三十路の食卓

食事の記録・食にまつわるあれやこれや
かっこいいごはんも いいかげんな飯も 全ては私のリアリズム(おおげさ)

養老でさよなら

2011-10-03 21:32:06 | ちょっと遠くに行きました。
〈9月22日の食事〉
朝:モーニング(モカ、トースト、半熟卵、サラダ) @Le Boudoir
間食:セブンティーンのチョコミントアイス @養老公園
昼みたいな:メープルくるみベーグル(ブラウニーで購入) 缶コーヒー @養老駅ホーム
こっちが昼?:肉きしめん @新幹線名古屋駅ホーム
間食:ポッキー
夜:トンカツ キャベツ グラタン たこわさ 甘海老の塩辛 しらす干し (以上、同居人がもらってきたもの) ビール

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旅、最終日。
この日は養老へと向かう。
岐阜から大垣に出て養老鉄道に乗り換え、所要時間は40分ほど。
今回は楽々な移動距離だ。

目的地は養老公園にある「養老天命反転地」。
郡上八幡行きを決めた際、岐阜県内で他に面白い場所はないものかとデイリーポータルZ内を検索して知った場所である。
つくづく私の関心はデイリーポータルZで出来ていると思う。

さて、養老天命反転地。
地形や勾配も含め、これ自体がアート作品といったテーマパークなのだ。
ヴィヴィッドなピンクや黄色の建物がそびえ、よじ登ればてっぺんに枯れた水道があるだけの岩山があるわ、狭い通路に家具がめり込んだ筒状の建物、勾配のある地面には唐突に瓦が並んでる…といった体裁で、面白がる人が限られたような場所だと思う。
ひとりなのだから、寺社や城・名産品を気にしない旅にしよう…と決めて動いた今回の旅だが、ここに関してはひとりで訪れたことを軽く後悔しましたよ…。
面白いんだけど、とっても面白いんだけど、その興奮をその場では誰とも共有できずに、言葉にしたいのにただ中空に消えていくんですもの…。

最後に少し淋しさを覚えつつも、期待通りの変さ加減に満足度は高い。
肉体を酷使するテーマパークということもあって疲れてしまい、こちらは実は故事「養老の滝」のふるさとなのだが、そちらまで行かずに帰路につくことに。

名古屋駅で東海道線から新幹線に乗り換え。
中島らもさんのエッセイだったかラジオだかで知った、とても美味しい新幹線のホームのきしめん屋とは、ここだったのだろうか。
と、おそらくここだろうと目星をつけた店で、人生初のきしめん。
美味しかった。
そういえば名古屋には通過してばかりで降り立ったことがないと気付いたから、いずれ名古屋にも行きたいなと思う。

新幹線で品川に向かえば、旅ももう終わりというのが身に染みて思えてくる。
ああ、本当に楽しかった。
クサクサしていた心が穏やかになったような気がする。
ここでの充足をばねに、また頑張らないと。
ひねくれ者のくせに素直にそう思えた数日だった。

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この日の旅のアルバムはこちら。(facebook内写真リスト)