三十路の食卓

食事の記録・食にまつわるあれやこれや
かっこいいごはんも いいかげんな飯も 全ては私のリアリズム(おおげさ)

友達になりたいと思ったのだ

2011-10-10 14:40:08 | 行きました。
〈10月1日の食事〉
朝:フルーツグラノーラ+ヨーグルト コーヒー
昼:鮭の塩麹漬け焼き カボチャのそぼろあんかけ ニラと卵の味噌汁 白菜のおかか和え 玄米ご飯
夜:野菜の塩麹ディップ 鰯のみりん干しの炙り カワハギの肝のせ つぶ貝 かまぼこの燻製 武蔵野うどん など 日本酒いろいろ @kazefukeba・池尻大橋

----------

同居人が一週間ほど日本を空けるということで、発つ前に美味しい日本料理を食べたいと言い出した。
でも私は知っている。
日本にずっといようが、ことあるごとにあそこに行こうと企んでいることを。

という訳で参りましたのは池尻大橋kazefukeba。
すっかり行きつけになってしまい、もはや住まぬ街なのに、ここに行くために電車に乗る昨今である。

さて。
鰯のみりん干しを炙ったもの。
この鰯と友達になりたい、と思った。
肝を乗せたカワハギの刺身。
お友達で、かつ小学校六年間同じクラスになりたい、と思った。
なんだろうこの擬人化現象。
特筆すべきは、奇をてらおうとか、自分だけのグルメ表現をしようとは露ほどにも思わず、ナチュラルにこの言葉が浮かんできたことである。
食材の素晴らしさと、それを生かす力の末恐ろしさよ。

お店に見慣れぬ女性が働いている、と思えばピンチヒッターとして、金・土の週末だけ働いているのだという。
彼女はもともとこのお店のお客さんで、お店の忙しさを知り、手伝いを申し出たんだそうな。
味だけでなく、人柄にも惹かれてお店に来るのだと伺い知れるエピソードではなかろうか。

満腹になって店を出た。
こんなに沢山食べちゃって…と毎度思わなくもないのだが、胃も懐にももっと余裕があるなら、メニューの上から下まで制覇したいというのが本音であったりする。
やはりいい意味で恐ろしい店だ。
また、来ます。