一昨日まで半年ぶりに上京していた。都合1週間。過去に都合8年半過ごした東京は、やはり今生活する地方都市とはあらゆる意味において違う。住めば都で地方の暮らしも悪くはないが、街を少し歩けば、「刺激」が量的にも質的にも違い過ぎる。
ただそんな東京も、まだまだ課題は多いと思わざるを得なかった。
我が国が今後「観光立国」を目指すことについて、大かたの日本人に異論はないと思う。各論で言えば、急増する大陸人観光客に対する期待と不安などがあり、諸論あるところだろうが、国内の豊富な観光資源をメシの種にするという点では総論的に国民的相違は既に積極、消極論を含め形成されているとみて差し支えあるまい。
ところが、わが国の首都にして最も国際化の進んでいるであろうはずの東京にして、観光都市としてはいまだ「田舎」、「未開」と言わざるを得ない現実に、いささか「観光立国」がいまだ掛け声だけで内実を伴っていないものではないかと思わざるを得ない場面に繰り返し遭遇した。
その一つがホテルである。
1.我が国のホテルは総じて部屋が狭い。これは彼の大陸人観光客の口からもしばしば聞かれる言葉だそうだ。清掃などと言う点において、総じて我が国のホテル、旅館は優れている。しかし、狭い。比較的新しくできたホテルでもそうで、採算面ということも考慮しての結果なのだろいが、彼の国の富裕層をさらに取り込もうというのであれば、今のままではダメである。
2.朝食サービスの質がいまだ十分とは言えない。出張と言うことで、所謂オークラ等のレベルに泊ったわけではないが、都心の二つのそこそこ名の知れた外国人なかでも欧米系の客が多いホテルで、あの朝食のレベルはいかがなものかと思わざるを得なかった。
1)まずは飲み物だが、カフェインフリーのコーヒーがなかった。それにコーヒーが濃すぎる。これは日本のホテル全般に言えることで、欧州人や日本人には良いかもしれぬが、アメリカ人やカナダ人には濃過ぎて飲めたものではない。私は何もアメリカンコーヒーが良いと言っているのではない。個人的には「あんな不味いもの」の類であるが、北米人を客として迎える限り、彼らの好みへの配慮があっても良いはずだ。
2)シリアルにファイバー系のものが含まれていない。
3)パンの種類が少ない。これは、ホテルの朝食に限ったことではなく、サンドイッチ類を食べていて常に感じることなのだ
が、欧米ではもっとパンの種類が豊富である。
4ドーナツ系が少なすぎる。しかも、アイシングの付いたものがないときうのは、いかがなものか。
5)ベジタリアンやダイエットに関心のある客への対応が、ほぼ皆無と言ってよいほどできていない。
6)フルーツ、サラダ系の種類が少なすぎる。
7)マーガリンはまったくの「禁じ手」だ! 今回宿泊した二軒のうちひとつは、バターでなくマーガリン・・。そういう類の
「まがいもの」をおくべきクラスのホテルではないはずなのだが? 高級すし店で、カニかまでもってカニずしをうたうに等しい
貧乏じみるにも程がある行為と言わざるを得ない。私が支配人なら、担当者は即刻交替。そんな意識の低い部下は要りません!
8)ソーセージがまずい、相変わらず。日本のホテルはそこかしこ止まったが、いまだに上手いリンクソーセージに出ったことがない。肉汁に乏しいまるでダイエット食のようにぱさついたものばかりだ。満足なリンクも置けないようなホテルは、少なくとも北米系の客は取らない方がいい。もうこれは定番中の定番なのだが? ついでにベーコンの調理の仕方もさることながら、日本で普通に売られているベーコンは、あれはベーコンなんて呼ぶべきものではないことを知るべきでは? 例外は沖縄くらいかな?
3.部屋に置かれている飲み物の種類も十分ではない。ひはりカフェインフリーは置かねば・・。飲み物と言えば、ポットの使用法についての英訳が不十分だったなあ、今度のホテル。あれじゃあ、客が間違った使い方してやけどでもしたら訴訟もんだ。
4.そして、料金体系。もう、おひとり様いくらは辞めたら? 観光庁もその「非常識さ」はわかっているだろうに? 業者側の
事情? 客の事情よりも業者の事情が優先では、観光立国も「おもてなしの心」もくそもない。
そもそも日本人は自分たちの「おもてなしの心」に根拠のない自信を抱いていないだろうか? そんなことではそのうち足元をすくわれる。我が国のサービス業の「おもてなしの心」なんて、総じて知れているという前提に立って考えるべきではないだろうか。特に東北地方のサービスの質はひどい。のろい、気がきかないは、東北各地で結構簡単に見られる現象。でも、本人たち気付いていないし、よそ者の言うことを聞くの嫌いだし・・・。
つぎに、東京の地下鉄の不便なこと。何が不便。大きな荷物もって行き来してみればすぐわかる。バリアフリーが不十分。エレベータが少なく、あっても狭い。観光客や障害者に配慮したものにはなっていない。比較的新しい大江戸線にしても、一体このご時世にどこのバカが計画したんだというくらい気がきいていない。六本木駅なんてひどかった。あの長いホームにエレベーターは一つ。しかも、狭くてすぐ満杯になる。スーツケース持ちや車いすには実に不快なエレベーターなのである。加えて、あの車両の狭さ・・。ロンドンじゃあるまいに。まあ、自分が世界の中心みたいな言動しかしない人がトップやっているから仕方がないのか? 「大江戸」というネーミングに反して、あれは「大東京の恥」だな。
同じく、東京モノレール浜松町駅。羽田のハブ化を進めるのなら、浜松町はいわば玄関口のようなもの。ところが、そのお粗末なこと。ホームから改札までのバリアフリー化もなっていないが、改札から外に出るまでの経路も狭くて、大変で・・・。そもそも、あのモノレールの車両自体、なんであんな作りなんだろう。体のデカイ欧米人にはあの車内の段差は、苦痛の原因以外の何物でもないのでは? 玄関口の整備不足は、これまたロンドンを笑えないね。
まあ、他にもいくつもあるが、「観光立国」の理想はまだまだ遠いなあと実感。もっとも、あのフランスパリにして、いまだにションベン臭い地下鉄駅は健在であるし、路上の不潔さはもなかなか改善されないわけだが、あそこはいろいろな欠点を抱えつつもそれを上回る観光資源的な魅力がある。果たして東京にそれがあるかと問われれば、答えはノーであることは言うまでもあるまい。
要は外を見ないままに、観光立国って騒いでいる人がほとんどなんじゃあ?という気がしてならないのだが・・?
ただそんな東京も、まだまだ課題は多いと思わざるを得なかった。
我が国が今後「観光立国」を目指すことについて、大かたの日本人に異論はないと思う。各論で言えば、急増する大陸人観光客に対する期待と不安などがあり、諸論あるところだろうが、国内の豊富な観光資源をメシの種にするという点では総論的に国民的相違は既に積極、消極論を含め形成されているとみて差し支えあるまい。
ところが、わが国の首都にして最も国際化の進んでいるであろうはずの東京にして、観光都市としてはいまだ「田舎」、「未開」と言わざるを得ない現実に、いささか「観光立国」がいまだ掛け声だけで内実を伴っていないものではないかと思わざるを得ない場面に繰り返し遭遇した。
その一つがホテルである。
1.我が国のホテルは総じて部屋が狭い。これは彼の大陸人観光客の口からもしばしば聞かれる言葉だそうだ。清掃などと言う点において、総じて我が国のホテル、旅館は優れている。しかし、狭い。比較的新しくできたホテルでもそうで、採算面ということも考慮しての結果なのだろいが、彼の国の富裕層をさらに取り込もうというのであれば、今のままではダメである。
2.朝食サービスの質がいまだ十分とは言えない。出張と言うことで、所謂オークラ等のレベルに泊ったわけではないが、都心の二つのそこそこ名の知れた外国人なかでも欧米系の客が多いホテルで、あの朝食のレベルはいかがなものかと思わざるを得なかった。
1)まずは飲み物だが、カフェインフリーのコーヒーがなかった。それにコーヒーが濃すぎる。これは日本のホテル全般に言えることで、欧州人や日本人には良いかもしれぬが、アメリカ人やカナダ人には濃過ぎて飲めたものではない。私は何もアメリカンコーヒーが良いと言っているのではない。個人的には「あんな不味いもの」の類であるが、北米人を客として迎える限り、彼らの好みへの配慮があっても良いはずだ。
2)シリアルにファイバー系のものが含まれていない。
3)パンの種類が少ない。これは、ホテルの朝食に限ったことではなく、サンドイッチ類を食べていて常に感じることなのだ
が、欧米ではもっとパンの種類が豊富である。
4ドーナツ系が少なすぎる。しかも、アイシングの付いたものがないときうのは、いかがなものか。
5)ベジタリアンやダイエットに関心のある客への対応が、ほぼ皆無と言ってよいほどできていない。
6)フルーツ、サラダ系の種類が少なすぎる。
7)マーガリンはまったくの「禁じ手」だ! 今回宿泊した二軒のうちひとつは、バターでなくマーガリン・・。そういう類の
「まがいもの」をおくべきクラスのホテルではないはずなのだが? 高級すし店で、カニかまでもってカニずしをうたうに等しい
貧乏じみるにも程がある行為と言わざるを得ない。私が支配人なら、担当者は即刻交替。そんな意識の低い部下は要りません!
8)ソーセージがまずい、相変わらず。日本のホテルはそこかしこ止まったが、いまだに上手いリンクソーセージに出ったことがない。肉汁に乏しいまるでダイエット食のようにぱさついたものばかりだ。満足なリンクも置けないようなホテルは、少なくとも北米系の客は取らない方がいい。もうこれは定番中の定番なのだが? ついでにベーコンの調理の仕方もさることながら、日本で普通に売られているベーコンは、あれはベーコンなんて呼ぶべきものではないことを知るべきでは? 例外は沖縄くらいかな?
3.部屋に置かれている飲み物の種類も十分ではない。ひはりカフェインフリーは置かねば・・。飲み物と言えば、ポットの使用法についての英訳が不十分だったなあ、今度のホテル。あれじゃあ、客が間違った使い方してやけどでもしたら訴訟もんだ。
4.そして、料金体系。もう、おひとり様いくらは辞めたら? 観光庁もその「非常識さ」はわかっているだろうに? 業者側の
事情? 客の事情よりも業者の事情が優先では、観光立国も「おもてなしの心」もくそもない。
そもそも日本人は自分たちの「おもてなしの心」に根拠のない自信を抱いていないだろうか? そんなことではそのうち足元をすくわれる。我が国のサービス業の「おもてなしの心」なんて、総じて知れているという前提に立って考えるべきではないだろうか。特に東北地方のサービスの質はひどい。のろい、気がきかないは、東北各地で結構簡単に見られる現象。でも、本人たち気付いていないし、よそ者の言うことを聞くの嫌いだし・・・。
つぎに、東京の地下鉄の不便なこと。何が不便。大きな荷物もって行き来してみればすぐわかる。バリアフリーが不十分。エレベータが少なく、あっても狭い。観光客や障害者に配慮したものにはなっていない。比較的新しい大江戸線にしても、一体このご時世にどこのバカが計画したんだというくらい気がきいていない。六本木駅なんてひどかった。あの長いホームにエレベーターは一つ。しかも、狭くてすぐ満杯になる。スーツケース持ちや車いすには実に不快なエレベーターなのである。加えて、あの車両の狭さ・・。ロンドンじゃあるまいに。まあ、自分が世界の中心みたいな言動しかしない人がトップやっているから仕方がないのか? 「大江戸」というネーミングに反して、あれは「大東京の恥」だな。
同じく、東京モノレール浜松町駅。羽田のハブ化を進めるのなら、浜松町はいわば玄関口のようなもの。ところが、そのお粗末なこと。ホームから改札までのバリアフリー化もなっていないが、改札から外に出るまでの経路も狭くて、大変で・・・。そもそも、あのモノレールの車両自体、なんであんな作りなんだろう。体のデカイ欧米人にはあの車内の段差は、苦痛の原因以外の何物でもないのでは? 玄関口の整備不足は、これまたロンドンを笑えないね。
まあ、他にもいくつもあるが、「観光立国」の理想はまだまだ遠いなあと実感。もっとも、あのフランスパリにして、いまだにションベン臭い地下鉄駅は健在であるし、路上の不潔さはもなかなか改善されないわけだが、あそこはいろいろな欠点を抱えつつもそれを上回る観光資源的な魅力がある。果たして東京にそれがあるかと問われれば、答えはノーであることは言うまでもあるまい。
要は外を見ないままに、観光立国って騒いでいる人がほとんどなんじゃあ?という気がしてならないのだが・・?
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