くまわん雑記

時々問い合わせがありますが、「くまわん」というのは、ある地方の方言です。意味はヒミツです。知る人ぞ知るということで。

民主主義と人口規模の相関性: インドと中国

2012年10月08日 | Weblog
中国の民主化を語る場合に、13億の巨大国家での民主主義は困難、民主化するためには分割が必要等の見解が以前からある。

その一方で、インドを世界最大の民主国家と持ち上げる声もある。

今インドの人口は11億を超えている。11億では可能で、13億では無理ということなのか? 


だが、今世紀中葉には中国を超えるとの予測もある。ということは、いずれインドの民主制も人口が13億に達した時点で機能不全を起こし瓦解するということなのか?


もちろん、インドが果たしてどこまで民主国家なのかという点については議論の余地もあり、既にその人口規模ゆえに実質的に民主制は機能していない、はたまたカースト制をかかえるインドははなから我々が理解するところの民主国家の態をなしていないとの議論も可能かもしれないが・。


ついでに、アメリカの人口は3億を超えている。今世紀末には5億に達するとの予測もある。3億で機能する民主制は、5億でも果たして機能するのか。

いずれにしても人口規模と民主化との相関性、まだまだ学問的な検討を重ねる必要がありそうだ。


少なくとも、現時点で、人口規模ゆえに中国での民主制はあり得ないという議論は、実は学術性を伴わない床屋談義に毛が生えた程度のものなのかもしれない。

個人的には、中国の民主化には人口以上の阻害要因があると考えているのだが、それについてはいずれ。
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