「コーラス」を観に行ってからだという、大変フレッシュなボーイソプラノ愛好者で、Connorファンとしてもまだペーペー(失礼!)です。しかし、その情熱というか研究熱心さたるや、並大抵のものではありません。とにかく、上記ブログを訪れてみてくださいね。彼女のConnorへの真剣な思いが理知的に語られています。

今更Connor Burrowesのファンサイトなんて・・・奇特(?!)な人もいるもんだとさえ言われるかも。。。世界中でも唯一のConnorサイトであることは間違いないと思います。だからこそ、誇りをもって頑張って欲しいものです。

・・・というか、私の場合よりも、情報・ネタの点でははるかに厳しい(限られた)状況のなかで、今できることをやろうというSatomiさんの行動力と努力に、私の方が励まされる思いなのです。

私もHarryのadmirerとしては随分遅れて来た人間です。かろうじて、変声直前に好きになり、その絶頂期を少しだけリアルタイムで知ることはできましたが、そのソプラノも、もはや過去のものです。今後、音楽を続けるのかさえ未知数の学生さんのことをどれだけ(どうやって)これからも応援していけるか、わからないのですが・・・当サイトもおそらく世界唯一のHarry ファンサイトだと思いますので、自分の熱意が続くかぎりはやっていこうと思っています。できれば、ブログではなく本格的なHPにdevelopしたいのですが、とにかく忙しくて取り組む時間がなく、今しばらくはこのブログという枠組みになりますが、これからもどうかよろしくお付き合い下さいね。

なお、Satomiさんと私は、BACのファンサイト(FBAC)上で知り合った仲間で、FBACのフォーラムでいろいろと熱く語るなかでそれぞれに自分の特に愛するソリストのファンサイトへの構想をもちました。FBACも昨年いっぱいでクローズとなりましたが、花壇をつくりこつこつと土を耕してくださったオーナーのMilizさんへ、あらためてお礼を申し上げたいと思います。

 


おやつ顔

2007-02-22 20:00:31 | 狆 (栗之介・恵之介・光之介・十兵衛)

おやつが楽しみな恵です。 私が「おやつ!」と言うとこの顔になります・・

1番のお気に入りは、これ。(でっかく写ってしまったぁ)「フィッシュ&ポテト」

http://store.yahoo.co.jp/webshopireum/w-oyfp.html

適度な硬さで、おいしいみたいです。あと、「ミルクビスケット」と「エコビス」も合ったみたいで、よかったです。

1日2、3枚しかあげないんですけどね、、、様子をみて、まただんだん増やしていけたらいいと思います。ちなみに、主食はあいかわらず治療食です。治療食も丸1年です。よく続いてます。。。

 


BCM Interview Part I

2007-02-10 20:20:13 | Harry Sever

オンラインのBoy Choir Magazine (http://boychoirmagazine.com/) 2006年November-December号に掲載されたHarryの インタビュー記事 'Harry Sever: Award Winning Boy Soloist' の和訳(大意)を2回に分けて掲載します。この下にアップするPart II と併せてご覧くださいね。

例のBBCインタビューからちょうど1週間後、つまり10月下旬に行われたもので、ロンドン郊外の自宅でハーフタームの休暇を過ごしているHarryに、BCMの編集長であるDennis Chamberland氏がアメリカから電話をかけて話を聞き、録音編集したものです。Archiveから完全な英語の原文が入手でき、音声も聴くことができます。

字数制限の都合上、冒頭および最後の挨拶部分を抜いて実質的な質問部分のみ訳文掲載しました。多忙な中で急いで訳したので、細かい部分はいろいろと稚拙な日本語もありますし、後日また余裕があれば補足などもしていきたいと思っています、万一大きな誤訳等ありましたらなんなりとコメントください。

This Japanese translation has been done and posted by Keiko and the photographs are used with the permissions of Mr. Dennis Chamberland of BCM and Mrs. Judy Sever. No part may be reproduced without the permission of Keiko.

<   >は、分かり易くするために補った部分ですが、ほとんど私が勝手に想像して書いた言葉です。

                                                  

BCM: これまで君はいくつも賞を受賞し、世界中でソリストとして活躍してきましたね。15歳にしてこの輝かしい経歴は、すべての引退した音楽家を誇らしい気持ちにさせるでしょう<それだけ音楽をやることが素晴らしいと思わせるでしょう>。ただ、今日はそういう過去のことではなく、15歳のHarry Sever君の今を語っていただきたいと思うのですが。いかがでしょうか。

HS: いいですよ!

正確に言えば、この時点ではまだ14歳でしたが、誕生日直前ということで、15歳として話を進めています。

BCM: 現在の君に焦点を当てるにあたって、まずイギリス国教会聖歌隊という伝統を讃えなければならないけど、君はWinchester College Quiristerの1人としてスタートしたのだから、まさに、国教会の申し子と言えるでしょう。ご自身の輝かしい経歴の基盤になったのは、国教会の聖歌隊の伝統だということを特に意識しますか?

HS: はい、もちろんです。聖歌隊では、声楽の基礎的な訓練を受け、そこからさら勉強してソリストとしての資質を磨くことができますから。まず総合的な歌唱テクニックを身につけて基礎を固めることが大切です。そういう意味で、聖歌隊は、絶対に将来歌手としてのキャリアを積むための礎となります。

BCM: 君はすでに少年聖歌隊員としての段階を越えて、変声と成熟という・・一般的には辛い時期だと考えられている長いプロセスに突入したわけですね。変声が始まるその日が来るのを恐れながら歌っている聖歌隊員が沢山いると思いますが、君もこの不可避な変化に対する不安にさいなまれていたのでしょうか。

HS: 僕の場合はそれほどでもありませんでしたね。変声前に学んだ歌唱テクニックの全てを変声後も同じように応用して、新しい声での歌唱を築けばいいのですから・・変声前にしっかりと訓練を受けていなければ、それが難しいわけですが、僕は変声前にちゃんとやっておいたので、不安はなかったです。

BCM:  それを聞いて安心する少年たちが沢山いるでしょう!ただ、変声期の声にどう対処したらいいかということについては、いろいろと意見が分かれていますね。君自身は、指導者の人たちからどんな助言をうけ、どのような準備をしていましたか?後輩たちに何かいいアドバイスをいただけますか?

HS:  一番大事なことは、新しい声を本格的に使うようになる前に、自分の声を落ち着かせなければならないということです。変声はとても複雑なものであり、通過するのにどれくらいの期間がかかるかも個人差があります。ですから、まずは声を落ち着かせた上で自分のものにしていかなければなりません。でもとにかく、歌うのをやめなで、自分の声がどのような局面にあるかを把握することです。そうすることによって、最終的にどのような声になるかわかってきます。歌い続けながらそのように努力すれば、自分の状態を理解することは難しくないのです。

BCM: その若さにしては結構な経験を積んでいる若者として、少年期を振り返ってみて、もっともっと勉強したかった <=音楽をやりたかった>と思いますか。それとも、本当はもっとゆっくりして遊びたかったという思いもありますか?

HS: ウインチェスターのような聖歌隊学校の素晴らしいところは、音楽だけでなくスポーツもちゃんとやるというふうに、バランスよく時間が配分されているということなのです。均衡が保たれているのです。歌ばかりやらされているんだろうと思われているかもしれませんが、そうじゃありません。一般の学校の普通の少年たちのように、いろんなことをやりますし、遊ぶ時間と勉強の時間が実にうまく組み込まれているんです。

所謂、パブリックスクールの「全人教育」が彼にとって非常に効果的に作用していることを示すものです。日本だと、たとえば、オリンピック選手のように、生活の全てがスケートだ、マラソンだと、それだけに全身全霊をかけて努力することが一流の人間になる道だというようなストイックな考え方が浸透していますが、Harryのようなやり方からも学ぶべきところがありそうです。

BCM: レコーディングに取材にといつもハードスケジュールですが、音楽活動は所謂仕事と考えていますか?他のことがやりたいなあ、と思ったりしませんか?

「仕事と考えているのか」というのは、a job or a chore という言葉を使っているように、やらざるを得ないので(仕方なく)やっているのか、と聞いているのですが、主婦の家事じゃあるまいし、Harryがそんなふうに思っているわけがないのですが・・・・どのように彼が答えるのかを探りたかったのでしょうか。

HS: このような音楽活動は全て本当に素晴らしい経験になっていますが、多忙だからといって、音楽だけにそれほど時間を費やしているわけではないんですよ。<さっきも言ったように>スポーツやその他の活動をする時間もちゃんとあります。だから、仕事とは思っていません。本当に楽しんでいます。

BCM: Boys Air Choirなどウインチェスター以外の聖歌隊でも活躍されましたが、BACについては、今振り返ってどうでしたか?

HS: BACのようなグループに参加しない限り、学外のほかのコリスターたちと一緒に活動する機会はありませんからね。BACは国内の優れたいろいろなコリスターが集まっていましたから、その一員として歌えたことは素晴らしかったです。

BCM: ところで、読者からこういう質問が出ています。「Burrowes家、あるいは他のメンバーとも今でもコンタクトがあるのですか?」

HS: 実は、面白いことがあったんですよ・・・Connorがね、映画音楽<用の歌を>をレコーディングしないかって言ってきたんです。前にも彼に頼まれてちょっとやったので・・でも、僕はあいにく声変わりしちゃってだめだから、代わりに弟でどうかな?って言いました。弟は、僕に続いてウインチェスターの聖歌隊(Winchester College Quiristers)でトレブルを歌っていますし、いい声をしていますから、やってくれるだろうと思って。で、実は明日がそのレコーディングなんですよ。すごい!なんだかゾクゾクです。

Connor asked me to do a recording for film score. I've done a few for him before.というのですが・・・このConnor情報は驚きです!彼が今なんらかの形でfilm score (映画音楽)関係の仕事をしているのでしょうか?それとも、趣味でやっているということでしょうか。 ともかく、Connorをはじめとする元BACメンバーの現在の動向に関する情報は、Harryの口からは、あまり詳しいことは言えないという微妙なところがあるように感じました・・・・

BCM: それはすごい。弟さんのお名前とお年を教えてください。

HS: Hugoといって11歳です。来年、最終学年になるんですけどね・・明日が楽しみです。僕がちゃんとみてあげなきゃ。

BCM: そうなんですか。ところで、君は、クラシックの多くの名だたる歌手だけでなくSir Cliff Richard、Olivia、Newton-John、Katherine Jenkins、Aled Jonesといったポップミュージックの大物とも多数共演していますが、そのうち、最も印象が強かった歌手は?

 ん?Aledは今ポップミュージック歌手とみなされているのですかね?!

HS: 去年、モーツァルトの「魔笛」をやったんですけど、そのときのパパゲーノ役のバリトン歌手、Chris Maltmanが、とてもパワフルでよくコントロールされた声を持ち、しかも多才な音楽家だなという強い印象を受けました。

BCM: ご自身のトレブル時代の業績を振り返って、特にハイライトシーンを1つか2つ挙げるとすれば?

HS: まず、ニューヨークで合唱団と共演した'Hear My Prayer'でしょうか。あれは本当に楽しかったです。それから、BACでのレコーディングと日本公演。あんなに優れたメンバーと一緒に仕事ができたのは本当にいい経験でした。

'Die Schone Mullerin’を挙げなかったのは意外。なお、ここで言っている「合唱団」というのは、この時のコンサートの主催者Youth Choir Foundation側でアレンジした地元のクアイアのことです。

BCM: ちょっと意地悪な質問かもしれないけど、米国と日本とを比べて、どちらが君にとってよりcoolでしょうか。

この coolという形容詞は下手に日本語にするとおかしなことになるので、このままにしておきます。英辞朗にも「素晴らしい、すごい、渋い、格好いい、いけてる、りりしい」などとありますが、どれもしっくりきません。ともかく、ここでインタビュアーはHarryにわざと「アメリカ人と日本人のどちらがいいと思うか」と聞くことによってHarryがどう反応するか試したわけで、私に言わせればあまり面白くないというか、もっと言えば下らない質問でしたが、以下でわかるように、Harryの頭の良さを再確認する答えになったと思います。

HS: それは比較するようなことじゃないでしょう。それぞれに事情が異なっていますからね。日本は、一般にボーイソプラノに対する愛好熱が定着していますが、アメリカは、コンサートに来るのはだいたい専門家で(自分も歌をやっている人で)、ちゃんと理解して聴いてくれてはいるのですが、ボーイソプラノをそれほど聴き慣れていない感じですね。ボーイソプラノファンの数はまだ少なくて、興味津々というところです。それに対して、日本の人たちは、ともかくボーイソプラノが大好き!すごいですよ。どちらがいいという問題ではありません。

この日本人に関するコメント、彼の英語原文は、they were just sort of over the moon. It was amazing. この部分、彼の笑顔が想像できるような嬉しそうなトーンで言ってくれていましたね。

OALDより
over the moon (informal, especially BrE): extremely happy and excited: They’re over the moon about their trip to Japan

BCM: 立派なお返事で、どちらの国のファンの心もしっかり掴みましたね。

HS: よかった(笑)

BCM: アメリカでは、ボーイソプラノというものをそれほどcoolなものとはみなさない文化的認識がありまして、聖歌隊に人が集まりにくいという事情があります。イギリスも同じような問題をかかえているという認識をお持ちですか。それとも、イギリスの聖歌隊が、コリスターの確保について直目している問題にはまた別の原因があるのでしょうか。

HS: イギリスでは、そのような見方はないと思うのですが・・・聖歌隊は国内至るところにあり、聖歌隊で歌うのは普通のことです。さっきも言ったように、スポーツとか、音楽以外の勉強とか、それに友人たちとわいわいやるとか、いろんなことを楽しむ時間もちゃんとありますから、本当にそういう考え方はないのです<聖歌隊員でいることがダサいから恥ずかしいとか>・・・イギリスの聖歌隊が一般的に直面している問題については、僕はよくわかりませんけれど、少なくともウインチェスターではそうで、僕の仲間は皆happyでしたから・・

この返事は、ちょっと意外です。イギリスでも聖歌隊は年々敬遠されつつあり、トレブルの人数の確保が困難になっているのは周知の事実です。そういう現状をHarryが知らないはずはありえないので、ここではなんらかの配慮をする意味でこのようなまさに「優等生の答え」をしたのかと思われるのですが・・・ 本当に自分の学校が好きなのですね。

Part IIへ続く


BCM Interview Part II

2007-02-10 17:46:45 | Harry Sever

Boy Choir Magazine インタビュー 'Harry Sever: Award Winning Soloist'の後半です。

BCM:  声楽以外にもいろんな音楽活動をされていますが今一番力を入れていることは何ですか?また将来はどのような計画がありますか?

HS:  今ピアノをやっています。学校のコンサートで、半年前にはべートーベンのソナタを弾きましたし、あと数週間後も、シューマンの「蝶々」を弾くことになっています。それと、指揮の勉強も始めたんですよ。今指揮するということがどういうことか、少しずつ分かってきたところなんです。楽しいですねー。半年後ですけど、さっそく2曲指揮することになっています。初めての挑戦なので、わくわくです。

学校のアナウンスメントより:

Wednesday 28 February
9.30 pm School
Corelli: Concerto Grosso op. 6 no.1
Handel: Concerto Grosso op. 6 no.1
Concert by Archangel Players
Michael Poon, Ryota Ichinose violins
William Cole cello
Harry Sever conductor ← しっかり載っています

BCM: ピアノのレッスンはいつから始めたのですか?

HS: 4つのときだったと思います。先生についてグレードも取得しました。最近またあらためてよく練習するようになって、テクニックの習得にも力を入れています。

BCM: 実は私も5人の子供の父親なので<わかるのですが>・・・。君のお母さんも4歳ころから音楽をやっておられたというようなお話を聞いているので。。。。

HS: ええ、母は子供たち皆が音楽をやることをとても望んでいますね。で、父も、若いときコリスターだったと言うんですが・・・すごく上手だったって・・・実際に最近歌うのを聞いたんですけど・・わからないなあ。

BCM:  おやおや....(笑)!お母さんのJudyさんは、素敵な方ですよね。このインタビューのどこかでJudyさんのことにちょっと触れたいと思っていたので<ご両親のことを持ち出すことになったのだけど>、<変な話の流れになっちゃったら>、ごめんなさいね。

HS: だいじょうぶですよ。

BCM:  もし、人生が何でも望みどおりになるとしたら・・・そうですね、もしここに魔法使いみたいなのが現れて「3つの願い事を叶えてあげよう」と言われたら、何を望みますか?

HS:  やっぱりオペラハウスでの仕事がしたいですね。オペラで指揮と歌を。去年1つオペラに参加したんですが、全体の雰囲気がリラックスしててかつエキサイティングで・・出演者皆さん素晴らしい人たちだったし・・・だからもっとやりたいなって。

BCM: 同年代の少年たちと同じように、CDを集めたりしておられると思いますが、どういうものを聴いているのですか?

HS:  もちろんまずクラシックですけど、クラシックばかりじゃないですよ。イギリスのポップミュージックバンドとかも聴きます。例えば、Libertines・・Pete Dohertyが最初に居たグループですね。それと、Coldplayは3枚持ってますが、どれもすごくいいです。あとアメリカのRed Hot Chili Peppersとかも好きなんですよ。

この3つのロックグループは、私は全然聴いたことがありません。「レッチリ」が好きだというのは、もう10歳ころから?言っていたし、彼の好きな音楽なので、私もちょっとCDを買ってみようかと思っているところです。

BCM: そうなんですか!<話は変わりますが>、ステージで歌ったりレコーディングするたびに、フレッシュな気分でよりよい演奏にするため、どういうことを心がけていますか?レコーディングのときはどうやって気持ちを集中させるのですか。

HS: 確かに、<同じ作品を>何度もやっているとマンネリ化してくるということがあるかもしれませんが、音楽というものはもともと、様々な演奏法(歌唱法)で表現されることを意図して作られていますからね・・・同じ曲でも、歌うたびに異なる表情となるように工夫するということが、また面白いんですよ。同じ曲でも何かしら変化をつけることで、より洗練された仕上がりになりますからね。

BCM: バイオグラフィーによると、演劇や映画やオペラもお好きということで、ひょっとして将来、舞台の上や大きなスクリーンの中に君の姿が観られるようになるかも?

HS: いいことを言ってくださるんですね。実は数カ月後に学校の舞台でTennessee WilliamsのNot About Nightingales という劇をするんですが、僕も出るんですよ!

「ナイチンゲールではなく」

劇団昴という劇団のサイト(http://www.bekkoame.ne.jp/~darts/nightingales/ng010.html/)によると、刑務所内での人間模様を描いた作品で、暴力的なシーンとかもあるとのこと。こういうのに強いて出たいというのは、とにかく今までとは違った面白いことなら何でもやってみたいという好奇心なのでしょうか。

BCM:  テネシー・ウイリアムズって・・アメリカンの劇をですか?!

HS:  ええ、だから完全なアメリカンの発音ができるよう今一生懸命練習しているんですよ。Deep Southのアクセント(南部なまり)ですよね・・・だから・・

BCM:  あっ、僕実は、南部出身なんだけどなあ・・コーチしてあげようか。

HS:  えっ、そうなんですか。お願いしようかな。<演劇といえば>、来年も、友人と共同で演劇の監督(演出?)をやるつもりなんです。Caretakerあたりをやろうと思って・・

The Caretaker:  「管理人」イギリスの劇作家 ハロルド・ピンターHarold Pinterによる舞台劇で、2人の若者と1人の老人という3人の登場人物の間で繰り広げられる難解な「不条理劇」とのことで、これに出演するのではなくて、監督(演出)をやるとはまたHarryらしいというか、私にはとてもついていけないというか・・・

BCM:  映画もよく観ますよね?

HS:  ええ。

BCM:  最近観た映画の中で、こういうのに俳優として出演してみたいなと思ったものは?

HS:  (TVドラマのシリーズで)24とかよく観てるんですけど・・・あの主役やってみたいなと・・・アクションヒーローだから・・こんなこと言うと、やっぱりまだ子供だなと思われるかもしれないんですけど。

これも私は全然観たことがないが、イギリスでも大人気のアメリカのTVドラマとのことで、「1秒ごとに事件は展開するこれまでのTVシリーズの破る前代未聞のアクション・サスペンス」とある。YouTubeで少し観られるらしい。

BCM:  そんなことないよ、Harry。

HS: アクション・ヒーローを演じたいっていうと、だいたい子供だって言われるじゃないですか。

このあたり、しきりにchildishと思われないかと気にしています。まだ15歳の誕生日前なのに15歳として話をしているところなど併せて考えてみても、今は早く大人になりたいということで頭がいっぱいのようです。私には子どもがいないのでよくわかりませんが、、、このくらいの年齢の男の子はそんなものなのでしょうね。

BCM: でも、そういうふうにTVの中のヒーローになってみたいってのは、<年齢に関係なく>誰でも思うことじゃないのかな。

HS:  ええ、主役のジャック・バウアーは、万能なんです。何でも出来るよう訓練されている。そういうすごい役だから、やってみたいなあって。

BCM:  それから、君は旅行もお好きとのことですが、これまで行ったところで一番よかったのはどこでしたか?

HS:  毎年ケニアに家族や友人と行くんですよ。両親が結婚式を挙げたのがケニアだったものですからね。太陽が降り注いで、リラックスできるし、すごくいいところです。ことしも年末から行くので今から楽しみにしています。

BCM:  それ以外に行くとしたら・・・アメリカ、例えばフロリダとかも候補地になりますか?

HS:  もちろん。学校の聖歌隊で去年ニューヨークにも行きましたからね。僕は初めてだったので、素晴らしい経験になりました。ニューヨークは父も何度か行っていて、好きなところだと言っています。僕もまた行きたいです。イギリスとは全然違いますから。

BCM:  15歳の少年としては、将来やりたいことが山のようにあると思います。僕も君の年頃はいろいろ考えていましたからね。Harry君が将来一番やりたいことはどういうことでしょうか。

HS: やっぱり演劇ですね。今までいろんな劇を観て感動しましたから、自分でもっとやってみたいなと思っています。そして、今まで音楽を通して多くの素晴らしい出会いがあったので、これからももっと沢山の素晴らしい人たちと出会いたいです。例えば、去年ロンドンの「プロムス」に出ているドミンゴを観に行ったんですけど・・彼のような人に会えれば感動的だろうなって思うんですよ。

Proms: ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで毎年夏に行われるクラシックの音楽祭。

BCM:  君は勿論音楽が大好きなわけですけど、それ以外に夢中になれるものといえば、何があるでしょうか。政治とか、スポーツとか、あるいはおいしい食べ物とか<いろいろあるでしょう>?

HS: 前にも言ったように、スポーツは本当に楽しんでいます。フットボール・・おっと米語だと「サッカー」でしたね・・・とラグビーが特に好きです。ピッチに出て、1、2時間暴れまくるのは最高です。

BCM:  ラグビー大好き少年なんだ。

HS:  そうなんですよ。今はそれほどやらないんですけど・・・小学校ではよくやってました。ラグビーはいいですよ・・

「小学校」と訳しておきましたが、Winchester Collegeの初等部?にあたるPilgrims' Schoolというprep school(上流階級の子弟向け私立の全寮制小学校)のことです。Winchester Cathedralが運営するchoir schoolなので、Harryはまさに幼少のころからWinchesterで徹底的な全人教育を受けていたわけですね。

http://pilgrims.jhadmin.net/

BCM:  ダッシュするからエネルギーを消耗するんじゃないですか?

HS:  確かに。でも、それがまたいいんですよ。いつも屋内で何かしてばかりじゃなくて、ときどきは外でエネルギーを発散させなきゃいけないですからね。

BCM:  その通りですね!さて、このサイトは世界中の多くの聖歌隊指導者が読んでいるので、彼らに、君からアドバイスをいただきたいのです。トレブルを卒業したばかりで、コリスターとしてのあらゆる経験がまだ鮮明に記憶に残っているでしょうからね。少年たちの音楽性を高めその生活をよりよいものにするためには、どのような指導をしたら効果的か。つまり成果が上がるか。

HS:  大事なのは、音楽に偏らないで他のこととのバランスを保ってあげること。これは本当に決定的なポイントです。音楽ばかりやらせていると、その生活は単調で退屈なものになってしまうんです。スポーツや他のことも沢山やらせたほうが楽しいと思う。バランスが一番大事だと僕は思います。

BCM:  それから、指導者だけでなく聖歌隊に在籍している少年たちもこのサイトを読んでいます。入ったばかりの子供達へ、あるいは既に活躍している少年たちへ、音楽で成功するためにどうしたらいいか、彼らへのアドバイスもお願いします。

HS: 最も大事なことは、いつも同じタイプの音楽ばかりやらないように務めるということでしょうね。例えば、宗教曲を歌っていると、宗教曲向きの声になっていくのですが、他のタイプの曲も歌うことによって、円熟味が増してきます。例えば、バロック音楽を歌っていると、バロックという特定のトーンが身についてきますが<クラシックばかりでなく>、宗教曲以外のものやポップミュージックもやってみればいいんです。異なるタイプの音楽も組み込むことにより声が円熟するのは、すばらしいことです。

うーん、、この発言もちょっと驚きです。このあたりについては後ほどまた書きたいと思います。

BCM: 5年後、あるいは10年後のHarry Sever君は何をしているのでしょうか。

HS:  今後の計画ですか?来週になればまた考えが変わるかもしれないですけどね、ともかく、大学で音楽以外の何かを勉強したいなと思っているんです。例えば・・・語学(現代語)とか専攻するかも・・・今学校ですごく好きな科目なものですから。そして、大学を卒業してからさらにミュージック・カレッジに進んで音楽を学び直すとか演奏活動をするとか。将来の仕事としては、音楽でもそれ以外のことでもできるようにしておきたいです。音楽でうまくいかなかった場合、よりどころとするものを何か持っておきたいですから。あるいは、音楽への興味がなくなるということもありえるので、その場合大学で専攻したことを活かせるし。

 read modern languagesと言っているので、複数の言語をやりたいとの意味でしょうか?ドイツ語とフランス語とか?(Winchesterでは日本語の授業もやっているのですが、Harryが選択しているとはちょっと思えないですね。)

なお、このように大学の勉強に関して使う readは、「読む」ではなく「専攻する; 学位取得のため勉強する」という意味で、イギリス独特の用法です。私自身がイギリスにいた時の経験から思うに、とりわけOxbridge について言うように思うのですが・・違ったかな?(HarryがOxbridgeへ進学することはほぼ確実と思われます。)

OALDより

 ~ (for) sth (BrE, rather old-fashioned) to study a subject, especially at a university: [vn] I read English at Oxford. * [v] She’s reading for a law degree.

ともかく、このあたり、非常にしっかりと将来を見据えています。演劇に大変興味を持ち始めているようなので、演技と歌の両方を追求できるオペラ歌手になれれば、というのはやはり一番の望みでしょうが、Harry Severといえども思い通りにクラシック音楽で一生食べていくことが容易いことではないという現実はよくわかっているのですね。

以上です。BBCインタビューでは聞かれなかったような興味深い質問もいろいろあって、Harry Sever少年の「今」をうまく引き出していると思いました。

なお、BBCインタビューの歳の音声と比べて、こちらの録音のほうがHarryの声がいくらか高いような感じがしました。変声期の声は不安定とのことで、この日は、いくらかトレブル時代に近い声が出ていたのだろうかと思ったのですが・・・・面白いことに、お母様のお話によると「電話を録音したものだから、スタジオからの生と比べるとちょっと聴こえ方が違ったかも。でも、どちらかというと、こちらの声のほうが今の普段の彼の話し声なのよね・・・」ということでした。


ぜんぜんだめ

2007-02-05 20:03:26 | 狆 (栗之介・恵之介・光之介・十兵衛)
栗がお空にのぼって7か月・・・・

みなさんの励ましのおかげでいったんは元気になったのですが・・・
(そのはずだったのですが・・)
やっぱりだめみたいです・・・

去年の今頃・・2人ともひどい腸炎で、特に栗は、あの小さい体で
心臓に加えてものすごく負担が大きかった時期だったので、
それがフラッシュバックするからってことも
あるんですが・・・

みんなはどうやって乗り越えたの?