まろの公園ライフ

公園から世の中を見る

うららか読書

2013年03月08日 | 日記

新宿の空が黄色に霞んでいるぞ~!
今年は花粉の飛散が例年になく早くて凄いらしいぞ~!

そう言えば数日前からまた鼻がムズムズしてクシャミ連発。
またまたティッシュの消費量がウナギ登りだ。

天気はいいのにスカイツリーもぼんやり霞んでいる。
来なくてもいいのに、例によって中国から「黄砂」が飛んで来ている。
悪名高き「PM2.5」は黄砂にくっついて飛んで来るらしいから
それも含まれているのだろうか。

うららかな陽射しに誘われて仕事を途中で放棄。
この際、「お外で本でも読むべえ」とスキップしながら公園へ。
初夏を思わせる暖かさにすぐに上着を脱ぐ。

モクレンの蕾がもうプクプクだぜ~!
この調子なら来週あたりには花が開くのでは・・・

陽射したっぷりのベンチで読書&コーヒータイム。
天気のいい日は野外で本を読むのが大好きなオジサンである。
意外に集中できるし、乏しいイマジネーションが太陽エネルギーで全開になる。

横を通る女子高生がちょっと気になったりするけれど・・・

久しぶりに「村上龍」を読んだ。
ひょっとしたら「コインロッカーベイビーズ」以来かも知れない。
へえ、村上龍もこんな小説を書くようになったんだ、という新鮮な驚きがある。
いずれも初老期にさしかかった5人の男女の物語である。

夫と離婚後、婚活にいそしむ元主婦。
ホームレスになってしまったかつての友人を助けようとする男。
早期退職して再就職活動を始める元営業マン。
満たされぬ夫への思いをペットで埋めようとする主婦。
読書に目覚めた元トラック運転手の老いらくの恋。

登場するのはそれぞれの「階層」の中高年である。
成熟の世代にも関わらず誰もが心に「空白」を抱えて生きている。
そんな彼ら、彼女たちの「希望」と「再生」の物語だが、なかなか読ませる作品だ。
村上龍は私と同世代だけに別な意味でもシンパシーを覚える。
よかったら皆さんもぜひ一読を!



桜の蕾もほのかに色づいて来た。
もう20日もすれば公園の景色も大きく様変わりする。

冬枯れの木立に緑も目立って来た。
春は「希望」の季節。
オジサンも「希望」の芽吹きを待ち望んでいる。
いや、待っていたらアカンなあ、自分で探さんと希望はないなあ・・・
うららかでノーテンキな読書タイムであった。