波佐見の狆

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ぐらんまの、その後です・・・

2023-01-14 15:29:11 | 狆 (栗之介・恵之介・光之介・十兵衛)

光&じゅーです!

皆さんにお正月のご挨拶もせず、松の内だってあっという間に終わっちゃいました!

エリーユキ家に続いて(そしてナナ家とシンクロして?)、我が家も、ぱぱとままがそろって、コロナのやつにやられてバタンキューだったからね・・・。元旦早々にだよ!こんなのばっかり流行に乗らなくていいのにねぇ・・・。

 三が日ずっととってもいいお天気だったのに、有田のドッグランにすら行けなかったけどね、ぱぱもままも重症にはならなかっただけでも、よかったなあ!

ぱぱに続いてままもやっと療養解除になったので、神戸おーとくちゅーる晴れ着を着せてもらって、真っ先に行ったのがここです!

さあて、ここはどこでしょう。。。

ひろーいグラウンド??お庭??芝生が今は枯れてるけどね、夏場には、一面鮮やかな緑になるそうです。

向こうに見える建物は何だと思いますか?

実はね、ここ、ぐらんまが今いるホームなんだよ。「特養」っていう種類のホームなんだって。矢印のあたりが、ぐらんまのお部屋ね。去年の12月に引っ越したばっかりなんだ。

びっくりするくらい広い敷地に、ゆったりと建物が建っています。とってもいい環境だよ!

詳しくは、、、ままがお話しするので、聞いてやってくださいね。

                                   

母は、一昨年の9月にグループホームに入所したばかりだったのですが、それから1年ちょっとの間に、認知症がどんどん進行し、筋力の低下も甚だしく、あっという間に車椅子でオムツの人になってしまいました(介護区分も、入所時要介護2だったのが、3飛び越えて4に)。

それでも、職員さんたちには本当によくしてくださっていて、本人もせっかく慣れて、私も職員さんたちと親しくなり家族のように思えるようになっていて、このままずっと母の最期までお世話になりたいと願っていたのですが・・・特養への転所を決断せざるを得なかったのは、以下の二点の問題が大きかったからでした。

<入浴> GHのお風呂は一般家庭と同じ感じです。母はもう立位を保てないため、足をあげてまたいでバスタブに入ることができないですから、椅子に座らせてのシャワーのみになっていました。夏場はそれでもよかったけど、「冬場は体が冷えるし可哀想かなと思います。特養だったら、ストレッチャーに寝たまま入浴できる設備とかがありますけどね。」と、職員さんが心配してくださっていました。

<食事> 母はもともと入れ歯もなく自分の歯でしっかり噛めていたのですが・・・だんだん歯がぐらついてきて、秋に2本抜歯したら、これがきっかけとなって、殆ど噛めなくなり、食事は全部小さく刻んでもらうようになっていました。刻み食のうちはまだいいのですが、これがミキサー食(ペースト食)、さらに流動食の段階となると、こちらのGHでは対応が難しいとのことでした。

こちらでは、家族の希望にできるだけ応じてくれますので(看取りまでやっていますし)、どうしても置いてほしいといえば、可能ではありましたが、、、無理をいっても果たして母本人のためになるのかどうか。。。身体状況を全体的にみても、寝たきりになるのも、遠くなさそうですし、近隣の特養の空きを調べて申し込みをしておいたほうがいいのだろうか、、、と考えあぐねていました。

そうしたら、12月に入ってGHの施設長さんから、このGHの系列の特養が一部屋空いたので、すぐにでも入れるが、選択肢の一つとして、どうでしょうというお話がありました。そこは、うちからはちょっと遠くて、しかも、ちょっと辺鄙なところにあるので、道が細くて運転しにくく、私はそこは全く考えていなかったのです(私の運転でもさっと行き易いところを、いくつか考えていました)。しかし、施設長さんの説明によれば、その特養は、GHと同じくユニット型なので、個室だし、部屋も広くて外は芝生や庭園もあり、環境がはるかによいと。週1で寄託医が往診に来るし、ストレッチャーに寝たまま入浴できる機械浴の設備もあって、いろんな面でGHより安心だとは思います、、、とのことで、心がかなり動きました。

さっそく、見学に行ってみたところ、想像していた以上に良くて、私自身が大変気に入ってしまい(私だっていずれ入れてもらいたいな、というくらい)、即決で入所の申し込みをしたのでした。

場所は、確かに辺鄙ですが、田舎であるメリットをいかして、広大な敷地に、昔からある4人部屋の従来型特養と、1 5年前に開設した個室のユニット型特養が棟続きとなって、ゆったりと建っています。ユニット型の各部屋とリビングはいずれも芝生に面しており、その芝生の隅には、観音様やお地蔵様が並ぶ庭園があり、四季のお花見などここでやっているそうです。今回空いた部屋の大きな窓から外を見ると、芝生の向こうに、ちょうど観音様が見える位置でして、とっても癒されます。機械浴の部屋も見せていただき、すごい設備だなあとびっくり。そして何より、同系列の会社なので(特養が「親会社」で、傘下にGHをいくつか持っている)、情報も共有されており、親戚の家を訪問したみたいな温かい歓迎が、安心感を高めてくれました。

母本人はわけがわからないままでしたが、バタバタと引っ越しを済ませました。

初日こそ、ここはどこだろう?という目できょとんとしていましたが、不安な顔ではありませんでした。職員さんたちの優しい笑顔につられて?自分も笑顔になっているような感じですね。

面会は、1月いっぱい制限なので、「窓越し面会」といいまして、窓ガラス越しに顔を見せてもらえるのみですが、ちょっとだけ窓を開けてもらって職員さんと話すことはできるので、その時に、母の方をむいて、お母さ~~ん!と声をかけると反応します。

(Zoomも可能と言われましたが、、、窓の外でも実際に私とぱぱが顔を見せるほうが、今の母の脳にはいいかもしれないと思い、窓越しのほうをお願いしたのです。)

有難いことに、芝生は、わんこ散歩OKということですし、光くんとじゅーくんも連れていって、窓の外から手を振らせています。

GH入所当時を振り返ると、、、、当初、母は、挨拶程度の言葉は話せたし、感情の表現もはっきりしていました。私が面会に来ると顔をぱっと輝かせて喜んでいたし、Zoomで光くんたちを見せると、ニコニコして手を振って返していたのですが・・・だんだんと感情も乏しくなり、言葉がまったく話せなくなるのも早かったです。

今ではもう、私が顔を見せても、なんだかとろんとしていて、微かに笑うことは笑うのですが、嬉しいのかどうでもいいのか、よくわからない感じです。光くんたちを見せても以前ほどは関心がないようです。

職員さんに、「私のことは分かっているんでしょうかね?」と聞いてみましたら、もちろん!という感じで「わかっておられると思いますよ!毎回のお手紙を何度も読み返しておられますし。」と。

手紙というのは、、、まあ、文章を読んでも殆ど理解はできないと思うのですが、、「お母さん、皆さんと仲良く過ごしていることと思います。寝たままお風呂に入れて、気持ちいいでしょう!私たちも元気だよ、、」といったくらいの便箋1枚程度の簡単なメモを、窓越し面会のたびに渡しているのです。

友人たちからも励ましてもらったのですが、母は、感情の表出が、だんだん難しくなっているかもしれないけれども、心の中では、ちゃんと感じているはずだから、心と心のコミュニケーションを頑張ろうと思います。なんらかの形で、常に母を想っている娘がいるというメッセージを送り続けようと!

窓越し面会の後、光くんとじゅーくんを芝生で散歩させます。辺鄙なところと言いましたが、おまけにかなり高い丘の上にあるので、芝生の端からは海もよく見え、展望抜群です。ロケーションに関しては、まるでリゾートホテルのよう。

<以下の写真は、年末に撮ったものですが、雰囲気をわかっていただけるでしょう。>

1か月たちましたが、相変わらずぱぱに運転してもらって行っていまして、私は相当練習しないと、一人で運転して行けそうにありません。時間的には片道30分くらいですが、とにかく、道が狭くて対向車と離合が難しくて・・・びびりまくり。(皆さん、カツを入れてやって!>光&じゅー)

しかしそれでも、この特養を母の終の棲家にしてあげることができて、本当によかったと思っています。

母のアルツハイマーは、日々、坂を転げ落ちるように進んでいますが、、、いろんな方々の支えで、こうして素晴らしい環境で手厚い介護を受けられ、母は幸せです。

ぐらんまー!ぼくたちのことも、忘れてないもんね!ぼくたちも、必ず会いに行くからね!

いつまでも元気で、穏やかに暮らしてね!