「お台場合衆国」は雨だった！

ロックバンド「アシガルユース」の勇姿を見るため
午後から中学生の息子を伴ってお台場へ。
オジサン一人ではとてもそんなところに行く勇気はなかった。



新橋から乗った「ゆりかもめ」は夏休みで大混雑。
しかし、せっかくのベイエリアの車窓も吹きつける激しい雨にまったく視界不良。
よりによってこんな日に・・・と気の毒になって来る。



フジテレビが社運を賭けて（？）始めた「お台場合衆国」は
殺伐とした埋めたて地の向こうで、まあ、見るも無残に雨に打たれていた。
こんな悪天候でライブやれるのかな・・・と心配になって来る。



ただでさえ子供だましのちゃちなイベント会場は
しのつく雨の中では三文の値打もなく、すぶ濡れの「張り子の虎」のように精彩がない。
この「お台場合衆国」の成功を受けて、ここ数年、各民放局も夏休みにはこぞって
家族向けの集客イベントを開催するようになったが、いずれも似たりよったりの内容ばかり。
不動産投資もそうだが、最近のテレビ局は「本業以外で儲けよう」という魂胆が見えすぎて
いったいテレビはどうなるのか・・・と他人事ではなく心配になる。



雨合羽も用意して来たのに「めざましライブ」の会場にはちゃんと屋根があった！
熱中症の心配もあったが、雨のせいで気温が低くこれもクリア。
悪天候の割には意外（？）なほど人は入っている。
昨日はこの会場に「ゆず」が出演し、大騒ぎだったと言うがそれには遠く及ばないと推察する。



当然、観客は若者ばかりと思いきや、中には私の年代に近いオジサン、オバサンもいる。
１ＤＡＹチケットでライブも見られるので訳も分からず迷い込んだのだろう。
でも、ちょっとホッとする。



ステージにはすでに楽器もセットされ準備万端。
アルバイトスタッフが「絶対に写真やビデオは撮るな」「携帯電話は電源を切ってしまえ」と
しつこいぐらいに連呼するので、結局、カメラ撮影は断念。



そして「アシガルユース」が登場！
そんな訳でここからは事前に撮影したオーロラビジョンのＰＶ映像で申し訳ない。
演奏が始まるといきなりスタンディングで大変な熱狂。
オジサンはどうしていいかわからす、ただオロオロとするばかり。
すでに何回か東京公演もやっていて固定ファンも多いらしく黄色い声援が飛ぶ。



メタボなツインヴォーカルの二人はお台場でも大人気だ。
なるほど「ルックスと音楽性のギャップ」は不思議な魅力で観客を惹きつける。



メインヴォーカルの花盛君はとにかく芸達者でエンターテイメント性に溢れている。
メタボのくせに動きもなかなかシャープで、大きなアクションで観客をあおる。
関西風の「ポケツッコミ」のトークもあってなかなか楽しいステージだ。



意外だったのはサイドヴォーカルの川崎君。
とにかく声がいい、声質に「詩情」がある。
彼がからんだバラード風の曲は素晴らしく、オジサンは思わず陶然としてしまった。



で、お目当てのベースギターも頑張っていた！（これが私の息子）
素人にテクニックのことはわからないが格段に「洗練」されて来たように思える。
もう二年近くも会っていない息子はちょっと逞しく見えた。
ただ、ステージ後半は彼がトークを担当したのだが・・・
その余りの「洗練されなさ」に親父は恥ずかしくて思わず下を向いてしまった。
「お前、もっと喋りを勉強しろよ！」



公演前夜、息子に応援メールを送ったら、こんな素っ気ない返信があった。
アシガルユースは悪条件の中、全５曲を歌ってステージを終了。
親父としては「よく頑張りました！」と言うべきだろう。