波佐見の狆

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本日手術、無事終わりました!!!

2024-07-25 19:32:39 | 狆 (栗之介・恵之介・光之介・十兵衛)

皆さん、大変ご心配をおかけしています。

光くんは、ついに、ついに、本日手術を受けることができました。

(今朝の採血時。)

1時から始まり、1:45頃に先生からぱぱに、「無事終わりまして、間もなく麻酔からも覚めると思いますので、安心してください。」という電話が入りました!!嬉しくて、嬉しくて、大泣きしてしまいました。

<追記:麻酔からちゃんと覚醒できた、という確認ができてからの連絡だったわけではないのですが、これを書いている時点(夜9時)で、その後電話はないので、もちろん、予定通り無事覚醒したということだと。>

二泊の入院になるそうで(血尿が収まるまで管理するため)、抱きしめてあげられるのは土曜です。

思えば・・・小さいころからじわじわとたまり始めた結石。特に、4年前つまり波佐見に落ち着いた頃から、石は目立って悪さをするようになり、長い長い闘いでした。とりわけ、去年冬以降、膀胱炎、精巣炎の大きな苦しみ。そして、6月末にいったん手術しようとして、血液凝固異常の可能性が判明して、急遽中止。あの時点が、親としては一番辛かったですね。

今朝9時に連れていき、さっそく五度目になる血液凝固能検査をしてもらいました。結果は、、、全く正常値。つまり、直近の三回の結果が正常ということで、皆で、「よおしっ!!」。ぱぱと私が先生に、「おしっこもよく出ていますし、散歩も元気にできて、絶好調モードって感じです。」というと、先生はニコニコで「絶好調!じゃあ、やめますか?」なんて冗談を言われるくらい、余裕ある雰囲気が診察室に満ちていました。

それから「この間仰っていた頬の内側の粘膜の止血時間を調べる検査ですが・・・私もネットで調べたりしていたんですが、10分以上横に寝てじっとしていなきゃいけないんですよね?できるかなあと・・」と言いましたら、「麻酔かけた直後、膀胱を切開する前に行いますので、大丈夫です。」

あと、レントゲンでは、大きめの石が2個写っているので、「この石を取って、あと砂状に散らばっている部分も全部取るんですよね?」と、聞きましたら、「この2個は、メスで切開してから、鉗子でつまんで取り出しますが、砂状の結石は、掻き出して、さらに、尿道側へ流し出して、外に出す、つまり洗浄するというやり方で取るので、100%きれいに取り出せたかどうか確認はできないんですがね・・・」との説明でした。つまり、内視鏡とかで見ながらではなく、手探りなので、先生の腕次第ということだと思いました。

ぱぱと私の、先生への信頼度は100%でしたからね。

家に帰り、それでも、万一のことがあれば、私は果たして立ち直れるだろうかとか、考えながら・・・ぱぱは、顔には出さないけれど、もっともっと不安だったみたいです。

だから、本当に、よかった。栗恵兄ちゃんたち、守ってくれてありがとう!!!

光くん、頑張ったね。

今ごろは、いっぱい繋がれて動けずにいるでしょうね。眠れるといいのですが・・・

自分の手術の日のことを思い出して、また涙してしまう私です。

 

兄ちゃん、よかったね・・・

ぼく、今夜と明日は一人っ子満喫だーい!兄ちゃん、早く帰ってこないと、ぼくスイカ独り占めだよーーん。

<本日のカバー写真は、光くん少年時代です。可愛い>

 


四度目の院内検査もOK。25日に手術です。

2024-07-09 14:04:31 | 狆 (栗之介・恵之介・光之介・十兵衛)

前の記事でも書いた通り、院内で血液凝固検査を3回やった結果が、一回目と二回目が✖、三回目がOK。だったわけです。それでもう一回だけ院内検査をやってみて手術を再検討しようと先生からも言われていました。

その四回目というのは、三回目から一か月後すなわち今月末くらいにやる予定だったのですが、今朝(9日)やりました。なぜかというと、実は昨日からまたもや石が尿管に詰まりまして、カテーテルをやって膀胱側に戻したのです。この頻度で詰まるのを繰り返していたら、さすがにもうやばいということで、手術についての結論を早く出そうということで皆の気持ちが一致。(詰まる石が段々大きくなってきているのもありました。先生いわく、かえって、どかんと大きくなったほうが尿管には入れないわけで、中途半端な大きさが一番危ないと。)

で、今回の四回目検査でもOKでした!さっそく、先生が、手術の日取りを決めましょうといって、25日(木)になりました。

もちろん、当日またこの凝固検査をやるし、加えて、口の中の(頬の内側ということ)粘膜をちょっと傷つけて出血させ、それが何分で止まるかを調べる検査(注)もすると。心臓の動きを支える薬も導入しながらやります、とのことで、ここまで慎重に考えてくださっているので、すべて先生にお任せすることに決めました。院外の専門機関に依頼という話ももういいです。

ということで、皆さん、再度25日の手術が無事成功しますよう、どうぞ祈ってやってくださいね。

注) 「頬粘膜出血時間」BMBT(buccal mucosal bleeding time)を調べる検査で、こちらのサイトに動画までありますが、かなり繊細な手技のようですね。犬の場合4分以内に血が止まればOKと書いてあります。なお、英語原文はこちら


三度めの院内検査をしましたが・・「標準値」?!

2024-06-26 21:54:19 | 狆 (栗之介・恵之介・光之介・十兵衛)

月曜日、手術ができなくて、その理由が「血液凝固能異常」(手術中出血が止まらなくなる)の可能性あり、ということだったとお話ししました(こちら

昨日(26日水曜)、また病院に行きまして、院内での血液凝固能検査をもう一度やってもらいました。

このような、血液凝固分析装置を用いて、薬剤等の準備を含めると1時間半くらいかかる検査です。

今までの院内検査の結果を比較してみますと・・・

aPTT値というのが、高いほど、悪い結果つまり「凝固しにくい」ということです。

<1回目 月曜午前> 209と、かなり高かったのですね。

<2回目 月曜午後>  さらに、300まで爆上がり!これで先生が手術中止を決定

<3回目 水曜午後> そして、水曜は一回だけしたのですが・・・なんとこんどは85に爆下がりでまったく標準値!

これで、皆喜べるどころか、かえって「うーーーん???」状態に陥ってしまいました。

先生といっぱいディスカッションしました・・・

月曜の1回目2回目で、これほど上がったのは、なんらかの要因で正確な結果を反映していなかった可能性がある。なので、一か月後くらいに4回目を行って、再検討したい。それで標準値であれば、血友病などではないと結論付けてよいだろう。手術をするかどうかも、その時点でまた検討する。その間にまた石が尿道に降りれば、すぐにカテーテルをやる。」

(何らかの要因・・というのは、具体的にどういうことが考えられるか、ということについても、先生は文献を読んだりして考えてくれましたが、光くんの場合は、うーん!どうにも、わからんとです!と・・正直におっしゃっていました。)

こういうことで、昨日は帰宅しました。

私は、一か月後かよ~~それよか、今日速やかに専門機関に血液送って、「確かな結果」を一日も早く出してくれよ~と思いました。それで、凝固異常ではないとわかれば、すぐまた手術をしてほしい。

しかし、結局先生とぱぱの見解が上記の通りで一致しており、私の考えが極端なのかと思い、帰るしかなかった。

(先生も、過去に一例のみだけど、外科的には簡単な手術だったにもかかわらず、血が止まらなくなり死亡させた犬がいたことなどを話してくださり、経験豊富なベテラン獣医であればこそ、本当に慎重なのだということも、わかりました。)

待合室で、ぱぱとも話したのですが、心のどこかで、これは手術はやはり避けるべきという天の声なのだろうか、、、という思いがふと起こったのも事実ですけどね・・・ずっと、ジレンマです・・・。

皆さんのお子なら、どうされますか?


 

 

 

 


手術できませんでした・・・(さらなる疾患の可能性あり)

2024-06-24 21:16:48 | 狆 (栗之介・恵之介・光之介・十兵衛)

みなさん、引き続き兄ちゃんのことお気遣いありがとうございます!

     

今日さぁ、にーちゃんはお泊りだって言ってたはずなんだけどぉ・・・5時前には帰ってきてね、ぼくにち〇ち〇アタックしちゃったりして・・・あれ?ぽんぽんの下の方を手術したんじゃないの??なんでそんなに元気なの?なんなのさーーー!!まま、早く説明してよーーー

                          

はい・・・実は、先生から「手術はできません。」と言われて迎えに行って戻ってきたのです。

ほとほと疲れました。ぱぱも私も鬱になりそうなのを、なんとか抑えて平常心を保つようにしているところです。

今朝は9時ころ病院に到着。先生からの説明と術前検査がありました。

まずは、診察(聴診器)と血液検査。

血液検査では、なんの問題もなく(アルブミン値も、2.4と、まったく正常値!)、結石のことを除けば、まるで健康狆です。ぱぱが、「手術しなくてはいけないようには見えんですよね~」とか言うと、先生も、笑っていて、皆和やかで余裕ある雰囲気です。わたしも「おかげさまでこうして落ち着いているからこそ、今やらねばと思いました。どんどん年を取っていくばかりだし・・・」と言ったりして。

「手術は2時からで1時間くらいかかります。心臓の動きを支える薬を導入しながら、麻酔をコントロールしますが、それでもし何かあればそのときはちゃんと対処しますから。終わったらお電話します。」とのことで、安心して家に帰りました。無事終わりましたよ!という先生からのお電話が3時ころ来るんだなと、楽しみに待っていました・・・

2時ころ、ぱぱのスマホに先生から連絡があり、「今日手術できんって・・・!」

上に書いた血液検査とはまた別に「血液凝固系検査」というのをやった結果が悪かったのです。

この検査について詳しくはこちらなど。つまり、手術による出血の際、血液を止めることができるか(凝固能があるか)を事前に調べるわけですが、光くんは、この凝固能が低く、「血友病」あるいは「フォンヴィレブランド病」など、血液を固めるたんぱく質の一部が先天的に欠損しているために、血が止まりにくくなる遺伝性の疾患を持つ可能性があると。2回検査をやり直したそうですが、二回とも、結果は変わらなかったそうです。一万匹に一匹というくらい稀な難病だそうです。

ただ、クリニックにある検査装置では正確でない可能性があるので、専門機関に血液を送って調べなおす必要がある。いずれにせよ、このような疾患がある可能性が出てきている(高い?)以上、手術はできないと。

先生も、驚いておられました。

それと、直前になって、また石が一個膀胱から尿道に入ってしまったそうで、慌ててすぐカテーテルをしたところ、その石がこんどはなかなか膀胱に戻らず、レントゲンでも見えにくい部分(前立腺付近)に入ってしまって、大変だったそうです。その処置の過程で、尿道に傷がついてしまって、出血していると。さすがの先生の腕でも、今回は上手くいかなかったということです。そのこともあって、いったん家に戻り、また数日してから再度血液を調べる、ということになりました。(いったん日数をおいて、もう一度だけクリニックの装置で検査してみてから、専門機関に送ると・・・)

午前中の、和やかで安心な雰囲気から、一挙に暗転...また闇の中に突き落とされたようになりました・・・

ただ、光くん自身は、全然大丈夫です。確かに、血尿になっていますが、元気だし、うんちも快調。食欲ばんばん。「あーなんだか今日は疲れちゃったよ」くらいの感じで、今もぐっすり寝ています。

尿道に傷がついたというので、この間睾丸が酷くなったときみたいに、熱が出てぐったりするのではと怖かったのですが、今のところは普通に元気なんです。それだけが救いかな。

低アルブミン症だけは治りましたが、膀胱結石、心臓疾患のうえに、こんどは、血液が止まりにくい難病でしょうか・・・・

ともかく、手術は、しばらく延期?それならまだいいけど、、、専門機関での検査結果次第では、一生手術すらやってあげられず、結石を抱えたまま綱渡り狆生を続けるしかないということになります。

(ちなみに、上記で「直前になってまた石が尿道に入り」と書きましたが、それはどういう状況だったか、先生が話してくれました・・・

レントゲンを撮ろうと、光くんをうんしょ!と仰向けにしたとき、勢いよくオシッコが出たので、おお、もしかして石がオシッコと一緒に膀胱から一気に外に出てくれたかも!と思ったら、なんと、尿道の出口あたりに、引っかかっていたそうです。それを、膀胱に戻そうとカテーテルを必死でやったが上手くいかず、前立腺付近にまで行ってしまったと。つまり、光くんが体位を変えるくらいでも、石が膀胱から出てしまい動き回る・・石がある程度の大きさがあれば、尿道には入らないわけですが、小さいので、尿道に入りやすいのですね・・・本当に厄介です。)

 

せっかく決心し、皆さんにも応援していただいたのに、やりきれない気持ちでいっぱいですが、現実を受け入れなければなりませんね。

もう少し整理して書きたかったのですが、今日のところはこれで。分かりにくかったと思いますが、読んでくださりありがとうございました。

 

                              


光くん、24日に手術することになりました。

2024-06-17 17:12:31 | 狆 (栗之介・恵之介・光之介・十兵衛)

皆さん、ずっとご心配をおかけしています(こちら追記1追記2追記3)

ここ1か月、なんとか光くんの手術を回避しようと、必死で頑張ってきたわけですが・・・

親としての決断をし、生に膀胱結石除去手術をお願いしまして、今月24日(月曜)に行うことに決まりました。

この決断に至るまでの経過は次の通り。

<6月5日 毎日の通院が終わる。その後しばらく落ち着きを見せる>

追記3で書きましたように、睾丸の壊死組織と膿がほぼ出てしまい、全体的に体調が回復してきました。

<6月14日金曜日 10日ぶりに病院へ。睾丸すっかり良くなったのを確認>

この日は、なぜ病院に行ったかというと、普段から、心臓の薬をもらうためと耳掃除をしてもらうために、月1、2回行っているので、その意味でした。先生が、睾丸をチェックしてくれ「きれいになっていますね!うん、治った治った~♪ おっ、かさぶたが取れたぞ~~」(小さい白い皮のようなものが、剥がれ落ちました。)もう抗生物質も飲まなくていいとのことで、皆安堵しました。先生のおかげです、と何度もお礼を言いました。おしっこも、しっかり出ていると言うと、「このままで行ってくれるといいんですけどねぇ・・・カテーテルも、できればもうしたくないしなぁ・・・」と先生。5月18日に、それまで半年間尿道に詰まっていた石を膀胱側に押し戻すことに成功しましたが、それは実際先生にとっても困難な挑戦だったのですね・・皆で頷く・・。

その皆の切なる願いが・・・

あっけなくも、翌日15日(土曜)の朝には、打ち砕かれたのです。

散歩中、光くん、足をあげるも、おしっこはポタポタ!!明らかに前日までとは違います。慌ててまた病院へ。

レントゲンの結果、

やっぱり!

再度、尿道まで石が一個降りてきていました!ああ、また、こんなに早く!!

先生は、速やかにカテーテルを始めてくれました。

光くんは、こんどもじっとしてとってもおりこうさんです。「先生はとっても上手だからね、光くん大丈夫だよ!」と声をかけました。

皆がしばらく息をのんで祈るように見守るなか・・・・

「動いた!!」と、先生が!

この通り、石はちゃんと膀胱側に戻りました!ああ、、良かった・・・もう、もう、先生の腕の良さに感嘆するばかり。

(左側の写真は、カテーテル前。右側がカテーテル後。石が膀胱側に戻ったのが確認できますね。)

先月、同じ処置をした際、あれほど細菌感染がひどくなり睾丸にまで達したのは、おそらく、それまで半年間も石が尿道に嵌まり込んでいたためそのぶん尿道が菌でいっぱいになりそれが膀胱にどんと流入したのだろうと思われる。今回の石は、はまって1日だったので、動かしやすかったし、菌の流入も伴わないはず、ということなんですね。念のため、抗生物質をまた飲ませるということで、先生としては、今日はこれで終了、という感じでした。今一度様子をみて、また尿道に詰まるようであれば、カテーテルをやるから、という意味なんですね。私たちの今までの反応から、手術にはひどく消極的だと思われたかもしれません。

しかし、ぱぱがここで手術のことを切り出したのです。

やりますか。わかりました。そんな五分五分で危険な手術とかそういうことではないので、心配しなくていいです。健康な子と比べれば、何が起こるかわからないというリスクが比較的高いということなので、そのぶん、心臓の動きをしっかり支えながら麻酔のコントロールをしなければいけないですからね・・一晩入院になります。」

こちらにもあるように、心臓病でも適切な管理をすれば大丈夫だということなのですね。

具体的に、動物が全身麻酔下で死亡する割合がどの程度か、ということですが、こちらによると、健康な子で約0.17~0.65%。人間より数十倍高いそうです。で、心臓病がある場合この数値がどれくらい上がるのか、ということはわからないのですが、一口に心臓といっても、その程度や状態は各個体でいろいろですからね、光くんの場合、僧帽弁閉鎖不全プラス心臓のポンプの働きが弱いのですが、今のところはベトメディンがよく効いていて、軽度ですし、少なくとも安定はしているので(散歩もほぼ普通にできます)...こちらの症例のように、絶対元気で復活できると信じます!

私は、自分が、主治医の判断力と腕を信頼し、全身麻酔で楽ちんに手術してもらい、全身麻酔の恩恵を十分に受けられたので、どうか、光くんにも同じような幸運が来ますよう、皆さんも祈ってやってくださいね!!

ぼく、しゅじゅつ、がんばりまーーーす!

神戸のおかあちゃんも言ってくれたもの「光くん、もってる~って!

 

 

 


追記その(3)洗浄・薬注入終わり、毎日通院しなくてよくなりました。

2024-06-05 22:16:59 | 狆 (栗之介・恵之介・光之介・十兵衛)

睾丸表面にあいていた穴が、三つとも閉じてしまいました・・・それで、洗浄・薬剤注入はもうできなくなりました。

腫れもだいぶ収まったことだし、壊死組織はたぶん全部出てしまったので、これで、治療はいったん終わりとして、様子みてみましょう、と先生が。

(なにせ内部が見れないので、先生も、たぶん、、というしかないわけですが、、、先生のご判断を信じます。)

光くん、頑張ったね。毎日、たまたまさんをぐりぐりされても、嫌がって鳴かなかったのはもちろん、苦痛でお顔をゆがめるようなこともなく、大人しく治療させてくれました。おむつも、暴れてひっぺがすようなこともしませんでした。

5月15日から3週間続いていた毎日の通院から、やっと解放・・・ふうう。。。

もちろん、抗生物質の内服は当分続けます。

これで落ち着いてくれることを祈るばかりですが・・・膀胱に石があるかぎり、またいつなんどき同じことを繰り返すかわからない体ですから、

綱渡り状態は続くんですけどね・・・

ところで、前の記事で、アキモクリア錠剤を飲ませるのが難しいと書いたら、みゆきさんから、金ちゃんがクリームチーズでお薬を飲んでいたというお話を伺い、さっそく試してみました。粉状につぶして、クリチに混ぜ、手から舐めさせてみると、ぺろぺろ!おお、やりました、やりました。金ちゃん、ありがとうねー!

(近所のスーパーに無塩のがなくて、有塩ですけど、このさい、なんでもいいって!)

明日も、クリチ作戦で上手くいきますように。

 


追記その(2)壊死の治療は続く・・・

2024-06-03 16:24:35 | 狆 (栗之介・恵之介・光之介・十兵衛)

こちらの記事その追記、と書いてきましたが、さらに追記第二弾です。

先生は、一昨日も、日曜であるにもかかわらず診察してくださり、光ちゃん、光ちゃんといって応援してくださって、引き続き懸命の治療が続いています。

昨日(月曜)も、壊死組織がいっぱい出てきまして、先生の方針としては、この治療をできる限り続けてみて、それでどうしてもだめそうなら、手術ということです。

ところで、睾丸って二つありますよね。現在、光くんの睾丸は一塊になっています。(ゴルフボール大くらい?)「私が男性ではないので、ちょっとわからないのですが、それぞれの睾丸が、パンパンに腫れた結果、くっついて?一塊になってしまったということでしょうか?」と先生に聞いてみたら「おそらく、片方は、感染の影響ですでに萎んでしまったか壊死してしまったかで、なくなってしまったのではと。」そうなんだーーー!

とにかく、この塊の表面に、小さな穴が3つ開いていまして、そこからシリンジを入れて、洗浄、薬剤注入をしています。どうして穴が開いたのかはよくわからないのですが、精巣がパンパンに化膿しているため、亀裂?が入って破れたみたいで・・穴が開いているおかげで、薬剤が注入できるわけですが、今にも塞がりそうな気配もします。先生「塞がらないほうがいいんですがねぇ・・」

今朝(火曜)。穴が今にも塞がりそうになっていましたが、先生がうまい具合に広げてくれ、また洗浄、薬剤注入。前日に比べると、壊死組織がぐっと少なくなっていました!睾丸の色も、ずっと真っ赤だったのが、普段の色に戻りつつあるようです。

本狆は、先週と比べると、ずいぶん体が楽になり活力もでてきたようで、庭をパカパカ走りますし、おしっこの勢いもよく(ただし血尿ぎみ)、うんちもやわらかめではありますが、下痢じゃありません。今朝は、三週間ぶりくらいに、朝の散歩もできました!睾丸の痛みがずいぶん軽くなってきた証拠ですね。十兵衛も嬉しそうでした。

食欲もかなり戻ってきていて、スイカ頂戴をします。体重もようやっと6キロまでもどってきました。

<ぱぱ、スイカ早くちょうだいお顔>

しかし、もうずっと、ちゅーるや、市販のジャーキー、そして人間の甘い食べ物(パンとかお菓子)など油脂の多いものばかりを、散らし食いするような感じで、いつもの療法食(消化器サポート)をあまり食べませんからね・・・アルブミンのことがまた心配になります。

今一番苦心しているのが、経口での抗生物質の服薬です。

膀胱炎が悪化して以降、ずっと毎日背中に注射していたわけですが、もう15回くらいやりまして、さすがに皮膚が赤くなり、先生が、かわいそうだから、経口可能なら錠剤に切り替えましょうといって、この2種類になりました。

右側のelancoというのは、1回2錠なのですが、これは、ぱくっ、します。問題は、右側のアモキクリア。よほど苦いらしく、ぺっ、します。ちゅーるや、チーズや、スイカの汁に混ぜてもダメです。

今日、こういう服薬サポート商品(人間の子供用も含め)を買いまくりました。

 

グリニーズのお薬サポートは嫌がりましたが、イチゴ味オブラートで、なんとか成功!よかった。。。でも明日はまたプイするかもですね・・

2週間前、尿道の石を膀胱に戻したことで、がくんと体調が悪化したとき・・・熱と痛みでぐったりして食べ物も飲み物も受け付けなくなった光くんを見つめながら、このまま弱ってお空に昇ってしまうのではないか、とすら思われて、先生助けて、栗恵にいちゃんたち、守ってって祈り続けました。昨年から、まさかまさかの乳がん罹患、大きな支えだった主治医との別れと、立て続けに想定外すぎることが起こっているため、今年は、わが子を失うのだろうか、そしてさらに、、母もなくすのではないかと、最悪のことを想像して、涙していました。

先生のご尽力と、そして栗恵にいちゃんたちが、「おーい、光、お空に来るのは10年早いぞぉ!」と笑い飛ばしてくれたおかげで、ずいぶん良くなってきて、お薬ペッしてわがままいっぱいの光くんがこうしてそばにいてくれて、それだけでもどんなに嬉しいことか・・・

私もぱぱも、そして十兵衛も、疲れとストレスがたまっていますが、、負けないぞお、ファイトだあ!!

 

 


手術回避へ、まだ手はある!(前回記事追記)

2024-05-29 18:11:52 | 狆 (栗之介・恵之介・光之介・十兵衛)

皆さん、光くんのことで大変ご心配をおかけしています(こちらの記事)

引き続き毎日の通院が続いているのですが、明るい兆しです!

一昨日から昨日の朝(29日水曜)にかけて、光くんの睾丸からとろとろの膿が出ていて、舐めまくっていました。

こんなに化膿しているということは、もうすぐに手術しかないだろうと覚悟をしました。

そうしたら・・・

先生が、「おととい、膿を出す処置をしたときの穴があいたままで、ここから壊死組織が流れおちてきています。この穴を利用して、ここからシリンジを入れて洗浄します。そして、薬を注入します。これが効いてくれれば、壊死部分が剥がれ落ちて新しい組織が再生するはず。これで数日間様子をみてみましょう。」

つまり、手術と結論付ける前に、まだやれることがある、ということです!!先生が、光くんのために、懸命にいろんな手立てを考えて治療してくださっているのです。感謝、感謝ですね(ありた動物病院の院長先生です!)。

今日(30日木曜)。

洗浄と薬の注入をまたやってもらいました。

ちょっと汚い写真ですが、これが光くんの睾丸から流れ落ちている壊死組織です。2cmくらいのひょろっとしたものです。

こういうのが全然出なくなって、腫れが収まれば、大丈夫とのこと。先生いわく、なにせ睾丸の内部が見えないので(内視鏡とかMRIとかできないですからねぇ)、流れるものを見て判断するしかないため、難しいが、何日間か続けてみる価値はあると。

壊死組織とともに、血のまじった汁みたいなのがにじみ出てくるため、おむつしています。それほど嫌がりもせず、ちゃんとはめていてくれるので、よかったです。このままではうんちはできないので、うんちしたい様子があるときは、さっと外してあげます。

今朝は、病院の待ち時間に、駐車場の近くを歩かせてみたら、普通に歩いて、おしっこも、じゃー!うんちもどっさり!!光くんが、散歩らしいことをできたのは、2週間ぶりくらいです。それだけでも、どんなに嬉しかったことか・・・・

この感じで、精巣炎が治り、膀胱炎がおちつけば(膀胱炎の注射<抗生物質等>は引き続きしています)、また普通の生活に戻れます。それを祈るばかりです。膀胱の結石を除去する手術のことはまたあらためて検討せねばなりません。

 

 

 

 


光くん、手術しか選択肢がないようです・・・(結石から精巣炎へ)

2024-05-28 16:45:57 | 狆 (栗之介・恵之介・光之介・十兵衛)

光くんの低アルブミン血症と膀胱結石のその後についてです。

【アルブミンは標準値でほぼ落ち着く】

低アルブミン血症(こちらの記事)は、完治とは言えないまでも、落ち着いており、ひどく心配する状態ではなくなりました。ステロイド(プレドニン)を3日に一度飲んでいて、アルブミン値は3月末より2か月間標準値を保っていまして、プレドニンをやめるタイミングを見計らっているところです。

【膀胱結石は深刻。壊死性の精巣炎を引き起こし、手術必要】

膀胱結石のほうですが、実は、かなり進んでいまして深刻な状況です。一進一退が続き、病院で、いろんな手を尽くしてもらっていますが、数日中には手術を決断しなくてはいけないようです。今日は、そのへんについて以下詳しく書きます。

結論からいえば・・・

今朝(28日、火曜)午前中の時点で、「膀胱の細菌性炎症が、睾丸(精巣)まで広がり、精巣が壊死を起こしはじめている。もう抗生物質などの治療では限界。まずは、睾丸摘出手術をする必要がありそう。膀胱の石を除去するのはまた後で?)。麻酔のリスクを考えると、できるだけやりたくないが、やらざるを得ない段階にきている。」と先生から言われました。

なんで膀胱結石から睾丸摘出の話に発展したのか、長くなりますが、話を過去に戻して・・・これまでの経過から、時系列で書きます。

去年11月に、石が尿道に降りて詰まる⇒カテーテルでいったんは改善

2020年6月に、奇跡的にもおしっこに交じって石が勢いよく飛び出し、膀胱内の結石は20%まで減少。しかし、それ以降は、そういう奇跡が起こることはなく、まただんだん石が増え、2023年11月には、おしっこがぽたぽたとしか出なくなり、しかも、石が一個、尿道まで下りて尿道を塞いでいるのをレントゲンで確認(ほぼ尿道閉塞状態)。そこで、初めての尿道カテーテルをやってもらいました。生理食塩水を勢いよく流し込むことで、この石を膀胱側に戻すのが目的ですが、30分くらいやっても、このときは、どうしても石を戻すことができませんでした。ただ、やめたとたんにおしっこが滝のように出て、先生いわく「石がカテーテルによって回転したことで向きを変えたので、その結果尿の通り道が広がったようです。これで、いったんは大丈夫だと思います。」

それ以降、おしっこは大丈夫でした。

11月8日のブログに、次のように書いています。

「今朝と夕方の散歩のときも、オシッコ何度もバンバン出ていました!ですが、明日にでもまた石が急に向きを変えて、オシッコの通りを阻むかもしれないという綱渡り状況だということですからねぇ...。」

年が明けて、私が、入院やら毎日通院やらで自分のことばかりで余裕がない中、光くんは、上手に綱渡りをやってくれていて、このまま穏やかに暮らせれば十分だと思っていました。元気に散歩もし、食欲旺盛で、おしっこはそこそこに出ていて、特に問題なさそうにすら見えていました。

そして、3月になって低アルブミン血症が判明。そちらの治療を優先。

ようやっとアルブミンが標準値に戻り、先生からも「もう低アルブミン血症ではないです。」と言っていただけて、安堵したのもつかの間、おしっこの出方がポタポタになり、そのぶん、ひどい頻尿になり血尿ぎみになってきました。先生からは、「石が膀胱壁を傷つけているせいで、膀胱炎になっています」ということで、抗生物質の注射。

半年たって、とうとう尿道閉鎖⇒カテーテルで、尿道の石はようやく膀胱へ

5月半ば、ついに、散歩から戻ったぱぱが「光は、大変なことになった!おしっこが、全然出よらん!!」

そうです、昨年11月から尿道に詰まったままの石が、ついに、がっつりと尿道に嵌まり込み、完全尿道閉塞状態になってしまったのです。

5月15日(水)、急遽またカテーテルとなりました。尿道の石は動きませんが、カテーテルをやってもらった直後は、かなり勢いよくおしっこが出て、一安心。

ところが、翌日になるとまた、ポタ…ポタ…で、今にもまた止まってしまいそうです。

5月17日(金)またカテーテル。15日と同様、石は動かず。直後は、おしっこよく出る。またすぐ止まる。

5月18日(土)またカテーテル。開始後まもなく、先生が、「おっ!!動いたかな?!」と、にっこり。そうです、尿道の石がついに動き、膀胱側に戻ったのです!!昨年11月から、半年以上も光くんの尿道にどん詰まりしていた石をどかすことに、ついに成功!

これで、きっとしばらく大丈夫と、その時、誰しもが思いました。

先生いわく、「今が手術のチャンスかもですね。」

確かに。しかし、全身麻酔のリスクのことがありますので、さすがにその時点で、じゃあ手術やりましょう、という端的な話にはなりませんが、とにかく、尿道から石がなくなり膀胱に集中している、というのは、外科的にはやりやすい状態であるということですね。(以前にも書いたように、尿道は細いので切開も難しく切ったあとも癒合しにくい。)

尿道から膀胱へ押し戻したことで、細菌が膀胱に流入

ところがです。土曜日家に連れ帰ると、ぐったりして、かなり苦しそうです。水曜から立て続けに3回もカテーテルをしたので、負担が大きく疲れたのかなと思いました。

夕飯全く食べません。

その後、光くんの具合はどんどん悪くなりました。

おしっこは出ているのです。うんちも。

しかし、険しい顔つきになり、息遣いも荒く、寝ないのはもちろん、座りもせず、立ったままうろうろ動き回って、ところかまわず、ずーっと何度も何度も排尿姿勢ばかりしているわりには、大して出ていません。ご飯もおやつも、水も何も摂ろうとしません。せっかく、石を尿道から除去したのに、いったい、なぜこんなに落ち着かず、苦しそうなのか。

20日(月)また病院へ。

まず熱を測ると、41.5度もありました。

血液検査とエコーの結果を併せて、先生の診断は、次の通り。

「熱が41.5℃。炎症を表す数値(CRP等)がひどく上がっています。土曜のカテーテルで石を膀胱に戻したのはよかったけども、それにより、尿道の細菌が膀胱側に入ってしまい、細菌性膀胱炎がひどくなったようです。膀胱全体の痛みが強いのでしょう。睾丸も腫れているので、細菌が睾丸まで到達している。睾丸が痛いため、座ることもできず、うろうろしてしまう。残尿感が強いので、ひっきりなしに排尿姿勢をとる。ちなみに、先週閉尿状態になったことで、腎盂炎になっている可能性も考えましたが、腎盂炎を表す数値は低いです。前立腺にも異常はないです。」

なんと・・・!

去年からの膀胱炎が続いているところに、尿道から細菌が流れ込み、さらにひどくなったということです。今の光くんはそれだけ体の抵抗力が弱くなっていて、細菌感染に対する犬本来の防御機能が発揮できないのですね。

膀胱炎の治療:注射を毎日

治療として、抗生物質2種、抗炎症剤、解熱剤を混ぜた成分の注射を毎日午前と夕方の2回行うことになりました。(夕方は抗生物質一種のみ)

光くんの状態は一進一退でした。熱がなかなか下がらず、体重も、一番多い時で7キロあったのが、どんどん減っていって、5.80までになりました。なお、低アルブミン血症がぶり返しているのでは、という不安もあったのですが下痢はしていないし、アルブミン値もぎりぎりですが、標準値内なので、それはないと。

心臓が急に弱ったのでは、とも思ったのです。なにせ、何も口にしてくれないので、薬(ベトメディン)が摂取できません。しかし、聴診器では、それは大丈夫とのこと。心臓の薬は、注射ではできず、経口摂取しかないので、砕いて甘いものとかに混ぜてなめさせるとか、なんとか工夫して頑張ってくださいと言われました。砕いて、水に混ぜ、スポイトで飲ませたら、飲んでくれたので、ほっとしました。

ちらっと、手からフードを30粒くらい食べたりもしますが、大好きなスイカもプイするし、このまま栄養失調でどんどん弱ってしまうのでは、と、最悪の事態すら考えてしまい、ぱぱも私も何も手につかない状態でした。先生に、栄養剤の注射とかないですか、と聞きました。経管栄養や、静脈点滴などの方法があるにはあるが、それは入院で全身麻酔になるような大変な処置で、光くんの場合まだそこまでする段階ではないので(水を飲んでいるなら、3日くらい食べなくても生命の危機ではない)、なんとかして、好きな味を探してあげて指からなめさせるだけでもいいので、工夫してみましょう、と励ましてくださいました。

注射が効いてきました!徐々に元気が

そうこうしているうちに、繰り返しの注射が、少しずつ奏功してきました。熱が平熱以下に下がりました。痛みも収まってきたのでしょう。ようやっと、横になって眠れるようになり、ベトメディンもぱくっと食べるようになってきました。あんなに険しかったお顔がだいぶ落ち着いて、フードを50粒くらいなら食べます。排尿姿勢をする間隔も空いてきて、ぐっすり眠る時間が長くなってきました。もう1週間下がりっぱなしだった尾っぽも、スイスイと上がってきました。

 

ぱぱが、お菓子(レモンケーキ)を食べていると、寄ってきたので、あげてみたら、ぱくぱく!

そこで、この際、食欲を出してくれれば、何でもいいくらいの気持ちになってしまい、ぱぱとペットショップに直行し、いなばの「ちゅ~る」を買ってきて、あげてみたら・・・

光くん、お目々ぴかぴかになって、ちゅ~る狆になっちゃいました。いつものフードと混ぜてあげたら、けっこう食べました!さすが、ちゅ~るですねえ・・・助かりましたよ。体重も6キロ台に戻ってきました。

睾丸の腫れ収まらず、当分注射を続ける必要

25日土曜。かなり元気になり、じゅーくんに喧嘩をふっかけるほど。へそ天もできていて、本当にもうこれは何週間ぶりかというくらいです。ただ、この姿勢になるとよくわかるのですが、睾丸の腫れが収まらず、パンパンになっています。精巣炎とか、あるいは精巣腫瘍とか、悪いものではないだろうか、という不安が膨らんできました。翌日日曜も、先生が、たまたま佐賀県の当番医の日だったため診てくれて、注射。抗生物質を変えてみますと。

27日月曜・・・睾丸がひどく腫れていることについて、先生も首をかしげておられ、「うーん、もう1週間抗生物質を注射し続けているので、睾丸の細菌性感染も収まるはずですが・・・どうも先が見えないですね・・・」

(皮下注射で、首と背中の中間地点にうつのですが、すでに、12回も打っています。皮膚が赤くなってかわいそうです。打った直後は大変息遣いが荒くなります。)

午後、睾丸にできもののような赤い突起があるのを、ぱぱが発見。腫瘍だ!膿がたまっとる!とパニックになって、また病院へ。血膿みたいなものを、先生が出してくれて、いったんは、おさまる。

睾丸が壊死して精巣炎!手術で睾丸摘出になるでしょう

28日(今日)午前。

再度先生の診断:「昨日の突起を処置した際の穴から壊死した組織が出てきている。抗生物質が効かなかったのは、壊死のせい。このまま放置はできないので、睾丸摘出手術をする必要があるかと。膀胱よりこちらが優先。」(こんな感じなのだと思います)

はあ・・・・・

つまりですね、尿道に半年間居座っていた石をカテーテルで膀胱に戻したことがきっかけとなり、細菌が尿道から膀胱に流れ込んだことで、膀胱炎が重くなり、さらに膀胱の菌が精巣まで達して、精巣炎になってしまったということですね。もし尿道の石を戻さなければ、こういうことにはならなかったわけですけども、あの時点では、閉尿という緊急事態だったから、石をどかすしか、なかった(尿道から外に出てはくれなかったので、膀胱側に戻すしかなかった)。おかげで、少なくとも尿の流れはずいぶんよくなりましたから、先生の的確な判断と処置には感謝しています。毎日通院して、あれこれ手を尽くしていただいているので、今後の手術のことについても、先生に委ねようと思います。

いつ手術になるかなど、はっきりしたことが決まったらまた書きます。

皆さん、どうか光くんの心臓が麻酔に耐えてくれるよう、今から応援してやってくださいね。


乳がん手術の痛みというのはね・・・

2024-04-27 22:11:27 | 食べ物・健康

前にも書きましたように、わたしは、痛みとかしこりとか自覚症状が皆無だったので、乳がんになっているなんて、夢にも思わなかったわけですが、早期乳がんの場合、痛みがないのが普通らしいです。(乳房にがんができたから、痛くなるというわけではないそうです。痛い場合は、乳腺炎などほかの病気の場合が多い。)

とはいえ、全然痛くもないし、しかも自分では触ってもしこりも感じないのに、手術しなければならない、という感覚は、まことに不思議なものでした。

手術自体は、全身麻酔下なので、意識を失った次の瞬間には目覚めて、すべてが終わっており、痛み止めの薬剤のおかげで、麻酔が切れても傷口の痛みはあまり?ほとんど?感じません。麻酔が切れたらどんなに痛いだろうと想像していたので、意外と楽だなあとびっくりするほどです。

しかしです。乳がんで入院しますと、手術よりむしろ、いや、手術とは比べ物にならないくらい痛い時間があるのですよ・・・。

それは、「センチネルリンパ節生検」という検査のときです!

センチネルリンパ節生検とは、がんの発生している乳房側の脇の下(腋窩<えきか>)にあるリンパ節に、がんが転移していないか調べる検査です。乳がんが、もしこの腋窩リンパ節に転移していれば、これを経由して全身の臓器まで転移する可能性もあるそうで、検査の結果、リンパへの転移が分かった場合は、転移しているリンパ節を除去する手術(腋窩リンパ節郭清<えきかリンパせつかくせい>)を同時に行います。

ちなみに、センチネルリンパ節(sentinel lymph node)とは、「見張り役」とか「監視役」のリンパ節という意味で、センチネルリンパ節は、すべてのリンパ節の入り口に位置しています。なので、まずセンチネルリンパ節だけを調べて、ここにがん細胞がなければ、ほかのリンパ節にはまったく転移していないと判断することができるため、腋窩リンパ節郭清をする必要がないわけです。

全摘にせよ部分切除にせよ、腋窩リンパ節郭清もやらなければならなくなると、腕がむくんだりして、術後も結構辛いらしく、しかも、抗がん剤治療が必要になる場合もでてきますから、センチネルリンパ節生検で、正確な判断をすることが、重要なわけですね。

で、この検査の目的(意義)はいいとして、その方法は衝撃的です!

手術の前日または当日手術開始直後に行われるのですが、乳輪(乳首のとっぺんではないですが、その周囲の茶色い部分ですね)に注射をするもので、手術開始直後であれば、それはつまり麻酔下ですから、痛くないわけですが、前日に行う方法ですと、麻酔はかけないので、激痛を我慢しなければなりません。

前日にやる場合は、RI(radio isotope: 放射性同位元素)法という方法を用い、当日にやる場合、色素法という方法を用い(詳細はこちら)、併用する方法もあり、その選択は、病院や執刀医によりまちまちです。私の入院した病院では、RI法のほうが精度が高いということで、原則こちらを採用していました。

私も、前日の午後にやると決まりました。先生が説明してくれたとき、「これはねえ~脅かしときますけどねえ~マジで痛いですよぉ~」とか言うので、びびりまくりました。

私がRI室の検査台に仰向けになって待っていると、先生が研修医さんを二人連れてやってきて準備し、「では始めますね。2本打ちます。痛いですけど、頑張りますよ~~ 何かに捉まっときますか?」「え・・何に?」と私が言うと、台の左側にいた研修医さんが私の手を握ってくれました。

ぶすっ!

ここまで既に、うぎゃっていう感じだったんですが、「はーい、ここからお薬入りますから、もっと痛いですよ~~」と言われたとたんに、もう、右胸の中で火花がバチバチと炸裂したかのような激痛が!研修医さんの手をぎゅーーっと握り返しながら、体を震わせて泣いてしまいました。2本終わったときには、茫然自失。(痛みの感じ方は、差があるそうです。これは素人の憶測ですけど、胸が貧弱だと、痛みも一層強いんじゃないですかね。)

終わるやいなや、先生は、さっさと研修医さんたちを連れて行ってしまいました。私は、ぽつんと拷問台?!に残され、先生ったら、お疲れ様でした。頑張りましたね~くらい言ってくれよーーとか思いながら、ふらふらになってRI室を出て病室に戻りました。前の記事で力説した通り、本当に優しい先生ですけど、ときたま、このように、結構そっけないときもありましたっけねぇ。

もちろん、翌日、手術の開始時間となり、先生が迎えに来てくれたとき、「昨日は痛かったですね~~大丈夫でしたか?」とか優しくいたわってくれたし、手術だけでなくセンチネルもちゃんと主治医が責任もってやってくれたということに、感謝しています。

肝心の検査の結果はというと・・・リンパへの転移はゼロで、腋窩リンパ節郭清を行う必要はありませんでした!

割合からいえば、手術を受ける患者の3割くらいに転移がみつかるそうですから、私は運がよかったと言えます。

そして、手術から3か月近くが経つ今、傷口には、痛みはありません。ケガしたときの痕みたいな痛痒さもないです。

じゃあ、結局痛みからは解放されたのかといえば、そうではなく、ちょっとした後遺症がありまして、乳房自体に微妙な痛みがあり、以前着ていたユニクロとかの下着は痛くて着れません。これは徐々に落ち着くと先生からも言われていましたし、実際心配するような症状ではないのですが・・手術の前、なんの痛みもなかったのを思うと、ちょっと滅入ることもあるのも正直なところ。先生のおかげで予後良好であることを思えば、これくらい何だ!と自分に言い聞かせています。ホルモン治療が終わるころ・・・つまり2029年ころですねえ・・・には、完治して再発もなく、一切の痛みも嘘のように消えているよう願うばかりです。