くまわん雑記

時々問い合わせがありますが、「くまわん」というのは、ある地方の方言です。意味はヒミツです。知る人ぞ知るということで。

ヒュンダイ対策はそう難しくない、と思った

2011年10月16日 | Weblog
先日、今日本車を苦しめているヒュンダイ車をかなり嫌というほど見る機会があったが、対策はさほど困難ではない
と思った。

例えば、ソナタ。あの押し出しの強さは北米市場では好まれるのも当然だ。

系列のKIAも立体的で躍動感のあるスタイルは海外では好まれる。

中国市場でも、やはり押し出しの強くゴージャス感のある車をあの「見た目」と面子重視の消費者たちは好む。

日系企業のうち、比較的その点をよく心得ているのが日産・インフィニティであると思う。でも、比較的であって、
来年?出てくるといわれるティーダなんかみていると、まだまだ十分ではないと思う。


さて、話を戻してヒュンダイだが、ソナタをよーく見てみると、ある他社の車に全体的によーく似ていることに気付かされる。そう、先代カムリである。それをモチーフによく曲線的なデザインにすれば、おおよそソナタになるのだ。インパネもトヨタの別車種に似ている。

キアの名前は失念したがハッチバック式の小型車も、前からみたらミニクーパーと見間違えたほど。かつてジャガーを露骨にマネたような車種を販売したことがあり、その傾向は相変わらずと見えるが、ヒュンダイ・キアの最近のデザインはどうも売れ筋をモチーフにより大胆な海外市場受けするデザインを投入するというものであるように見受けられる。

要は、実のところ独自性は希薄ということにもなる。

最近の自動車は、欧米各国をみても、前後にシャープに流れるデザインが多く、それはヘッドライトのデザインによく現れている。フランス車もその傾向が強くなっているように思える。

米国ではフォードがその傾向を強く打ち出しており、売れ筋のフォード車はどういうわけだか、ヒュンダイ・キア車に似ている。発売順序からしてヒュンダイ・キアの方が速いはずで、フォードがコピった?という可能性もある。思えば、先代フュージョンは、フロントが今は懐かしいホンダ・プレリュードの最終モデルに瓜二つであったし、他にもあれ?と思うデザインがここ5、6年見られる。

一方、日系だが、世界的なデザイン傾向に明らかに逆行している。特に、トヨタ、ホンダだ。日産、マツダはそうでもないか・・。

例えば、トヨタ・ヴィッツ(ヤリス)。あののっぺり横っぴろがりなデザインが海外市場で受けるとは思えない。
リアビューの古めかしさ、立体感の乏しさには救いの無さの感さえ禁じ得ない。もっとひどいのが、ホンダ・シビック。よくもまああんな車をでかしたものである。ルノーと提携する以前の日産車がとりとめもないデザインばかり出していたし、リーマン前の米系もそうだったが、凋落傾向の企業というのは、社内事情のまずさが製品に如実に表れておもしろい。前から見ても、横からみてもノッペリとしたシビック。あれで評価しろというのであれば、ホンダも気が狂ったか、よほどのKYになったに違いあい。KYを「オヤジ」以来のホンダイズムだと思っているとしたら、もうあの会社に未来はない。

あの横っぴろがりなノッペリ感は、トヨタ・カムリにも見られる。国内ではどうも人気は上々の気配だが、あれでは海外勢の4ドア・セダンにはとても太刀打ちできない。日本市場はやはり異質、顧客の好みからしてガラパゴスということか?

国内はさておき、海外市場での生き残りを目指すならば、ガラパゴス列島と海外市場でのデザイン傾向は別個のものとすべきではないのだろうか。

それに、例えばトヨタは、デザイン担当重役を更迭し、思い切った人事を断行すべきだ。外から連れてくるという選択も当然あるべきだ。

ホンダも、あの唯我独尊なオレ流的な社風に染まっていない「血」を入れるべきではないのか。アメホンからというのではない。アメホンのカリフォルニアの人材では力不足だ。国内はもっとダメだ。いっそのこと、中国人デザイナーでも雇ってみてはどうか? ラテン系もおもしろいだろう。

ちょっとした事でヒュンダイ対策はできる。

ただ、その傍からみたら「ちょっと」がなかなかできないのが大企業であり、それこそが大企業病の一端なのである。

日産にトヨタ、ホンダのような病理があまり(ぜんぜんとは言わない)見られないのは、やはりカルロス・ゴーンという異質な「血」を入れた結果なのではないだろうか?

トヨタも欧米人にこだわらず、新興国までに視野を入れて人材開拓し、デザイン戦略をどっぷり一任してみてはいかがか?







コメント
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