「独裁者とはいえ、法の裁きを受けさせるのが筋だ」
だって・・・。
社会の成熟度、民度ってのもあるにはあるんだろうが、今のリビアの民衆に対してそれを言ったところで、聞く耳なんか持つものか。アムネスティーなんかもあれこれ言っているけど、リビアの現状において、そんな言葉は何ら意味を持たないし、力もない。
政治は理屈ではすすまない。合理的でないことも不条理も、理不尽もすべて呑み込だうえでチャンチャンで済ませるのが政治。
リビア民衆の、特にカダフィと戦ってきてやっといけどりにした連中の感情ってのを考えたら、まああの結末は当然というか仕方のないこと。
それを暴挙だ、人権に反するなんて非難したところで、リビアのエリートはさてろき民衆の耳にも心にも届きません。
そんな人間感情の錯綜、うねり、過激な形での発露もすべてこれ政治現象の一部であり、それが民衆が生きて行くうえで求めた結論。それがリビアの行く末にとってプラスかマイナスかなんて客観論的なことは民衆にとっては大した意味を持たない。特にあの場にいた兵士(民兵?)たちには。
そんなリビアの人々の今を生きる様、すなわちそれこそが政治過程の一部に他ならないのだけれど、それを理解せずにきれいごとのお題目を遠く離れた外の世界から唱えたって、オナニーほどの快感も得られませんよ。
こんな青臭ーい社説がいかに地方紙とはいえ紙面を飾るこの国、大震災くらいじゃあまだまだ足りないのかもなあ・・・。
神々よ、我が日の本にもっと不幸と災いと悲しみと苦しみを!
これは戦争です。
しかも、リビアには法がないに等しかったわけですから。
ルーマニアの時もそうでしたが・・・。
昔、ソ連が攻めてきたら、警察が撤退を申し入れればいいと言った馬鹿な学者がいましたが、それと同じですね。