くまわん雑記

時々問い合わせがありますが、「くまわん」というのは、ある地方の方言です。意味はヒミツです。知る人ぞ知るということで。

見たくれ大国中国

2013年04月05日 | Weblog
面子を重んじる中国人は「見たくれ」にこだわる。

それをよく表しているのが、経済成長とともに姿を現した高層建築の数々。

見た目は立派な近代建築の数々。没個性な箱型になりがちな我が国の高層建築に比べ、見た目には個性的である、良くも悪くも。
洗練された個性なら良いが、必ずしもそうではないのが中国で、どこか不格好な建築物も数知れず。

そしてそれら経済成長の象徴の内部なのだが、これが見た目に反してお粗末なものが多い。

高層マンションの建てつけの悪さはよく耳にする。

が、オフィスビルなどもまたしかりで、見た目の派手さ、押し出しの強さに比べ、内装が貧弱だったりする。天井が低かったり、うすぐらかったり、築10年にも満たぬのに、エレベータは振動しながら上下し、エスカレーターは小刻みに波打つ。使い方が荒いのか、作りに問題があるのか、築年数の短いわりに痛み、老朽化が速い。

これは高速道路にも言える。今世紀に入って開通した道路のコンクリがはがれ、さびた鉄骨があちこちに見え隠れする。

北京朝陽区の高層ビル街の並び様は、「世界第二位の経済大国」の面目にふさわしく見えるが、それをとりまく歩道は昔ながらのガタガタが多い。歩道が途中で途切れているといのも、相変わらずの光景だ。バリアフリーなどという発想はあるにはあるのだろうが、優先順位が低いことは、地下鉄駅を見ればよくわかる。空港から三元橋や東直門まで鉄道で行き、そこからバスやタクシーに乗り換えようとすれば、スーツケースをひいての移動はかなりの重労働になる。障害者にとっては尚更だ。急速に高齢化が進む中、一体中国の中央、地方政府は、この問題をどう扱おうとしているのだろうか。

表ヅラ、人の目につくところには気を配り、自らの面目を保つ。

が、メディアや数日しか滞在しない観光客には気付かれないようなところは、二の次、そっちのけ、手抜き、節約。

ここに、勃興する大国中国の真の姿が象徴されているのかもしれない。






コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 本場中国の中華料理が不味く... | トップ | 変わる中国、変わらない中国 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事