波佐見の狆

A private fansite for Elliot Minor, the Heike, etc.

皆様よいお年を

2012-12-31 18:37:15 | Miscellaneous

この1年こちらをご訪問いただき、ありがとうございました。

皆様よいお年を。

(清盛記事は来年へ持越し、、というか、来年もずっと続きます

大晦日ですので、

英国の詩人テニスンによる有名なこの詩で、今年のブログを終わりたいと思います。

 Ring Out, Wild Bells

Ring out, wild bells, to the wild sky,
The flying cloud, the frosty light;
The year is dying in the night;
Ring out, wild bells, and let him die.

Ring out the old, ring in the new,
Ring, happy bells, across the snow:
The year is going, let him go;
Ring out the false, ring in the true.

Ring out the grief that saps the mind,
For those that here we see no more,
Ring out the feud of rich and poor,
Ring in redress to all mankind.

Ring out a slowly dying cause,
And ancient forms of party strife;
Ring in the nobler modes of life,
With sweeter manners, purer laws.

Ring out the want, the care the sin,
The faithless coldness of the times;
Ring out, ring out my mournful rhymes,
But ring the fuller minstrel in.

Ring out false pride in place and blood,
The civic slander and the spite;
Ring in the love of truth and right,
Ring in the common love of good.

Ring out old shapes of foul disease,
Ring out the narrowing lust of gold;
Ring out the thousand wars of old,
Ring in the thousand years of peace.

Ring in the valiant man and free,
The larger heart, the kindlier hand;
Ring out the darkness of the land,
Ring in the Christ that is to be.

 

 


いよいよ最終回!

2012-12-22 11:53:30 | 平清盛ほか歴史関連

NHK大河ドラマ 平清盛 完全版 DVD-BOX 第壱集

やっぱり買っちゃいました。でもまだ見ないです。もったいない、もったいない~。

49回「双六の終わるとき」は、まさに嵐の前の静けさという感じでしたね。

予告編での、知盛がすさまじい形相で碇を背負う姿に、既に釘づけ!

平家一門が、なんだかもうすっかり自分の家族?!のようで、みんな愛しくてなりません

明日はもう滅亡なんて・・・ああ、見たくない、でもしっかり見届けなければ。

感想は、49回分と併せて、後日またゆっくり綴るつもりです。

 

 

 


だーれだ?

2012-12-18 13:43:54 | 狆 (栗之介・恵之介・光之介・十兵衛)

だーれだ

 ぼくの、いっちばんちっこいときでーすーーーー

「おもちゃくん」って呼ばれてたころ・・・3か月くらい?? 

ともかく、おうちに来る前です。

まだシャンプーもしたことなくて、、、生まれたまんま。毛がピンピンしてるね。

ブリーダーさん(和歌山のココさん)が撮っといてくれたんだ。。。。

秘蔵写真、大公開~~~

 

 


武士の世とは??(47回と48回)

2012-12-11 20:20:03 | 平清盛ほか歴史関連

47回「宿命の敗北」 あらすじ、ダイジェストムービーはこちら

48回「幻の都」 あらすじ、ダイジェストムービーはこちら

46回の最後で、清盛が宋剣を握りしめ雄々しく立ち上がった時は、確かに武士としての「心の軸」が戻っていましたよね・・・で、彼の死までその武士魂で突っ走るのかと思っていました。そりゃあ、もうこの時期ですからね、体はもうぼろぼろで、特に鹿ケ谷以来激高することが多いので血圧も相当上がっている感じがするし、「体の軸」は、ぶれぶれよれよれでしょう。でも、心はしっかりのまま命尽きると考えていました、私。。。うーーむ、またしても藤本脚本にしてやられました!47回でまたすぐにその心の軸がゆさぶられて、48回ではもう軸そのものが砕けてしまいましたね。

忠盛の時代から「侍大将」として武の要だった忠清の爆弾発言「平家はもはや武門ではござりませぬ。殿も武士ではござりませぬ」。そして、そのことを証明するように、彼を斬首しようと宋剣を振り上げたものの、よろけてしまい情けなく尻餅をついて手も震え茫然とする清盛。さらに・・・手から落ちてしまった宋剣にはびっしりと錆がノベライズ本には、この錆びてしまった宋剣のことは何も書いていないので、映像の効果を狙った演出ですが、たったこのワンカットだけでも、実に多くを物語っていましたね。『平清盛』では、毎回のように登場人物だけでなく、様々な小道具類(動物や植物を含め)が優れた効果を出しているのですが、今回のこの錆びついた宋剣は、今までの小道具類の中でも私には最も衝撃的なものだと言ってもいいです。

今まで、どんなに辛くとも、いかなる絶体絶命のピンチに陥っても、「心の軸」がしっかりしていてから、うまく乗り越えさらに高く昇ることができた。たとえば、39歳の時、叔父を斬ることができたのもそうだった。そして、さらに若いころに戻れば、30歳のときの祇園社乱闘事件(第13回)もそうです。神輿目がけてまっすぐ弓を放ち、非難されても堂々と振る舞い、鳥羽法皇に「そちこそが、神輿を射抜いた矢そのもの。白河院が、、朕が乱しに乱した世に報いられた1本の鋭き矢じゃ」と言わせることができたのも、武士として貴族社会の慣習を打ち破るという強い信念があったから。

それが、身内から「殿の目指した武士の世は、武士のままではつくれぬものでござりました」と批判されて、反論することもできず、「・・・なにをしてきたのかと思うてな、この何十年・・・武士の世とは、なんであったのかと思うてな」などと、時子に弱音を吐く清盛。自らのこれまでの生き様を全面的に否定しているようなものじゃないですか!私が言うのもなんですが・・・・すっかりマイナス思考の清盛さんになってしまったのね。本当にかわいそうです。

それに対して、今まさにプラス思考の塊になっている頼朝は、弁慶から祇園社事件の顛末を聞き、清盛の「エア矢」に射抜かれた時の鳥羽院のマネなんかして、すっかり興奮状態。お目々ぴっかぴか。

「わたしにはわかった。別れ別れになったかに見えた父義朝の道と清盛の道は、再びひとつになると。そして、それこそが私のつとめであると」

富士川の戦いの維盛軍のふがいなさに、あのお方の20年はいったい何だったんだ~~!!と怒っていたのが、祇園社事件について知っただけでこんなに全てを悟ってしまうというのも、はしょりすぎの感じはありますけど、それでもこの段階で頼朝にこのような肯定的、建設的な言葉を言わせるシナリオって、やっぱり素晴らしいです。感動に打ち震えてしまいました。頼朝や義経のことは、私は恥ずかしながら勉強不足で、あまり知らないのですが、少なくともこの『平清盛』においては、頼朝は、決して父の敵討ちが目的で平家を破壊しようとしているのではありません。むしろ清盛のことは十分尊敬しており、それだけに今の平家専横状態では「武士の世」が実現しそうもないのがもどかしくて、いったん全てをリセットして、あとは自分に任せて欲しいと考えている。

実は、クランクアップ会見で、岡田将生さんがこんなことを言っていましたよ・・・「松山さんとは、ワンシーンしか共演するシーンがありませんでした。(中略) 頼朝の父は義朝ですが、平清盛も、僕自身は父として見ていました。それだけ平清盛は大きな存在、全てを包んでくれるような存在でした。ワンシーンでそれをひしひしと肌で感じました」 えっ!!ワンシーンでもツーショットで出る場面がある???挙兵後の頼朝が清盛と存命中に対面するなんていうことは、いくらなんでもありえないでしょう。ということは・・・・清盛が熱病に侵され絶命する間際に夢の中で頼朝(と義朝?)と会う!これっきゃないでしょう。

平清盛 ラスト予告編」という2分のお知らせ動画を見てしまった方はいらっしゃいますか?昨日もお昼頃テレビで流れていましたが・・・・HP中に「ネタバレ映像がありますのでご注意ください」なんていう警告?!が書いてある通り、最終回までの大事なところがちょろちょろ見えるので、皆さんできれば見ないほうがいいですよぉ・・・・実は私、怖いもの見たさで?!HPで1回だけさっと見てしまったんですよ。どうも・・・夢の中で清盛が頼朝に、「頼朝・・・真の武士とはいかなるものか、見せてみよ」と言っているんです。つまり、頼朝に、武士の世を実現するという志を託す?!で、でもその割に、「頼朝の首を我が墓前に供えよ」とか、結構怒っているんですけどね・・・それからね、碇をかつぐ知盛最期のシーンもあるよーーーあ、見ないほうがいいですなんて言いながら、ネタばらしてますね・・・きゃーーごめんなさいーーーー

ただ、ここで忘れてはならないのは・・・

頼朝の頭の中にある「武士の世」と清盛がこれまで目指してきた「武士の世」は、同じものではないということです。

● 頼朝の「武士の世」:

純粋な、あるいは狭義での武士が団結して武力で国を統治する世。(朝廷とは独立して行政権をもつ。)しかも、坂東(東国)武士が中心。それぞれに領地を与えて支配させる。武士(豪族)の土地所有が国づくりの要。

● 清盛の「武士の世」:

単に武士が武力で国を統治する(その際、朝廷と密になったうえでその上に立ち行政権をもつ)というだけではなく、宋を手本として、一般庶民を含むどういう社会階級の人間でも、生まれや血筋ではなく能力次第で好きなように面白く生きられる世の中。それまでの旧弊に縛られない新しい日本。そういう社会を実現する手段として、外国貿易と宋銭の普及による貨幣経済の浸透を図る。

つまり、清盛の考えていたことが、頼朝の考えと比べると、ずーーーっとスケールが大きくて革新的だったわけですが、この、時代を飛び越える革新性が仇になり、周りがついていけなくて、混乱をきたし、平家を孤立させることになってしまうのです・・・。で、こんなに違うので、清盛が頼朝に志を託すといっても、頼朝には理解できないから、清盛の望んだようにできるわけがないし、やるつもりもないでしょう。そこのところを、藤本さんがどう解釈してつなぐのかがまた大きな見どころですね。注1)

還都しようと必死で諌める宗盛に、清盛は、「たとえ武士の世と呼べずとも・・・わしの出おうた身内、敵、味方、友、師・・・・みなの生きた証がこの福原の都なのじゃ。捨てるわけにはゆかぬ・・」 彼がこれほどまでに福原に固執するのは、自分の野心や保身からではなく、忠盛、忠正、鳥羽院、頼長、義朝、信西、西光、そして重盛に兎丸・・・それぞれに国を良くしたいと強く願っていた人々の志を大切に想うが故なのです。時忠の「宗盛、義兄上のお気持ちがわからぬか。福原は、義兄上のご一生のすべてぞ」という言葉も素敵でした。時忠はここにきて、血を分けた弟以上の存在になっていたのですね。

宗盛くん・・・あなたの本当の気持ちもわかったよ。私今までさんざん、ダメ棟梁とかバカ息子とかあなたの悪口ばかり書いてきて、ごめんね!あなたにできる方法でいいからね、最期までしっかり叔父さんたちや弟たちを支えてあげてね。

重衡くん・・・・あなたの屈託のない明るい笑顔に、お父上は若かりし頃の純粋で一直線な自分を見たのでしょう。「ようやった」ってほめてもらえて、本当によかったね・・・その元気で、知盛兄上と精一杯がんばるんだよーーー 注2)

あーーーー最初は、単にタルカスが挿入曲だから観始めただけなのに、、、これほどまでに思い入れてしまって、1年が過ぎようとしています・・・終わってしまったらすっかり脱力感だろうなーーーー清盛ロスになりそう・・・

49回「双六の終わるとき」は、選挙報道のため時間が繰り上がり、

NHK総合では7:10~7:55ですので、お見逃しなく!

(BSプレミアムはいつも通り、6:00からです)

注1)『新・平家物語』には、清盛は、「頼朝は、平家一門から権力は奪っても、命までは奪うまい。根絶やしにはしないだろう」という淡い期待すら抱いていた、といった記述があります。この期に及んでも超お人よしの清盛なのですね。

注2)重衡の運命を考えると本当に可愛そうで、このように書いてみましたが、実際南都を焼き討ちしてしまったことは、平家にとって大きな代償となりました。ドラマ中では、大仏まで焼いてしまったことのみを強調していましたが、『新・平家物語』によれば、最初は明かりが欲しいために民家に火を放ち、それが強風に煽られて炎上し、建物の損失だけでなく、女童(めわらべ)、老僧、若い修学者などを含む数千もの尊い命を奪ってしまったのだそうで、清盛が「天は平家を見放した」と嘆くのも当然だったのです。それでも、重衡に蹴りを入れることもせず、自分の責任として、すべてを呑み込んだうえで、重衡に優しい言葉をかけた。松ケン清盛の苦しみが痛いほど伝わってきましたね(重衡も、この事件の総大将だったという咎で、5年後に斬首)。

 

 


知盛様~!(ヒストリア感想)

2012-12-08 20:53:57 | 平清盛ほか歴史関連

水曜日の歴史秘話ヒストリア、よかったですねーーーー!!

私は恥ずかしながら、『平清盛』を見るまでは、平清盛の子や孫がどんな人たちで、どのように生きて死んでいったかなんて、まるで知らなかったのです。一連の源平合戦では、源義経の華々しい活躍ぶりばかり?!が有名ですし、平家の連中は義経にほとんどやられっぱなしで十把一絡げで滅亡したような印象すらずっと持っていました。事実はそうではなくて、平家側も、知盛、そして重衡という勇将を総大将として大変善戦したものの、最終的には、潮流の変化と味方軍の裏切りという不運プラス義経のずる賢い戦法に翻弄されたことで、ついに力尽きて、平家の名を汚さぬ立派な最期を遂げたということを、今回のヒストリアが明確に知らしめてくれました。

瀬戸内海を熟知していた知盛らが具体的にどんな作戦を立て、義経らがどのようにそれに応戦し、奇襲で崩していったのかを、イラストで分かりやすく説明していましたね・・・

とりわけ印象的だったのは・・・

水島の戦いで、皆既日食が起こり、源氏軍は突然空が暗くなったのでパニックになったが、平家側は、公家の教養として天文学の知識ももっていたので、日食のことはちゃんと知っており、冷静に戦えた。Wikipediaによれば、「当時、平氏は公家として暦を作成する仕事を行なっていたことから、平氏は日食が起こることを予測しており、それを戦闘に利用したとの説がある」とのことで、とにかく、平家が頭脳戦で源氏を打ち負かした典型的な場面だったのですね。この戦いの勝利をきっかけに平家は勢力を盛り返し、一気に再上洛!!というほどの機運になっていたそうですが・・・・一の谷で義経軍に惨敗してしまうのです。このとき、重衡が生け捕りにされて、奈良で斬首となります。

(追記: ちなみに、Wikipediaの水島の戦いのページには、この戦の「指揮官」が重衡だったと書いてありますが・・・・この「指揮官」=「総大将」ということなら、これは誤りのようです。ヒストリアでも、それから下記の海上知明さんも、この戦の総大将は知盛だったと言っています。)

義経のずる賢い戦法ということで、一番印象的だったのは、やはり、壇ノ浦で、平家軍の水夫(船の漕ぎ手)を次々に射殺し、船を操縦不能にしたということです。

壇ノ浦でも平家軍は決して諦めていたわけではなく、知盛が、ダミーの御座船(安徳天皇と三種の神器が乗った船)をつくって義経軍を誘き寄せ挟み撃ちにするという作戦を立てたりして、勇敢に戦っていたのですが・・・船の舵取りをやられてしまっては、もう成す術もありません。

これまで防戦一途に平家の将兵目がけて飛んできていた敵の矢が、にわかに舟を動かしている舵取り、漕手に飛んでき始めたのだ。彼らは船の構造上外側にいるうえ、操船に懸命だから敵を見ていないし防具もない。当然のことながら、受傷率は武者よりはるかに高い。知盛はこの状況の変化に驚いたが、成す術がない。」(プレジデント「平清盛 この男日本を変える」p.91「無念の敗戦壇ノ浦」より。文は、武岡淳彦氏)

こんなの、やっぱり卑怯でしょう!と私は言いたいですが、義経ファンにいわせれば、それこそ戦はスポーツじゃあるまいし勝つためには手段を選ばす。卑怯うんぬんは、敗者の負け惜しみにすぎない、ということになるのでしょうね。

『新・平家物語』では、義経が、子供のころから尊大で横着で、怖いもの知らずで、直情的で、乱暴者で、目立ちたがりで・・・・いわゆる「不良」のようなイメージに描かれているので、神木隆之介くんの上品でどこかおっとりしたお坊ちゃん義経は綺麗すぎるような感じもしますが・・・・今後3回でいきなり荒武者に変身するのかしらん??

YouTubを平知盛で検索していて、「日本で唯一の海軍戦略家・平知盛」という興味深い動画をみつけました(こちら)。兵法書「孫子」の研究などに携っている評論家海上知明(うなかみともあき)氏という方のお話ですが、義経がたまたま勝ったから、義経が知盛より優秀だったというのは、単なる結果論であり、義経のほうがむしろ愚将だと言い放っています。義経研究の多さに比べて、知盛はあまりに研究されておらず、理解されていないだけだと。いいお話ですね!!!『平清盛』をきっかけに、知盛研究が進むことを期待しています。

見るべき程のものは見つ」という知盛の最期の言葉。私は今までこれは、母、甥、妹らの入水と、兄親子の生け捕りという平家最期の光景を見届けたことのみを言っていると思っていたのですが・・・・今回のヒストリアで、この言葉を「この世で見なければならないものは全て見てしまった。」と解釈していたので、なるほど、もっと大きな意味で言っていたのだなとあらためて胸に響きました。すなわち、生涯を振り返っていたのですね・・・セレブ中のセレブのプリンスとして生まれ、栄華を謳歌して天国を見て、そしてこうして今は、落ちぶれた一門を背負って地獄を見た。目の前で母、妹、幼い甥が自死しようとするのを止めることも許されない自分自身を見た。

重盛がずっと生きていたなら・・・いやせめて重衡が一の谷で捕えられなかったら・・・・知盛が一人でこれほどのものを背負うこともなかったかもしれませんが、これも彼の定めだったのです。

命を惜しまず名を惜しんだこの名将については、後日さらに語りたいと思います。ヒストリアの感想ということで、とりあえずここまで。

5日の放送を見逃した方は、ぜひ来週12日16:05からの再放送をご覧ください。

『平清盛』第46回については、47回と合わせて書くつもりです。ヒストリアの感想がすっかり長くなってしまったので・・・・ 

 


今夜の「歴史秘話ヒストリア」

2012-12-05 13:57:37 | 平清盛ほか歴史関連

 番組お知らせです。

今夜10:00~10:43 NHK「歴史秘話ヒストリア」が面白そうですよーーー

源義経Vs.平家のプリンスたち ~最終決戦壇ノ浦への道~

宿命のライバル源氏と平家。その中でも今回は源 義経と平 知盛(とももり)にスポットをあてます。親を平家に奪われた義経は、打倒平家に燃える少年時代を送ります。一方、父・清盛に最も愛され、京の都の華やかな暮らしに育った知盛。対照的な両者を軸にした源平合戦秘話。」とのことで、大河のほうが、あと3回では源平合戦の細かいところまでは描けないため、その補充の意味で制作したのでしょうね。

ともかく、私も知盛様大好きなので、嬉しい企画です!

ちなみに、 再放送は来週の水曜日16:05~16:48です。

 


「もののけ」が「もののふ」に返るとき(46回)

2012-12-01 15:43:01 | 平清盛ほか歴史関連

 本日2つの記事を投稿しています。この下にある恵之介の記事も併せてお読みいただければ嬉しいです。

第46回「頼朝挙兵」 あらすじ、ダイジェストムービーなどはこちら

いやあ、本当に凄かった・・・・。

月曜からずっと、何度もブログを書こうとしたのですが、私の貧弱な語彙ではとても語れるようなものではなく、月並みすぎる言葉ですがやはり

「松ケン清盛は凄い~~~!」

これしかないです。

最高権力者(独裁者)となった途端、自分を見失って底なしの暗闇にとらわれ、激しくもがき苦しむ清盛。その狂気は、逃れようとする白拍子を射殺させようとしたとき頂点に達します。清盛は「もののけの血」のうずきに負けてしまうのか?!

そこへ、なんと追い打ちをかけるように頼朝挙兵の知らせ!ああ、、、、どうなる、、、、狂気と怒りは清盛をどこへ連れて行くのだろう、、、、私は一瞬絶望的な気分になり、ここからいったいどうやって、清盛が「救い」を見出すというんですか、藤本さんーーー見出すとしてもまだずっと先のことでしょう、死ぬ間際なんでしょうーーーもう辛くて見れないよお。。。と言いたくなってしまいました。

ところが、、、、頼朝という言葉を聞いたとたん、清盛の表情から怒りも狂気もむしろさっと引いていき、何かを真剣に探るような目になっていました。「光だ・・・・光が見える」とでも言っているようです。そして、はいつくばって、はいつくばって、向かう先は、自らの宋剣でした!彼の武士としてのアイデンティティの象徴であるこの剣に必死にしがみつき、赤子のような泣き声を発しながら、力を振り絞って立ち上がります。このときの清盛を映すカメラアングルがまた素晴らしい。そして音楽はもちろん、「アクアタルカス」!

よれよれのもものけはもうどこにもいない。そこには、宋剣を握りしめる雄々しいもののふの姿が!!!

松ケンさんの表情、特に目の変化に、すっかり心奪われてしまいました・・・。ドラマのスタッフがツイッター上で、「清盛演じる松山ケンイチさんのお芝居の、ある意味、極限値を見ることができる回だと思います。」と言っていますが、極限値=「何かが限りなく何かに近づいた時に得られる解」とすると(Yahoo知恵袋より)、まさに今平清盛と重なった松山ケンイチの全身全霊の最高のものが炸裂しているのですね・・・もうテレビドラマのレベルをはるかに超え、シェイクスピア舞台劇のようです。

もののけを闇から救い出し、もののふに引き戻したのが、頼朝だというシナリオには、正直複雑な思いはありますが、ともかく清盛にはもうあと1年しか時がありません。これからは、もののふとしてどんなに彼が力を尽くそうとも、なにかと裏目に出るばかりで、最愛の一門の破滅を食い止めることはできないのです。

しかし、現代のわれわれは、頼政が最期に問うた「清盛入道は、この国の宝か禍か?」の答えを知っているのですから、どんなに悲しくとも一門の最期をしっかり見届けてあげなければなりませんね・・・。最終回を想像するだけでも、今から涙ぐんでしまうんですけどね。。

さて、細かい話を2点だけ・・・・・

1.妓王と仏御前

清盛の寵愛を受けたこの二人の白拍子のことは、『(古典)平家物語』にも『新・平家物語』にも出てくる有名なエピソードで、史実であるようです。ただし、清盛が50代後半のことで、『新・平家物語』では、仏御前を気に入った清盛はちゃんと「妓王には暇を出せ」と指示していて、『平清盛』46回のような残酷な仕打ちはしていません。それから、あちこちのブロガーさんが、仏はせいぜい15、6のはずなのに、木村多江さん(現在41歳)では年齢が行き過ぎと言っていますが、私は彼女の大人らしい優しい表情がとてもよかったと思います。清盛は仏に母舞子を見た。そして、仏も、母のように清盛を癒やし、包もうと懸命に務めた。それだけに、そんな仏を「殺せ!」と叫ぶ清盛の痛々しい錯乱ぶりが、胸に迫りました。

2.頼政と以仁王の最期

『平清盛』では、頼政は、宇治にて仲綱と共に自害、 以仁王については、「討ち死にあそばされた」というナレーションで簡単に片づけられてしまっていましたが・・・・(注1)『新・平家物語』では、頼政と以仁王が馬で奈良へ逃げる道中、 もはやこれまでと覚悟を決め、以仁王が頼政に首を刎ねるように頼んで頼政が刀を振り下ろす場面があって、二人の気品ある最期の会話が丁寧に書いてあります。そのシーンは総集編DVDにも収められており、頼政は芦田伸介、以仁王は、北大路欣哉という大ベテランのコンビ。

以仁王はもう心残りもないといって、「頼政、おことはさぞ満足であろうな。老い木に花というものぞ。・・・・が、若木のまろは」と寂しげに言います。このとき、北大路欣哉さんの「若木に花というものぞ」というところの語尾「ぞ」がちょっと上がっていて、優しく頼政をいたわる感じがよく出ています。すると頼政は、「・・・いいえ、老い木の花は、花だけに過ぎません。若木の花こそ、身を結ぶ花。(中略)たとえ、おん命は光明山のふもとにお果て遊ばしましょうとも、令旨は死んではおりませぬ。令旨は生きて諸国の源氏に、新たな望みを息吹して翔けましょう」と応えます。それを聞いて、以仁王は自分の死にも大きな意味があることを感じて、大きく頷き、「頼政、討て」といって目を閉じます。新平家総集編DVDの中でも名シーンの一つです。(『新・平家物語』(七)p.132 「馬いかだ」より。DVDのほうの頼政の言葉はやや異なっているのですが、込められた思いは同じ。)

まだ、語りたいことは山ほどありますが、本日はここまで。

 注1)ただし、以仁王は平家によって討たれた(頼政の手によって討たれることを選択できたのではない)というのが、史実である模様です。


ぼくの心臓、ほんとにがんばってます。

2012-12-01 13:41:31 | 狆 (栗之介・恵之介・光之介・十兵衛)

今朝の恵之介です。朝ごはんを食べているぱぱのおひざで(ぱぱは、今日ゴルフなんだぁ。)

恵はこのところ、調子がいい日と悪い日が周期的に変わり、目が離せない状態はずっと続いてはいるのですが、本当に頑張ってくれていると思います。。。。

9月上旬に肺水腫っぽい症状になって(こちらの記事)数日間眠れず、もうだめかもしれないと大変心配しました。このとき、心臓の薬が2種類から3種類に増えました。

そして11月にはいってまた、眠れないことがちょくちょくあります。9月ほど深刻な感じではないですけどね・・・・ときどき、お薬入りご飯をプイしますから、薬がちゃんと摂れなくて、心臓の働きが鈍るようです。横になると苦しいためすぐ飛び起きるので、斜めにし上半身を高くしてなんとか寝せますが、それでもちょっとしか寝れません。鼻づまりも慢性的なので、いつも呼吸が苦しく、心臓への負担をさらに大きくしています。

ところが、寝れない割には意外とそれを引きずるようではなく・・・くったりしているわけでもなくて、食欲旺盛で(しかし体重は減少気味)、多飲多尿。夜中も、うろうろ歩き、何かごそごそやってるんです。ごみ箱とか、お薬入れとか、ティシュの箱とか、電気ケトルとか、私が床の上にちらかしているものをなんでも、お手々でパンパン!!したり、私の顔、特にくちびるめがけてパンパン!!とこれでもかと狆パンチを食らわせます。むむむっ。。いつの間にさように手ぢからを鍛えておるのじゃあ~~

3か月ぶりに甲状腺ホルモンの検査をしたら、かなり高くなっていました。寝ないでうろうろは、甲状腺亢進による興奮状態だったのですね。。。甲状腺の薬を段階的に減らすので、それでも寝ないならまた考えましょう、と先生。

ただ・・もし心臓が悪くなくて、甲状腺が亢進してるだけだったら、単純に、活発になってよかったねーーで済むのでしょうけどね・・・

それに、眠いのに心臓が苦しくて寝れないのか、興奮して眠くないだけか、どちらなのか、はっきり区別がつかないこともあって・・・苦しいときは、あんよをつんばり、ふらっ、ふらっ、としていて、興奮状態のときはお目々らんらんなので、だいたい判別つきますが、どちらともつかない様子のときもあるのです。

とにかく、寝てくれないと不安が大きくなります。びっくりするほどよく眠れる日が数日続いたりもするので、そうやって本能的にエネルギーを蓄積するのでしょうね。最近は、酸素ハウスを使わずに済んでいます。