昨日は「ひな祭り」でした。
そんなことはすっかり忘れていつものにジョギングへ・・・
相変わらず風が強いせいか
まるで刷毛で掃いた前衛アートのような雲でした。
なぜか空ばかり見上げて走っていました。
銀杏並木も依然として冬木立のままだと思っていましたが・・・
よく見ると細い枝先に新芽が芽吹いています。
「ああ、ちゃんと春は来ているんだなあ・・・」とうれしくなります。
桃の花はありませんでしたが
梅の花はもう満開に近い風情でした。
こちらは名残りのスイセン。
甘くすずやかな香りが漂っていました。
通りすがりの母子連れの会話が聞こえて来ました。
「今晩はチラシ寿司にしようか」
「いいねえ!そうしよう」
その会話を聞いて初めて「ひな祭り」に気がつきました。
そこでジョギング帰りにスーパーで「桜もち」を購入。
関西では「道明寺」と呼びますが関東ではどう呼ぶんでしょうか?
ほのかに桜の葉の香りがして美味しかったです。
我が家には雛人形がないので
先日、東京国立博物館で撮った江戸時代の雛人形を載せてみました。
やはり心華やぐ思いがしますねえ。
思わずサトウハチローのあの唄を口ずさんでしまいます。
あかりをつけましょ ぼんぼりに お花をあげましょ 桃の花
五人ばやしの 笛太鼓 今日はたのしい ひな祭り
お内裏様と おひな様 二人ならんで すまし顔
お嫁にいらした 姉様に よく似た官女の 白い顔
この歌はどうしてこんなに物悲しい短調なんだろうとずっと思っていました。
調べてみると、二番の歌詞に「官女の白い顔」とあるように
サトウハチローには嫁ぎ先が決まった矢先に18歳で結核で亡くなった姉がいて
そのレクイエムとして作詞したと言われているとか。
なるほどなあ、だから妙に物悲しく心に染みるんだなあ・・・と納得。
実はこの後、ちゃんと家でお寿司もつくったのですが
写真を撮るのも忘れて完食!
残念ながら「幻のちらし寿司」になってしまいました(笑)
ひな祭り 金糸たまごを 山と盛り (杉作)