くまわん雑記

時々問い合わせがありますが、「くまわん」というのは、ある地方の方言です。意味はヒミツです。知る人ぞ知るということで。

三枝の文枝襲名は、まったくの無意味だ

2011年07月18日 | Weblog
あえて、あえて、本人の名誉のために「古典ができない」とは言うまい。

かわりに、「古典をしてこなかった」と言っておこう。襲名を期に再び古典をするかもしれないので「古典をしない」とも、あえて、しない。

が、古典芸でその地位をしかるべきものにしてきた名跡を、古典で名を馳せたわけでもない人が襲名して一体何の意味があるのだろうか。

襲名にはそれを契機にして芸人に更に芸道に励ませるという効用も期待できるものだし、その場合の芸道と先代はじめ先人の磨いてきた芸を踏まえつつといいた意味が含まれるのが普通だ。だが、今回に限っては、既に70に手がとどこうかという「老齢」での襲名である。今更、再び初心にかえって古典を始めたところで、さしたるものは期待できまい。なんせ、他人の芸を見てかなわぬと古典から逃げた人なのであるから、40代、50代ほどの気力があるとも思われぬ60代後半になって「再起」をはかろうとしても、気持ちばかりか体もついてはこないだろう。

まさか、本人にそのことがわらなぬわけでもあるまい。

ならば、なぜこの期に及んでの襲名なのか。

芸道云々とは別のところに魂胆があると見るのは、ゲスの勘繰りというものだろうか。

東京の未亡人がしゃしゃり出るばっかで息子たちの腕はさっぱりな一門のような襲名も困ったものである。大名跡でもない「○平」なんてのを継いだくらいで大騒ぎされては堪ったものではない。が、この一門の襲名とは違った意味で、素直に「がんばれ!」とは言えない襲名と言わざるを得ない。
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