昨日の天気は凄かった。
突然、強風が吹き荒れて砂塵が舞い上がる。
吹き上げられた黄色い砂埃があたり一面を覆って視界不良。
とうとう中国の「黄砂」が襲来したかと思ったが・・・
気象庁の発表によると「煙霧」だと言う。
煙霧とは何ぞや?
聞いたことないし、煙に巻かれたような話ではないか。
煙霧とは強い風が関東ローム層の砂を巻き上げる現象らしい。
そう言えば・・・関東台地は乾燥した砂地が多いと学校で習った記憶がある。
見ると近くの小学校のグランドでも砂嵐が発生している。
気温も高く東京では初めての夏日を記録した。
私が住む練馬区では28度を超えたと言うから異常気象だ。
おかげで目が痛く体調も悪い。
今年も3月11日がやって来た。
何かを書こうかと思ったけれどそんな気力がない。
週末のテレビはこれでもかと言うぐらい「震災番組」のオンパレード。
報道機関の使命とでも言いたげな力の入れようだが
どれも似たような「情緒的」な内容で、正直、食傷気味である。
唯一、NHKが福島原発の「メルトダウン」を微細に検証していたのが印象的だった。
結局、どれほど科学技術が進歩しても
それを扱う人間の「未熟さ」が引き起こした事故だったと痛感した。
公園では普段と変わらぬ風景。
子供たちの無邪気さにはいつも心が救われる。
全校児童108人のうち74人が津波の犠牲となった石巻の大川小学校。
世界でも例を見ない「悲劇」の舞台となってしまったが
2年が経った今もその真相の究明ははかどらず視界不良のままだと言う。
ここにあるのもやはり人間の「未熟さ」である。
もう間なく新学期の季節だが
犠牲となった子供たちが進学する予定だった「大川中学校」は
結局、生徒不足のために廃校になると言う。
私はこのニュースが最も痛ましく感じられ、やりきれない思いになった。
先日、湘南海岸を歩いた時に見た非常サイレン。
あの日、石巻でもけたたましく津波の襲来を告げた筈なのに・・・
湘南の海はすこぶる視界良好だった。