くまわん雑記

時々問い合わせがありますが、「くまわん」というのは、ある地方の方言です。意味はヒミツです。知る人ぞ知るということで。

中朝関係の「実態」を垣間見る?: 金正男暗殺計画

2009年06月16日 | Weblog
「一国二制度」とはいえ、既に中国の主権下にあるマカオにおいて、暗殺計画とは・・。

中国が阻止するのも当然である。なんなれば、それは中国の主権に対する明らかな侵害であるからだ。「面子(ミエンズ)」を重んじるあの国がそのような露見すれば国際社会に赤っ恥を晒すようなことを見過ごすはずがない。金大中事件という国交断絶にも値する国家主権の侵害にに対して毅然たる態度を取れなかった某国とは違う。

もっとも、後継者の正雲がいかに兄とはいえ、自分の立場を脅かす可能性がゼロとは言えない人間を消そうとするのは当たり前のことだ。それが権力、権力闘争というものだ。しかも、「腹」が違えば、兄とはいえ尚更のことだ。これをもって、正雲という人物に対しておなしな固定観念を持ってはなるまい。もしかしたら、正雲が主導したのではなく、その取り巻きの意思が強く働いていたのかもしれない。

金正日が知らなかったというのは本当なのか? 知りえないほどの健康状態なのか、あるいはそれほど状態が悪化していなくとも、既に権力を喪失しつつあるということなのか・・?

しかしである、その暗殺計画をマカオでやろうとは・・・。正男がマカオから動く様子がなければ致し方ないと言えばそれまでだが、上述のとおり「盟邦」中国の周主権下にある土地である。そこにおいて暗殺計画とは・・。

このことが露見しただけでも、中国にとっては面子を汚されたことになる。なぜなら、「血の盟約」と言われる中朝関係、特に中国の朝鮮に対する影響力の「実態」が国際社会に「再び」露呈してしまったからである。端的にいえば、前者の後者に対する影響力には明らかな限界があるということだ。国際社会の一部が期待するほどのものではない、ということなのだ。

モノゴトには「裏」がある。という点から考えれば、暗殺計画は真に正男を狙ったものではなく、計画をもって正雲とその周辺が中国に対して揺さぶりをかけた?という可能性もなくはないのではないか。「もっと支援をしなければ、もっと恥をかかすぞ」みたいな。そういう可能性も否定はできまい。

更に言うならば、暗殺計画自体がガセネタという可能性もなきにしもあらず。とすれば、誰が何の目的で・・・?

国際情勢は実に複雑怪奇、そんな中に我が国もある。しかも北もマカオも、隣国とその一部なのである・・・。

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