三十路の食卓

食事の記録・食にまつわるあれやこれや
かっこいいごはんも いいかげんな飯も 全ては私のリアリズム(おおげさ)

FIELD OF 岐阜市内

2011-10-02 14:03:46 | ちょっと遠くに行きました。
〈9月21日の食事〉
朝:モーニング(コーヒー+トースト、ゆで卵) シロノワール @コメダ珈琲店 岐阜駅前店
昼:味噌カツ定食 @東京キララ
喫茶休憩:本日のオススメコーヒーのホンジュラス チョコレート、ナッツ @Le Boudoir
夜:鶏のソテー定食(鶏のソテー、ごはん、味噌汁、サラダ、冷奴、かぼちゃの煮物、ひじきの煮物) 岐阜の地酒 @BOOKS&CAFE FIELD

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一人旅、三日目。
この日は飛騨・高山に行く予定だったのだ。
だが、昨日よりの台風で、電車は依然として停まったまま。
変更を余儀なくされた。

今にして思えば、もしかしたら高速バスなら動いていたのかもしれない。
けれど雨に打たれて体も冷えて意気消沈気味な中、傘を差す意味もないほどの雨の中を歩く元気もなく、調べもしなかった。
靴も(こともあろうに、ビーチサンダルだった)ぐちゃぐちゃで、替えたかったし、脚を冷やさないための服も欲しかったし。
それで市内の高島屋や無印に、あとはついでに本屋にも行ったりして、私は旅先でまで何をしているのだろう…。

お土産は飛騨・高山で買うつもりでいたので、代打として岐阜駅にあるお土産屋を覗くことに。
しかし行って来た風を装って飛騨ものを買うのはどうにも悔しく、これって都内でアンテナショップに行くのと変わらないんじゃ…と気付いてしまったから、今後都内で岐阜のアンテナショップを見かけても素通りしようと決意。
そういった惑いがそうさせたのか、あまり色々と買わなかった。

さて、お昼は味噌カツと決めていた。
前日乗ったタクシーの運転手に、「岐阜や中部地方の名物は色々あるけど、私は何といっても味噌カツが好きでねぇ」という話を聞いていたのだ。
しかも運転手も私も夕食を摂らずにそういう会話をしたもんだから、話す方も聞く方も熱がこもるというもの。
こう話していて、一日以内に味噌カツを食べに行かない人がいたらお目にかかりたいものだ。

して食べたお店は岐阜駅ビル内。
店名に「東京」と入っているから、もしかしたら本店が都内なのかもしれず、となるとわざわざ何で岐阜で…と思ったのだが、こちらで食べた初めての味噌カツはとても美味しかったです。
帰りに味噌だれを買ったほど。

腹をくちくし、荷物を抱えてホテルに戻ると、本日分の浴衣やタオルと一緒に、小冊子が置いてあった。
見れば岐阜市内のショップを紹介したフリーペーパーである。
なるほど、宿泊先としか考えてなかったけど、岐阜市内の観光、大ありだ。
今からでも遅くない、行ってみようか。
時は15時、雨はすっかり上がっていた。

結論を言えば、目星をつけたお店の多くは水曜定休で、この日は休みであった。
それでも行けた2つのお店で、とても幸せな気分になれたのだった。

一つ目はLe Boudoir。
豊かな水脈に支えられる岐阜県の水はとても綺麗で、喫茶店のコーヒーがとても美味しいと聞いていたから、是非とも飲んでみたかったのだ。
こちらのお店は、ジャズが静かに流れ、内装も適度に重厚感があってとても綺麗で、いい雰囲気。
クラシカルな喫茶店って、そういえばあんまり行ったことなかったなあと頼んだ「本日のコーヒー」のホンジュラスは確かにとても美味しく、翌日にも伺いました、ええ。

2つ目はBOOKS&CAFE FIELD。
お店のご夫妻の趣味で沢山の本が店内に積まれており、家庭的な料理が名物と知り、行ってみたくなったんである。
猫が寛ぐ店内はいい意味で実家のような居心地の良さで、猫が寛ぐなら人間だって寛ぐというもの。
美味しい家庭料理に落ち着きを覚え、今まで気が張っていたんだなあと気付いたのだった。

おまけにご夫妻にはとても親切にしていただき、岐阜県での旅の耳寄り情報を教えていただいたり、地酒までご馳走になってしまったり。
でまたこの地酒が美味いんだ。
ふれあいを持てて、とても嬉しくなってしまった。
お店からホテルまでの足取りも軽かった。
改めて、ありがとうございます!

この後は、ホテルのテレビで台風の様子を見た。
東京の交通麻痺を案じながら就寝。
そして明日は最終日。

郡上八幡に大雨

2011-10-02 09:39:28 | ちょっと遠くに行きました。
〈9月20日の食事〉
朝:抹茶チョコベーグル チョコスコーン(以上二点、ブラウニー ブレッド&ベーグルスで購入) ラテ
間食1:チーズとバジルのベーグル(ブラウニーのもの)
間食2:水まんじゅう 柚子餡・いちご餡 @やなか屋本舗
昼:もちもちざるそば @そばの平甚
間食3:かぼちゃソフトクリーム @野菜工房 かぼちゃのがっこう
間食4:シフォンケーキ(庄村米穀店で購入したもの)
夜:岐阜駅近くのスーパーで買ったミートドリア プレミアムモルツ チーザ・カマンベール

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前日買いに行った、待望のブラウニー ブレッド&ベーグルスのベーグルで朝ごはん。
これだけで一本書けるほどなのだが、なにぶん今日の主役は旅なので、これはまた別の機会に。

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一人旅、二日目。
京都から名古屋を経由し、岐阜県へと入る。
JRの美濃太田駅で、長良川鉄道という小さな車両一つの電車に乗り換える。
揺られて一時間強。
レトロな駅舎を出れば、濃い緑に出迎えられ、そこが郡上八幡だ。
水路と石畳、昔ながらの民家の佇まいが美しい城下町である。

この日は台風直撃寸前の、ひどい大雨というタイミングでの来訪であったが、雨もまた功を奏すると言いますか。
濡れてしっとりした石畳もまた、美しい。

さて、一人でたくましく旅してる風を装っているが、その実オズマガジンで郡上八幡を知って旅しているのだから、なかなか女子っぺえ動機の旅である。
その誌面に載っていた、水まんじゅうの写真のあまりの美しさにやられてしまったのだ。
当の水まんじゅうは、無論のこと食しましたよ。
水を張った石の大きな水槽に沈んだ水まんじゅう。
透明感のある白い生地にほんのり透ける、色とりどりの餡の綺麗さは期待通り。
柚子餡といちご餡のものを食したが、美味しさもまた期待通り。

昼食に蕎麦を食べ、また辺りを散策した後は、「さんぷる工房」へ。
ここでは、食品サンプルを購入・工房の見学をできるほか、サンプル作りの体験もできるのである。

昔から、食品サンプル作りをやってみたいと思っていたのだ。
それが岐阜県のどこかでできるのも、記憶の中にあった。
それが別の目的で訪れた街の地場産業だったなんて、私は何て運がいいんだろう。

こちらでは、「天ぷら」または「スイーツデコストラップ」を作ることができる。
やってみたいけど、天ぷらは絶対に持ち帰ったあとに持て余すよなあ…とスイーツの方を選んだのだが、こちらは既に作られたタルト型に、シリコンのクリームを絞り、既に作られたフルーツを盛り付ける…というものだったから、どうにも物足りない。
結局、天ぷらの方も作ることにしたのだった。

天ぷらは、まず沢山ある具材(予め作られたもの)の中から、3つチョイス。
それらに衣を纏わせるのが「体験」となる。
私は、カボチャ、大葉、そしてやっぱり王道の海老を選んだ。

まずは工房の方にお手本を見せていただき、その後体験となるのだが、やはり初心者の私には難しい。
お湯が入った水槽に薄黄色の蝋を流し入れ、それを具に纏わせるのだが、どうにも欲張って多めに入れてしまうのである。
そうして出来上がったそれは衣が分厚くなってしまって、下手な人の作る本物の天ぷらのようで、これは何の示唆か。

天ぷらのあとはレタスの葉作りに挑戦したが、これもまた難しかったなあ。
プロとはいえ、なんのてらいもなくサクサク作り上げる工房の方には頭が下がる。
尚、今回の体験は蝋細工だったが、現在の材料の主流はシリコンや樹脂だということだ。

作ったものをお土産に工房をあとにし、雨脚が強くなる中、駅へ。
長良川鉄道はどうにか走ったのだが、JR高山本線が台風の影響でストップ、乗り替え駅の美濃太田で立ち往生となってしまった。
埒があかなくて、ええいままよと宿をとった岐阜市内までタクシーを使ったのだが、土地勘がないというのは恐ろしいですね。
乗車して行き先を告げただけで「ありがとうございます」と言われるのも然りな金額でしたよ…。

ホテルに辿り着き、どこかに食べに行く気力もなくなって、スーパーで出来合いのものを買ったのが、夕食。
台風の惨状をようやく知ったのは、それを食べながらのホテルのテレビであった。
翌日を案じながら、旅はまだ続く。

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この日の旅のアルバムはこちら。(facebook内写真リスト)