まろの公園ライフ

公園から世の中を見る

鯉のぼりランチ

2013年03月26日 | 日記

ホテルの窓から季節外れの鯉のぼりが見えた。
疲れているから、一瞬、幻でも見たかと思ったのだが・・・

まぎれもなく鯉のぼりである。
端午の節句には早すぎるが何かのイベントだろうか・・・

可愛らしい緋鯉もいっぱい泳いでいる。
川べりの鯉のぼりはいいものだなあ・・・と思いつつ
昼飯がてらようやく外へ。

大阪の空はこの日もどよ~んとした曇り空。
ずっと部屋でパソコンに向かっていると目がぼんやりして
曇り空でも眩しいような気がする。

大川の川面はひねもすのたり・・・
滑るように走る水上バスを見ていると無性に腹が立ってきた。
いや、腹が減って来た

で、ランチはホテルの中華屋の名物定食。
酢豚に海老天に麻婆豆腐にチンジャオロースの豪華四点盛り。
これにスープ飲み放題、杏仁豆腐食べ放題
さらにコーヒーのおかわり自由で850円はなかなかお得ではないか。
朝飯も食べず昨夜からずっと仕事をしていたので完食。
美味しゅうございました!

食後の運動に川べりをブラリ。
遠くに大阪城が見えたので太閤さんに合掌。なんのこっちゃ・・・

おお、造幣局だ!
お金には縁がないから来たことはないが
毎年、ここの「桜の通り抜け」は大変な人出で賑わう。

中を覗いて見たらもう満開の桜もある。
期間中はこの中を老若男女が通り過ぎながら桜を愛でる。
そう言えば京都の円山公園の枝垂れ桜もそろそろ咲く頃だろうか・・・

   清水へ 祇園をよぎる桜月夜 今宵あふ人 みな美しき哉  (与謝野晶子)

今年の「通り抜け」はこのようなスケジュールになっておる。
やっぱり桜の開花具合いによって日程の札を差し替えるんだなあ・・・
豪華な八重桜が咲き揃うのははまだまだ先のようだ。

大川端の桜は今週末あたりだろうか・・・
さあ、仕事、仕事、頑張ろう!

 


天満橋ぶらり

2013年03月25日 | 日記

先週に続き仕事で大阪に来ています。



大阪は薄曇りの空。
荷物を置いた後、ホテルの周りをぶらり散歩。

ご存じ天満橋です。
こんな立派な地名板があるとは初めて知りました。
大阪には「天満」という地名もありますが、こことは違う場所です。



橋の上からは大阪ビジネスパークの高層ビル群。
左のツインビルは業績不振で巨額の赤字に喘ぐパナソニック。
日の丸家電は総崩れです。

そんなことは関係なく大川には屋形船がゆらり。
のんびり優雅に船に揺られて花見など楽しんでみたいものですが・・・



肝心の桜はまだこんな感じです。
東京では満開でそろそろ散り始める風情だと言うのに
この違いはなんでしょうか。



ここ大川端は大阪でも指折りの桜の名所です。
夏には伝統の「天神祭」が催され、豪壮な花火が川面を彩ります。
テレビの生中継番組を長年やっていたことを思い出します。



花がないので仕方なく川べりのカップル。
うーん、こちらもイマイチ「華」がありませんでした。(失礼!)

花がないので仕方なく川べりのテント。
大地に踏ん張って「どっこい生きている!」という感じでした。



せっかくの天満橋も桜がないと興趣半減。
満開になるのは今週末か来週あたりでしょうか。

夜遅く、プロデューサー二人と食事。
名だたる銘酒を眺めながら生ビールを一杯だけ頂きました。
まあ、仕事だから仕方がありません。

 


椿咲く春なのに

2013年03月24日 | 日記

桜も満開ですが・・・
ツバキの花も今を盛りと咲き誇っています。

桜と椿のツーショット。
なかなか豪勢な春の風景ではありませんか。


<紅乙女>

団地の中にある小さなツバキ園です。
今年は例年になく開花が遅くてヤキモキしていましたが
桜と同様、一気に咲き始めました。


<唐錦>

桜と違って椿は一輪一輪が個性的ですね。
花の色も模様もそれぞれに独自の味わいがあって飽きません。
一度、ツバキ展を見に行ったことがあって、その種類の多さには驚きました。


<肥後紅葉狩>

椿と言えば伊豆の大島が有名です。
その他にも全国各地に椿の名所はありますが
私は奈良の「白豪寺」の参道を色どる繚乱たる椿の群生が忘れられません。


<白拍子>

白い椿も楚々とした風情があっていいですね。


<不如帰>

一度、椿の花が散る瞬間を見たことがあります。
花びらがハラハラ散るのではなく、花が丸ごとドサッと落ちるんです。
何とも潔いと言うか、呆気ないと言うか、ちょっと無残です。
それが首切りを連想させることから武士は椿を嫌ったと言われていますし
病人に椿の花を贈るのはご法度だそうです。


<三浦乙女>

古来、椿の実から採れる油は
食用や化粧品に珍重されて来ました。
今でも両国あたりを歩くとお相撲さんの「鬢つけ油」の匂いが
ほのかに漂って来て、なかなかいいものです。



  ♪ 花は越後の 花は越後の 雪椿~  (「雪椿」)

  ♪ 椿咲く 春なのに あなたは帰らない~ (「釜山港へ帰れ」)

歌にもよく出て来る椿は万葉の昔から愛された花でした。
桜とは違った意味で日本人の心の花です。

にも関わらず
ツバキ園は人影も少なくて閑散としていました。

すぐ隣の桜の木の下では花見の真っ最中。
子供たちの歓声が響き渡って何やら大騒ぎでした。

♪ 椿咲く 春なのに 誰も来ないのよ・・・


ささやかな花見

2013年03月23日 | 日記

昼前にようやくひと仕事を終え
いつものジョギング公園に出てみると・・・



桜並木はすっかり満開の風情でありました。
今年の桜は本当にどうなっているのでありましょうか。
ついこの間、開花宣言をしたばかりなのに
一気呵成と言うか、怒涛の勢いと言うか、容赦なく花が開いていきます。

イトザクラ(枝垂れ)も降るように咲いています。
仕事でしばらく公園を留守にしている間にこの有様ですよ。
まるで不意打ちを食らったような・・・

しだれ桜の下に立つと
まるで花のシャワーを浴びているような気分になりますね。

オオシマザクラだって咲いています。
あらゆる桜がいっぺんに咲き揃って何ともにぎやかなことです。



芝生広場ではもう「花見の宴」です。
金曜日なのでそれほど多くはありませんでしたが
週末は凄いんだろうなあ・・・

  「ハイ、撮りますよ、動かないで」
  「いいから早く撮れよ」
  「そんな怖い顔じゃ駄目でしょ。笑って笑って」
  「おかしくもないのに笑えるかよ」

老いも若きも記念撮影。

ハイ、ポーズ!
なんかずいぶん撮られ慣れている子供たちでした。

桜バックの愛犬を撮る人も大勢いました。
確かこの犬は私の友人が飼っているワンちゃんと同じ種類ですが
えーと、えーと、ミニチュアなんとか・・・ドイツの犬です。

絵を描いている人もいますねえ・・・
私も描きたいと思っているのですが、なかなか時間がなくて。
うーん、このままでは桜が終わっちゃう!
そんな強迫観念にかられて、とんでもない暴挙に出てしまいました。

急遽、花見の宴を開催!
近くのスーパーで買って来ました。
ジョギングの途中で弁当食べてビール飲んでいたら何もなりませんが
とりあえず見なかったことにして下さい。
瀬戸内産の「鯛めし」、ほのかな塩味が美味でした。



にぎやかな満開の桜をふり仰ぎながら
ささやかな「花見の宴」でした。
週末も仕事ですから、今年はこれで花見は終了かも知れません。
名残り惜しくてビールをもう一本飲んでしまいました。嗚呼!

   花に酔い 花に追われる ビールかな  (杉作)


汗と欲望の町

2013年03月22日 | 日記

大阪・新世界に来ています。

通天閣のお膝元、ディープ大阪の象徴として
最近はガイドブックを手にした女性観光客にも大人気です。
ただ、それはあくまでも表の顔・・・
新世界からJR環状線のガードをくぐると町の様相は一変します。

今も「戦後」の闇市時代の匂いを残すガード下。
一曲100円で流しの爺さんのギターに合わせて歌う路上カラオケ。
こんな商売がまだ存在すること自体が凄いです。
オレンジのオジサンは相棒で歌詞カードを出して歌唱指導もしてくれます。
さすがに私は歌いませんでしたが・・・



ガードをくぐると大阪西成区。
通称「ドヤ」と呼ばれる簡易宿泊所が建ち並びます。
全国各地から集まった日雇い労働者2万人が暮らす「汗の町」です。
最近は「あいりん地区」などと言いますが、やはり「釜ケ崎」と呼んだ方がピッタリします。
治安もあまりよくなく、ここまで足を踏み入れる観光客はいません。



仕事を終えたらしいリュック姿の男性が(まだ若かった!)
ビニール袋いっぱいのカップ酒や食料を手に奥のドヤに消えて行きました。
3畳一間の簡易宿泊所は1泊1500円程度で
泊るのは基本的にほとんどがホームレスの人たちです。

可愛らしい電車が走っています。
新世界のある恵比須町と大阪の堺市を結ぶ阪堺電車。
通称チンチン電車です。

阪堺電車・南霞町駅。
あいりん地区のド真ん中です。
かつて労働者たちの「釜ケ崎暴動」があった時は
線路の敷石がすべて剥がされ、一個100円で売られたと言います。

踏切の向こうに話題の高層ビルが見えます。
最近オープンしたばかりの「あべのハルカス」ですね。
横浜のラントマークタワーを抜いてビルとしては高さ日本一です。

オジサンはディープ大阪のさらに奥へ・・・

自転車オジサンが口笛を吹きながら追い越して行きました。
なんかいいことあったみたい・・・

飛田新地にやって来ました。
西日本最大の遊郭で戦前は200軒を超える妓楼が建ちならびました。
まさに作家・黒岩重吾の世界、哀しき欲望の町です。
売春防止法の施行後も「料理組合」と名前を変えて営業しています。

西成区山王、通称は飛田。
大阪に来て初めてこの町に足を踏み入れた時は激しい衝撃を受けました。
日本にまだ赤線があるのか・・・カルチャーショックでした。
昼間なのでさすがに道行く人は少ないものの、ひっきりなしに声がかかります。

   「オニーチャン、遊んでいき。ちょっと、そこのオニーチャン」

あの、もう還暦のオジサンですけど・・・



町の性格上、この界隈は写真撮影禁止。
素早く二枚ほど撮った後、慌ててカメラをバッグにしまいました。
「飾り窓」に並ぶ女性は誰もが驚くほど可愛らしく若々しく
それが逆にやるせない気持ちになりました。



露地の向こうに聳え立つ高層ビル。
都市には必ず「闇」の部分があるものですが
釜ケ崎にしろ飛田にしろ、そうした影の部分を内包しながら
大都会は際限なく増殖していくものだなあ・・・と、深い感慨にとらわれたのでした。
以上、まろの「ディープ大阪」リポートでした!