くまわん雑記

時々問い合わせがありますが、「くまわん」というのは、ある地方の方言です。意味はヒミツです。知る人ぞ知るということで。

さあどうする福田政権?

2008年02月27日 | Weblog
支持率低下が止まらない。

イージス艦衝突事件は予期せぬある種政権にとっては不幸な事件とは言え、得てして先の見えた政権というものはこうしたものだ。森内閣の時のえひめ丸事件同様に。私的にいえば、福田内閣の現状は当初の予想通り。今回の事件が無くとも支持率の低下に歯止めはかからぬはずであったと考える。

そして、一方において支持率を押し上げるような材料は何もない。一部マスコミは、サミットで支持率を回復させたうえで解散などと言っているが、それは政府与党内部からの声なのか、それともマスコミ自身の想定するシナリオの一部なのか。いずれにしても、サミットで支持率回復はあり得ない。サミットごときで今の「危険水域」に達したとも言われてる支持率が目に見えて再浮上することはまずない。サミットなど所詮そんなものだ。

今の状況で早期解散はあり得まいが、かといって、先延ばしして吉と出るようにも思わぬ。古賀選対委員長は早期解散反対論者だそうだが、よもやいずれ来るべき選挙を福田総裁の下で戦おうとは考えていないのではないかと勘ぐってみる。つまり、福田総裁では選挙の顔、広告塔には成り得ない。また、来年の衆議院の任期満了をまたずにいずれ福田政権の命脈は尽きるわけで、新しい「顔」で戦った方が今勝負に出るよりもベターと。ではその新しい「顔」とは?選挙を意識すれば、あの御仁しかいないと思うのだが。下ネタにお好きな方ではなく、漫画がお好きな方。
年内に新政権発足、そして期を見計らって福田後継総裁の下で総選挙というシナリオもあり得るかと。ただ、漫画の御仁が政権に就いた時、古賀氏を含めた今の党執行部が何人今の地位を保持できるのだろうか。いや、弱小派閥ゆえに漫画の御仁の方が妥協を迫られるかもしれない、政権獲得のための取引として。漫画の御仁としては総選挙に勝つまでは少なくとも我慢せざるをえまい。勝てば自分の手柄として政府与党内での指導力を高めることができ、負ければ古賀あたりに詰め腹切らせればよいのだ。勝っても負けても政界再編の動きはより明確になる。一方、下ネタの御仁は少なくとも今年一杯、というか総選挙となるまでは目に見えた動きはすまいと私は見るのだが。

対する民主党に政権奪取の環境が整っているわけでもない。小沢代表としては今春の解散総選挙がベターとの見方もある。小沢的にはそうなのだろうが、相も変わらぬ手法で政府与党を攻撃する民主党が今選挙をしたところで望むほどの結果は得られまい。かといって、解散総選挙が先延ばしされれば、今の民主党の置かれた状況は、先を楽観的に見通せるほどのものでは決してない。小沢の下での党の結束を維持できるのか。小沢以外に政権獲りの陣頭指揮を取れる人材がいるのか。そもそも民主党の主だったには政治センスに欠ける人間が多いようだが、現在ただ今の石破防衛相辞任要求等、まさにその恒例。マスコミも相も変わらずだが、どうやら今回というか今のところ世論が「煽動」に乗る気配はない。辞任を不要とする向きの方がかなり優勢のようだが、そうした状況においても辞任要求のこぶしを下ろさぬ民主党の姿はいささか滑稽でもある。世間の目には、またぞろ事件を政争の具にしているとしか映っていないのではないのか。しかもまずいことに今回の事件は人命にかかわる問題だ。それを政争の具にしては、あるいはそう取られてしまっては、民主党としても分が悪い。そこらあたりを読めぬ党に政権担当能力などあろうはずもない。

福田政権にはもう打つ手はない。近々の内閣改造。かりにそれで支持率が上がっても一時しのぎのものでしかない。内閣改造をするなら官房長官の首のすげ替えをお忘れなく。あの「下げチン」女房役では、政権にとって何のいプラスにもなりはしない。器量はさせておき愛嬌が無さ過ぎる。愛嬌の無い「女房」は政治家の女房としてはアウトだ! 完全な人選ミス。元々こうなる運命の内閣だったのだ。元々その器ではない人間がヒノキ舞台で主役を張っても客は集まらぬ。勧進元も損をするだけだ。自民党にとっての今後の最大関心事は、いかにして福田政権を「安楽死」、「尊厳死」させるか、それしかあるまい。
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