波佐見の狆

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術後3週間…「安堵」も「不安」も

2024-08-19 17:12:30 | 狆 (栗之介・恵之介・光之介・十兵衛)

光くんは、7月25日が手術だったので、3週間が過ぎたところです。

おかげさまで、すっかり元気になりました!

おしっこじゃーじゃーはもちろん(頻尿ではなくなったので、間隔も適度で)、よく眠れて、散歩もだいたい朝夕二回。エネルギーが有り余って、へこへこ大魔王になっています。今までのうっぷんを晴らすかのように、パワフルです。金ちゃんレベルに近づいたかなと?!食事も、ようやく十分な食欲が出てきて、先週後半から、この療法食をよく食べています(単にいままでの療法食に飽きたからかもですが・・・)。

手術を受けさせて本当によかったと、今までの長く苦しかった道のりを思い出して、安堵しました。

ちなみに、術中に摘出した結石の分析結果が、7月末には出ていたのですが、それによると、最近の光くんの石の成分は、81%がリン酸アンモニウムマグネシウム(ストルバイトの別名ですね)で、シュウ酸カルシウムはわずか19%だと判明。これは意外でした。こちらの記事にも書いたように、昨年12月の時点で、ストルバイトとシュウ酸の混合だということは明らかだったのですが、その割合が判明したのは、今回初めて。

ストルバイトなら、薬や食事で溶けるはずなのですが・・・光くんの場合これほどしつこく残り悪さをしていたわけです。

とにもかくにも、悪い石は、取り去られました。光くん絶好調!心臓病があることすら感じさせない動きです。

・・・

ならば、記事のタイトルは「安堵」だけでいいんじゃないの?」「不安」って何?!と思われたでしょうね。

はい、そうなのです、安堵もつかの間、昨日の診察(尿検査とエコー)で、早くも新たな?課題がみつかったのです。

というのは・・

術後わずか3週間めにして、早くも粉状の結晶が僅かではありますが生じてきまして、かつ、膀胱の炎症も再発していることが判明。

それで、いったん終わっていた抗生物質の服薬を続行しなければならなくなりました。

昨日病院に行ったのは、いつもの耳掃除や肛門腺、爪切りが主な目的でした。それらの作業をしてもらいながら、先生に「紆余曲折あって長い闘いでしたが、先生の辛抱強い治療のおかげで、こんなに元気になって、本当にありがたいです。」などといって、先生もとても嬉しそうで「こちらに初めて来られたときからすでに結石ありましたから、、、長かったですよねえ・・どれどれ、傷跡もきれいになって、もう大丈夫だねーー!今後は、食餌の管理が第一なので、尿ケアをしっかり食べようね」「先生、抗生物質(アモキクリア)は、もういいですかね?オブラートに包んでチーズくるみ作戦で、やっと飲んでくれるようになったので、全部なくなりましたが。」「そうですねえ・・・一応今からまた尿を検査してから、判断します。」

それで、すぐに外でオシッコをさせて尿を調べてもらいました。

念のために調べましたが、問題ないですよ~~と言われると思っていたら、先生が「白血球の数値が・・・」と言いながら厳しい表情に!

すぐにエコーをやったところ、膀胱内に、キラキラとした結晶が飛び交い、そして、炎症を示す白い影も映っていました。

手術直後の辛い合併症をやっと乗り越えたばかりだというのに・・・って愕然としてしまいました。

先生いわく、この原因は、ストルバイトによる細菌感染だとのこと。

手術直後にあれほどの炎症が起こって、創部が腫れたとき、先生にも、理由がすぐには分からなかったそうですが、分析の結果、結石の大半がストルバイトであるとわかって、謎が解けたと。つまり、ストルバイト結石症というのは、尿路系がウレアーゼ産生菌という細菌に感染することにより引き起こされるので、膀胱にストルバイト結石がたくさんあったということは、それだけ菌の力も強かったのだろうと。注射を5日間続けたことにより、いったんは除菌できたが、またストルバイトの結晶が発生し始めたということは、またウレアーゼ菌がいるということ。注射後に、アモキクリアの内服を続けたにもかかわらず除菌できなかったということは、アモキクリアは効いていないということなので、抗生物質を変えましょうと。

で、今度の抗生物質は、バイトリルという薬で、これは注射の成分の半分を占めていた薬剤です。できれば、またこの注射を続けたほうが一番いいのでしょうが、果てしなく毎日の通院が続き、費用も大変になるし、まずは10日間バイトリルの経口服用で、様子をみることになりました。

バイトリルは、アモキクリアみたいに独特の?味はしないようで、オブラートやチーズをつかわなくとも、そのままパクっします。この薬で、ウレアーゼをしっかり除菌できて尿のアルカリ化を抑えられますよう、祈るばかりです。

なんだか、あっという間に振り出しに戻ってしまったような感じで、戦いが永遠に続くのかと思うと、苦しいです。

本狆が、少なくとも今のところはまったく元気で落ち着いた様子をしているのが、救いですね。

ストレスに弱い私は、ずっと耳鳴りが続いていて、目の痛みも繰り返しています(眼科では単なる結膜炎と言われるけど、絶対メンタルだ)。これは、光くんのことばかりが原因ではなくて、他にもここ半年ほど想定外すぎることが続きまくり、気持ちが全く晴れないからなのですが・・・・負けてはいられないですね。。。皆さんどうかカツを入れてやってくださいね!

 

「にーちゃん、まま、ぱぱ、がんばーーっ!」

 

注)struviteのカタカナ表記は、本ブログでは一応「ストルバイト」に統一していますが、「ストラバイト」とも書きますね。表記の問題については、こちらなどを参考に。英語発音は、Merriam-websterなどの辞書で聞くと「スツルーヴァイト」って感じですね。

 

 

 

 

 


術後合併症で、毎日二回通院・・徐々に回復かな

2024-07-30 22:06:41 | 狆 (栗之介・恵之介・光之介・十兵衛)

光くんは、手術から5日目です。

月曜からまた朝夕二回通院して、抗生物質の注射をしてもらっています。

実は、、結石は取れたものの、切開した時点で膀胱にたまっていた尿が原因??で、少し細菌が入ったらしく、またもや感染性の膀胱炎のような症状になってしまったのです。(先生も、もちろん、しっかり洗浄、消毒してから縫合したので、ようわからんとです、と・・・)

6月に、細菌感染のために睾丸が腫れて壊死して、2週間近く注射に通ったときの、悪夢がちらりと蘇るなぁ・・・

退院当日の土曜から翌日日曜にかけては、ほんとうに、悲惨な状態でした。今朝あたりから、だんだん落ち着きつつあります。

傷口は、ち〇〇んの脇に、5センチくらいあるのですが、まだ塞がっていないので、退院直後は、ここからピンクの膿がいっぱい出ていました。おむつをつけています。

(生々しい写真で失礼)

水がたまっていて、ち〇〇んまで腫れているそうです。

水がたまって腫れている、という先生の言葉を聞いて、息子よ、君もか・・・と思いましたね。私もそうだったので。乳がんの部分切除の場合、切開による自然な反応として、手術直後に、創部に浸出液(体液)が溜まることがあります。これは基本的には悪いものではなくて、いずれは吸収されてなくなるのですが、痛みを伴ったりすると、水を抜く処置をしてもらったほうがいいのです。私も、寝返りをうつとチャポン!と音がするほど溜まっていて、痛みも感じたので、退院後に外来で一度だけこの処置を受けました。その後もまた少し溜まったのですが、痛みはなくなったし、あとはほっといたら収まったのです。

私は、これで済んだのでラッキーでしたが、人によっては、細菌感染してしまって、単なる浸出液ではなく膿になってしまい、いつまでも難儀するケースもあるらしいのです。(処置の際医師の手際が悪くて、血管や肺に穴があいて再入院になったとかいうコワい話もね・・・)

光くんの場合も、化膿しているそうで・・・腫れたち〇〇んが、痛むのでしょう。日曜くらいまでは、ほとんど眠れず、立ったまま、ふらふらしながら、うろうろ、うろうろしていて、頻繁にオシッコをするので、室内でもペットシーツまで行く途中に、カーペットでしてしまい、オシッコやらピンクの膿やらで、あちこち汚れて、大変でした。

ほんとに、今日はだいぶいいです。頻尿もおさまりつつあり、一回で、じゃーーっとたくさんオシッコでます。

食欲もすこしずつ回復かな。。。

今週いっぱいくらい注射をすれば、きっとぐんぐん元気を取り戻すんじゃないかと思います。

ちなみに、これは、摘出された結石のひとつです。こいつが、去年から何度も光くんの尿道に詰まって悪さをしていた犯人!!

 

これだけ記念に??もらって帰ったのですが、残りは結石分析検査に出してありまして、結果は来週抜糸の時に聞けるそうです。

説明がへたっぴいで、いつもながら話がわかりにくくてすみません。

とにかく、術後の合併症が意外と重くて、退院日とその翌日ころまでは大変心配したのですが、日増しによくなってきているので、もう一息かと思います。睾丸が腫れたときみたいに熱はないです。今は、よく眠れていますし、十兵衛と競い合ってスイカを食べるお顔は、いつも通りの光くんに戻っています。

皆さん、引き続き応援してやってくださいね!

追記)今朝(水曜)は、普通に散歩にも行けました!!!

 


おうちに帰ったあ~~~!

2024-07-27 22:36:02 | 狆 (栗之介・恵之介・光之介・十兵衛)

光くん、おかげさまで、本日午前、無事おうちに戻りました!

まだかなり辛そうな感じがあり、落ち着くまでは当分日数がかかりそうです。

そういう意味で、まだ戦いは終わりません。私も疲れましたので、後日またゆっくり書きますね。

まずは、退院ご報告まで。皆さんの応援いつも感謝でいっぱいです!!


本日手術、無事終わりました!!!

2024-07-25 19:32:39 | 狆 (栗之介・恵之介・光之介・十兵衛)

皆さん、大変ご心配をおかけしています。

光くんは、ついに、ついに、本日手術を受けることができました。

(今朝の採血時。)

1時から始まり、1:45頃に先生からぱぱに、「無事終わりまして、間もなく麻酔からも覚めると思いますので、安心してください。」という電話が入りました!!嬉しくて、嬉しくて、大泣きしてしまいました。

<追記:麻酔からちゃんと覚醒できた、という確認ができてからの連絡だったわけではないのですが、これを書いている時点(夜9時)で、その後電話はないので、もちろん、予定通り無事覚醒したということだと。>

二泊の入院になるそうで(血尿が収まるまで管理するため)、抱きしめてあげられるのは土曜です。

思えば・・・小さいころからじわじわとたまり始めた結石。特に、4年前つまり波佐見に落ち着いた頃から、石は目立って悪さをするようになり、長い長い闘いでした。とりわけ、去年冬以降、膀胱炎、精巣炎の大きな苦しみ。そして、6月末にいったん手術しようとして、血液凝固異常の可能性が判明して、急遽中止。あの時点が、親としては一番辛かったですね。

今朝9時に連れていき、さっそく五度目になる血液凝固能検査をしてもらいました。結果は、、、全く正常値。つまり、直近の三回の結果が正常ということで、皆で、「よおしっ!!」。ぱぱと私が先生に、「おしっこもよく出ていますし、散歩も元気にできて、絶好調モードって感じです。」というと、先生はニコニコで「絶好調!じゃあ、やめますか?」なんて冗談を言われるくらい、余裕ある雰囲気が診察室に満ちていました。

それから「この間仰っていた頬の内側の粘膜の止血時間を調べる検査ですが・・・私もネットで調べたりしていたんですが、10分以上横に寝てじっとしていなきゃいけないんですよね?できるかなあと・・」と言いましたら、「麻酔かけた直後、膀胱を切開する前に行いますので、大丈夫です。」

あと、レントゲンでは、大きめの石が2個写っているので、「この石を取って、あと砂状に散らばっている部分も全部取るんですよね?」と、聞きましたら、「この2個は、メスで切開してから、鉗子でつまんで取り出しますが、砂状の結石は、掻き出して、さらに、尿道側へ流し出して、外に出す、つまり洗浄するというやり方で取るので、100%きれいに取り出せたかどうか確認はできないんですがね・・・」との説明でした。つまり、内視鏡とかで見ながらではなく、手探りなので、先生の腕次第ということだと思いました。

ぱぱと私の、先生への信頼度は100%でしたからね。

家に帰り、それでも、万一のことがあれば、私は果たして立ち直れるだろうかとか、考えながら・・・ぱぱは、顔には出さないけれど、もっともっと不安だったみたいです。

だから、本当に、よかった。栗恵兄ちゃんたち、守ってくれてありがとう!!!

光くん、頑張ったね。

今ごろは、いっぱい繋がれて動けずにいるでしょうね。眠れるといいのですが・・・

自分の手術の日のことを思い出して、また涙してしまう私です。

 

兄ちゃん、よかったね・・・

ぼく、今夜と明日は一人っ子満喫だーい!兄ちゃん、早く帰ってこないと、ぼくスイカ独り占めだよーーん。

<本日のカバー写真は、光くん少年時代です。可愛い>

 


四度目の院内検査もOK。25日に手術です。

2024-07-09 14:04:31 | 狆 (栗之介・恵之介・光之介・十兵衛)

前の記事でも書いた通り、院内で血液凝固検査を3回やった結果が、一回目と二回目が✖、三回目がOK。だったわけです。それでもう一回だけ院内検査をやってみて手術を再検討しようと先生からも言われていました。

その四回目というのは、三回目から一か月後すなわち今月末くらいにやる予定だったのですが、今朝(9日)やりました。なぜかというと、実は昨日からまたもや石が尿管に詰まりまして、カテーテルをやって膀胱側に戻したのです。この頻度で詰まるのを繰り返していたら、さすがにもうやばいということで、手術についての結論を早く出そうということで皆の気持ちが一致。(詰まる石が段々大きくなってきているのもありました。先生いわく、かえって、どかんと大きくなったほうが尿管には入れないわけで、中途半端な大きさが一番危ないと。)

で、今回の四回目検査でもOKでした!さっそく、先生が、手術の日取りを決めましょうといって、25日(木)になりました。

もちろん、当日またこの凝固検査をやるし、加えて、口の中の(頬の内側ということ)粘膜をちょっと傷つけて出血させ、それが何分で止まるかを調べる検査(注)もすると。心臓の動きを支える薬も導入しながらやります、とのことで、ここまで慎重に考えてくださっているので、すべて先生にお任せすることに決めました。院外の専門機関に依頼という話ももういいです。

ということで、皆さん、再度25日の手術が無事成功しますよう、どうぞ祈ってやってくださいね。

注) 「頬粘膜出血時間」BMBT(buccal mucosal bleeding time)を調べる検査で、こちらのサイトに動画までありますが、かなり繊細な手技のようですね。犬の場合4分以内に血が止まればOKと書いてあります。なお、英語原文はこちら


三度めの院内検査をしましたが・・「標準値」?!

2024-06-26 21:54:19 | 狆 (栗之介・恵之介・光之介・十兵衛)

月曜日、手術ができなくて、その理由が「血液凝固能異常」(手術中出血が止まらなくなる)の可能性あり、ということだったとお話ししました(こちら

昨日(26日水曜)、また病院に行きまして、院内での血液凝固能検査をもう一度やってもらいました。

このような、血液凝固分析装置を用いて、薬剤等の準備を含めると1時間半くらいかかる検査です。

今までの院内検査の結果を比較してみますと・・・

aPTT値というのが、高いほど、悪い結果つまり「凝固しにくい」ということです。

<1回目 月曜午前> 209と、かなり高かったのですね。

<2回目 月曜午後>  さらに、300まで爆上がり!これで先生が手術中止を決定

<3回目 水曜午後> そして、水曜は一回だけしたのですが・・・なんとこんどは85に爆下がりでまったく標準値!

これで、皆喜べるどころか、かえって「うーーーん???」状態に陥ってしまいました。

先生といっぱいディスカッションしました・・・

月曜の1回目2回目で、これほど上がったのは、なんらかの要因で正確な結果を反映していなかった可能性がある。なので、一か月後くらいに4回目を行って、再検討したい。それで標準値であれば、血友病などではないと結論付けてよいだろう。手術をするかどうかも、その時点でまた検討する。その間にまた石が尿道に降りれば、すぐにカテーテルをやる。」

(何らかの要因・・というのは、具体的にどういうことが考えられるか、ということについても、先生は文献を読んだりして考えてくれましたが、光くんの場合は、うーん!どうにも、わからんとです!と・・正直におっしゃっていました。)

こういうことで、昨日は帰宅しました。

私は、一か月後かよ~~それよか、今日速やかに専門機関に血液送って、「確かな結果」を一日も早く出してくれよ~と思いました。それで、凝固異常ではないとわかれば、すぐまた手術をしてほしい。

しかし、結局先生とぱぱの見解が上記の通りで一致しており、私の考えが極端なのかと思い、帰るしかなかった。

(先生も、過去に一例のみだけど、外科的には簡単な手術だったにもかかわらず、血が止まらなくなり死亡させた犬がいたことなどを話してくださり、経験豊富なベテラン獣医であればこそ、本当に慎重なのだということも、わかりました。)

待合室で、ぱぱとも話したのですが、心のどこかで、これは手術はやはり避けるべきという天の声なのだろうか、、、という思いがふと起こったのも事実ですけどね・・・ずっと、ジレンマです・・・。

皆さんのお子なら、どうされますか?


 

 

 

 


手術できませんでした・・・(さらなる疾患の可能性あり)

2024-06-24 21:16:48 | 狆 (栗之介・恵之介・光之介・十兵衛)

みなさん、引き続き兄ちゃんのことお気遣いありがとうございます!

     

今日さぁ、にーちゃんはお泊りだって言ってたはずなんだけどぉ・・・5時前には帰ってきてね、ぼくにち〇ち〇アタックしちゃったりして・・・あれ?ぽんぽんの下の方を手術したんじゃないの??なんでそんなに元気なの?なんなのさーーー!!まま、早く説明してよーーー

                          

はい・・・実は、先生から「手術はできません。」と言われて迎えに行って戻ってきたのです。

ほとほと疲れました。ぱぱも私も鬱になりそうなのを、なんとか抑えて平常心を保つようにしているところです。

今朝は9時ころ病院に到着。先生からの説明と術前検査がありました。

まずは、診察(聴診器)と血液検査。

血液検査では、なんの問題もなく(アルブミン値も、2.4と、まったく正常値!)、結石のことを除けば、まるで健康狆です。ぱぱが、「手術しなくてはいけないようには見えんですよね~」とか言うと、先生も、笑っていて、皆和やかで余裕ある雰囲気です。わたしも「おかげさまでこうして落ち着いているからこそ、今やらねばと思いました。どんどん年を取っていくばかりだし・・・」と言ったりして。

「手術は2時からで1時間くらいかかります。心臓の動きを支える薬を導入しながら、麻酔をコントロールしますが、それでもし何かあればそのときはちゃんと対処しますから。終わったらお電話します。」とのことで、安心して家に帰りました。無事終わりましたよ!という先生からのお電話が3時ころ来るんだなと、楽しみに待っていました・・・

2時ころ、ぱぱのスマホに先生から連絡があり、「今日手術できんって・・・!」

上に書いた血液検査とはまた別に「血液凝固系検査」というのをやった結果が悪かったのです。

この検査について詳しくはこちらなど。つまり、手術による出血の際、血液を止めることができるか(凝固能があるか)を事前に調べるわけですが、光くんは、この凝固能が低く、「血友病」あるいは「フォンヴィレブランド病」など、血液を固めるたんぱく質の一部が先天的に欠損しているために、血が止まりにくくなる遺伝性の疾患を持つ可能性があると。2回検査をやり直したそうですが、二回とも、結果は変わらなかったそうです。一万匹に一匹というくらい稀な難病だそうです。

ただ、クリニックにある検査装置では正確でない可能性があるので、専門機関に血液を送って調べなおす必要がある。いずれにせよ、このような疾患がある可能性が出てきている(高い?)以上、手術はできないと。

先生も、驚いておられました。

それと、直前になって、また石が一個膀胱から尿道に入ってしまったそうで、慌ててすぐカテーテルをしたところ、その石がこんどはなかなか膀胱に戻らず、レントゲンでも見えにくい部分(前立腺付近)に入ってしまって、大変だったそうです。その処置の過程で、尿道に傷がついてしまって、出血していると。さすがの先生の腕でも、今回は上手くいかなかったということです。そのこともあって、いったん家に戻り、また数日してから再度血液を調べる、ということになりました。(いったん日数をおいて、もう一度だけクリニックの装置で検査してみてから、専門機関に送ると・・・)

午前中の、和やかで安心な雰囲気から、一挙に暗転...また闇の中に突き落とされたようになりました・・・

ただ、光くん自身は、全然大丈夫です。確かに、血尿になっていますが、元気だし、うんちも快調。食欲ばんばん。「あーなんだか今日は疲れちゃったよ」くらいの感じで、今もぐっすり寝ています。

尿道に傷がついたというので、この間睾丸が酷くなったときみたいに、熱が出てぐったりするのではと怖かったのですが、今のところは普通に元気なんです。それだけが救いかな。

低アルブミン症だけは治りましたが、膀胱結石、心臓疾患のうえに、こんどは、血液が止まりにくい難病でしょうか・・・・

ともかく、手術は、しばらく延期?それならまだいいけど、、、専門機関での検査結果次第では、一生手術すらやってあげられず、結石を抱えたまま綱渡り狆生を続けるしかないということになります。

(ちなみに、上記で「直前になってまた石が尿道に入り」と書きましたが、それはどういう状況だったか、先生が話してくれました・・・

レントゲンを撮ろうと、光くんをうんしょ!と仰向けにしたとき、勢いよくオシッコが出たので、おお、もしかして石がオシッコと一緒に膀胱から一気に外に出てくれたかも!と思ったら、なんと、尿道の出口あたりに、引っかかっていたそうです。それを、膀胱に戻そうとカテーテルを必死でやったが上手くいかず、前立腺付近にまで行ってしまったと。つまり、光くんが体位を変えるくらいでも、石が膀胱から出てしまい動き回る・・石がある程度の大きさがあれば、尿道には入らないわけですが、小さいので、尿道に入りやすいのですね・・・本当に厄介です。)

 

せっかく決心し、皆さんにも応援していただいたのに、やりきれない気持ちでいっぱいですが、現実を受け入れなければなりませんね。

もう少し整理して書きたかったのですが、今日のところはこれで。分かりにくかったと思いますが、読んでくださりありがとうございました。

 

                              


光くん、24日に手術することになりました。

2024-06-17 17:12:31 | 狆 (栗之介・恵之介・光之介・十兵衛)

皆さん、ずっとご心配をおかけしています(こちら追記1追記2追記3)

ここ1か月、なんとか光くんの手術を回避しようと、必死で頑張ってきたわけですが・・・

親としての決断をし、生に膀胱結石除去手術をお願いしまして、今月24日(月曜)に行うことに決まりました。

この決断に至るまでの経過は次の通り。

<6月5日 毎日の通院が終わる。その後しばらく落ち着きを見せる>

追記3で書きましたように、睾丸の壊死組織と膿がほぼ出てしまい、全体的に体調が回復してきました。

<6月14日金曜日 10日ぶりに病院へ。睾丸すっかり良くなったのを確認>

この日は、なぜ病院に行ったかというと、普段から、心臓の薬をもらうためと耳掃除をしてもらうために、月1、2回行っているので、その意味でした。先生が、睾丸をチェックしてくれ「きれいになっていますね!うん、治った治った~♪ おっ、かさぶたが取れたぞ~~」(小さい白い皮のようなものが、剥がれ落ちました。)もう抗生物質も飲まなくていいとのことで、皆安堵しました。先生のおかげです、と何度もお礼を言いました。おしっこも、しっかり出ていると言うと、「このままで行ってくれるといいんですけどねぇ・・・カテーテルも、できればもうしたくないしなぁ・・・」と先生。5月18日に、それまで半年間尿道に詰まっていた石を膀胱側に押し戻すことに成功しましたが、それは実際先生にとっても困難な挑戦だったのですね・・皆で頷く・・。

その皆の切なる願いが・・・

あっけなくも、翌日15日(土曜)の朝には、打ち砕かれたのです。

散歩中、光くん、足をあげるも、おしっこはポタポタ!!明らかに前日までとは違います。慌ててまた病院へ。

レントゲンの結果、

やっぱり!

再度、尿道まで石が一個降りてきていました!ああ、また、こんなに早く!!

先生は、速やかにカテーテルを始めてくれました。

光くんは、こんどもじっとしてとってもおりこうさんです。「先生はとっても上手だからね、光くん大丈夫だよ!」と声をかけました。

皆がしばらく息をのんで祈るように見守るなか・・・・

「動いた!!」と、先生が!

この通り、石はちゃんと膀胱側に戻りました!ああ、、良かった・・・もう、もう、先生の腕の良さに感嘆するばかり。

(左側の写真は、カテーテル前。右側がカテーテル後。石が膀胱側に戻ったのが確認できますね。)

先月、同じ処置をした際、あれほど細菌感染がひどくなり睾丸にまで達したのは、おそらく、それまで半年間も石が尿道に嵌まり込んでいたためそのぶん尿道が菌でいっぱいになりそれが膀胱にどんと流入したのだろうと思われる。今回の石は、はまって1日だったので、動かしやすかったし、菌の流入も伴わないはず、ということなんですね。念のため、抗生物質をまた飲ませるということで、先生としては、今日はこれで終了、という感じでした。今一度様子をみて、また尿道に詰まるようであれば、カテーテルをやるから、という意味なんですね。私たちの今までの反応から、手術にはひどく消極的だと思われたかもしれません。

しかし、ぱぱがここで手術のことを切り出したのです。

やりますか。わかりました。そんな五分五分で危険な手術とかそういうことではないので、心配しなくていいです。健康な子と比べれば、何が起こるかわからないというリスクが比較的高いということなので、そのぶん、心臓の動きをしっかり支えながら麻酔のコントロールをしなければいけないですからね・・一晩入院になります。」

こちらにもあるように、心臓病でも適切な管理をすれば大丈夫だということなのですね。

具体的に、動物が全身麻酔下で死亡する割合がどの程度か、ということですが、こちらによると、健康な子で約0.17~0.65%。人間より数十倍高いそうです。で、心臓病がある場合この数値がどれくらい上がるのか、ということはわからないのですが、一口に心臓といっても、その程度や状態は各個体でいろいろですからね、光くんの場合、僧帽弁閉鎖不全プラス心臓のポンプの働きが弱いのですが、今のところはベトメディンがよく効いていて、軽度ですし、少なくとも安定はしているので(散歩もほぼ普通にできます)...こちらの症例のように、絶対元気で復活できると信じます!

私は、自分が、主治医の判断力と腕を信頼し、全身麻酔で楽ちんに手術してもらい、全身麻酔の恩恵を十分に受けられたので、どうか、光くんにも同じような幸運が来ますよう、皆さんも祈ってやってくださいね!!

ぼく、しゅじゅつ、がんばりまーーーす!

神戸のおかあちゃんも言ってくれたもの「光くん、もってる~って!

 

 

 


追記その(3)洗浄・薬注入終わり、毎日通院しなくてよくなりました。

2024-06-05 22:16:59 | 狆 (栗之介・恵之介・光之介・十兵衛)

睾丸表面にあいていた穴が、三つとも閉じてしまいました・・・それで、洗浄・薬剤注入はもうできなくなりました。

腫れもだいぶ収まったことだし、壊死組織はたぶん全部出てしまったので、これで、治療はいったん終わりとして、様子みてみましょう、と先生が。

(なにせ内部が見れないので、先生も、たぶん、、というしかないわけですが、、、先生のご判断を信じます。)

光くん、頑張ったね。毎日、たまたまさんをぐりぐりされても、嫌がって鳴かなかったのはもちろん、苦痛でお顔をゆがめるようなこともなく、大人しく治療させてくれました。おむつも、暴れてひっぺがすようなこともしませんでした。

5月15日から3週間続いていた毎日の通院から、やっと解放・・・ふうう。。。

もちろん、抗生物質の内服は当分続けます。

これで落ち着いてくれることを祈るばかりですが・・・膀胱に石があるかぎり、またいつなんどき同じことを繰り返すかわからない体ですから、

綱渡り状態は続くんですけどね・・・

ところで、前の記事で、アキモクリア錠剤を飲ませるのが難しいと書いたら、みゆきさんから、金ちゃんがクリームチーズでお薬を飲んでいたというお話を伺い、さっそく試してみました。粉状につぶして、クリチに混ぜ、手から舐めさせてみると、ぺろぺろ!おお、やりました、やりました。金ちゃん、ありがとうねー!

(近所のスーパーに無塩のがなくて、有塩ですけど、このさい、なんでもいいって!)

明日も、クリチ作戦で上手くいきますように。

 


追記その(2)壊死の治療は続く・・・

2024-06-03 16:24:35 | 狆 (栗之介・恵之介・光之介・十兵衛)

こちらの記事その追記、と書いてきましたが、さらに追記第二弾です。

先生は、一昨日も、日曜であるにもかかわらず診察してくださり、光ちゃん、光ちゃんといって応援してくださって、引き続き懸命の治療が続いています。

昨日(月曜)も、壊死組織がいっぱい出てきまして、先生の方針としては、この治療をできる限り続けてみて、それでどうしてもだめそうなら、手術ということです。

ところで、睾丸って二つありますよね。現在、光くんの睾丸は一塊になっています。(ゴルフボール大くらい?)「私が男性ではないので、ちょっとわからないのですが、それぞれの睾丸が、パンパンに腫れた結果、くっついて?一塊になってしまったということでしょうか?」と先生に聞いてみたら「おそらく、片方は、感染の影響ですでに萎んでしまったか壊死してしまったかで、なくなってしまったのではと。」そうなんだーーー!

とにかく、この塊の表面に、小さな穴が3つ開いていまして、そこからシリンジを入れて、洗浄、薬剤注入をしています。どうして穴が開いたのかはよくわからないのですが、精巣がパンパンに化膿しているため、亀裂?が入って破れたみたいで・・穴が開いているおかげで、薬剤が注入できるわけですが、今にも塞がりそうな気配もします。先生「塞がらないほうがいいんですがねぇ・・」

今朝(火曜)。穴が今にも塞がりそうになっていましたが、先生がうまい具合に広げてくれ、また洗浄、薬剤注入。前日に比べると、壊死組織がぐっと少なくなっていました!睾丸の色も、ずっと真っ赤だったのが、普段の色に戻りつつあるようです。

本狆は、先週と比べると、ずいぶん体が楽になり活力もでてきたようで、庭をパカパカ走りますし、おしっこの勢いもよく(ただし血尿ぎみ)、うんちもやわらかめではありますが、下痢じゃありません。今朝は、三週間ぶりくらいに、朝の散歩もできました!睾丸の痛みがずいぶん軽くなってきた証拠ですね。十兵衛も嬉しそうでした。

食欲もかなり戻ってきていて、スイカ頂戴をします。体重もようやっと6キロまでもどってきました。

<ぱぱ、スイカ早くちょうだいお顔>

しかし、もうずっと、ちゅーるや、市販のジャーキー、そして人間の甘い食べ物(パンとかお菓子)など油脂の多いものばかりを、散らし食いするような感じで、いつもの療法食(消化器サポート)をあまり食べませんからね・・・アルブミンのことがまた心配になります。

今一番苦心しているのが、経口での抗生物質の服薬です。

膀胱炎が悪化して以降、ずっと毎日背中に注射していたわけですが、もう15回くらいやりまして、さすがに皮膚が赤くなり、先生が、かわいそうだから、経口可能なら錠剤に切り替えましょうといって、この2種類になりました。

右側のelancoというのは、1回2錠なのですが、これは、ぱくっ、します。問題は、右側のアモキクリア。よほど苦いらしく、ぺっ、します。ちゅーるや、チーズや、スイカの汁に混ぜてもダメです。

今日、こういう服薬サポート商品(人間の子供用も含め)を買いまくりました。

 

グリニーズのお薬サポートは嫌がりましたが、イチゴ味オブラートで、なんとか成功!よかった。。。でも明日はまたプイするかもですね・・

2週間前、尿道の石を膀胱に戻したことで、がくんと体調が悪化したとき・・・熱と痛みでぐったりして食べ物も飲み物も受け付けなくなった光くんを見つめながら、このまま弱ってお空に昇ってしまうのではないか、とすら思われて、先生助けて、栗恵にいちゃんたち、守ってって祈り続けました。昨年から、まさかまさかの乳がん罹患、大きな支えだった主治医との別れと、立て続けに想定外すぎることが起こっているため、今年は、わが子を失うのだろうか、そしてさらに、、母もなくすのではないかと、最悪のことを想像して、涙していました。

先生のご尽力と、そして栗恵にいちゃんたちが、「おーい、光、お空に来るのは10年早いぞぉ!」と笑い飛ばしてくれたおかげで、ずいぶん良くなってきて、お薬ペッしてわがままいっぱいの光くんがこうしてそばにいてくれて、それだけでもどんなに嬉しいことか・・・

私もぱぱも、そして十兵衛も、疲れとストレスがたまっていますが、、負けないぞお、ファイトだあ!!