初夏を思わせるような陽気だった。
自転車で石神井川沿いをのんびりとカメラ散歩。
仕事はあるけど「まあ、週明けにしよう!」と勝手に先延ばし。
石神井川は近所では数少ないウォーターフロントだ。
水のある風景はやはり心がなごむ。
何度も自転車をとめては川面をぼんやりと眺めるひととき・・・
川べりのモクレンの花も暖かさでが一気に開いた。
公園のモクレンはまだ蕾だったが、やはり日当たりがいいのだろうか。
ミモザの花も大量に咲いている。
これだけ大きなミモザの木はちょっと珍しいような気がする。
南仏プロヴァンスあたりでは「春を告げる花」らしいが・・・行ったことはない。
ありゃあ、桜まで咲き始めている!
川沿いはまさに「降るような」花の季節を迎えている。
そう言えば・・・宮本輝の小説に「花の降る午後」なんてのがあったなあ。
神戸の異人館街でフランス料理店を経営する女性が主人公の恋愛小説だった。
そう言えば・・・最近はめっきり恋愛小説というものを読んでいない。
いや、小説どころか「恋愛」というものを久しくしていない。
私はこのまま二度と恋愛を知らずに死んでいくのであろうか(涙)
そんなバカなことを考えていたら・・・
ハトがいきなり直撃して来た!
私をどやしつけに来たのだろうか。
よけた拍子に思わずシャッターを押したらナイスショット!
川に沿って石神井公園に出るとボート遊びの季節。
恋愛もそうだが、ボートというものにも久しく乗っていない。
ま、それはそれで別にいいけど・・・
ボートの横を客船が蒸気をあげて航行している!
へえ、最近はこんなラジコンもあるのか・・・と、しばらく観賞。
水ぬるむ季節・・・カモも気持ちよさそうに泳ぐ。
その航跡が池面にゆらゆらと揺れて、なにやら心まで凪いで来る。
のどかな「夏空」にはオナガが飛ぶ。
陽気に誘われて森の中にも入ってみると・・・
確実に「芽吹き」は訪れているのである。
これは何という名前の植物かは知らないが新しい命の胎動を感じる。
別に意味もなく撮ったヒノキの穴。
穴を見るとつい覗きこみたくなるのはどういう心理であろうか。
こういう木の空洞をよく「うろ」などと呼ぶが
あれはどういう字を書くのか・・・「うろん」な頭で考えてみるがわからない。
森を分け入って行くと遠くに寺の塔が見えた。
水辺もいいけど、こういう森の風景もいいなあと思う。
鬱蒼とした竹林。
タケノコがもうニョキニョキと顔を出しているのだろうか。
筍食べたいなあ・・・
タケノコではなく猫が顔を出した。
近づいても全く逃げる素振りを見せないと思ったら・・・寝ている。
人慣れしているのか、なかなか腹が座ったやつだ。
自分はどうしてこの年になってもこう腹が座らないのだろうか・・・
最後はいつも反省になってしまうオジサンなのであった。
うらやましいです。
こちら(神戸)はまだまだ寒いです。
花の降る午後はちょっとオーバーでした。
こちらも今日はうって変わったような寒さ。
春もなかなかのようですね。
緯度的には神戸の方が・・・と思うのですが。
その業が先生の創作意欲を支えておられるのでしょうか?
貴殿のような若い方には理解できないでしょうが
この年になると自分でも制御不可能な激しい「衝動」があるのですよ。
男も女もやはり「灰になるまで・・・」ではないでしょうか。
ま、創作とはあまり関係ないのですが、そういうタチなんですね(笑)