輸送包装研究室

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輸出販路拡大に向けた輸送環境の予測の第一歩

2015-03-09 10:00:57 | 日記
日本の人口減少傾向は確実になり、生き残り戦略として製造業の海外進出は常識となりました。

世界各国への販路拡大の中で、輸送包装を考える場合に、まず、その地域・国の輸送環境が
従来の販路と比べてどの程度なのかを知る必要があります。逆に輸送環境があまりににも
過酷と予測される地域・国へは、販路拡大戦略からはずしておく必要もあります。

そこで、「輸送環境調査を行いましょう!」っと、すべての事業者が言うことはできません。

**国の輸送環境はどれくらいだろう?会社の中で誰もその国に行った者はいないし・・
だいたいGDPからいって@@国と同じくらいだから@@国と同じような輸送環境だろうか?
分からんから、とりあえず過剰包装でもいいので壊れないようにしておくか・・・

そこで、朗報が!!

日本包装技術協会JPIの月刊誌「包装技術平成27年2月号」に、今後非常に参考になりそうな
調査報告「一般に入手可能な指標・指数から物流環境を推定する方法」が発表されました。

まだまだ多くの技術的な課題を解決していく必要がありそうですが、そこには、
ある国の輸送振動Grmsの値を、国土の広さ、鉄道インフラの質、総道路ネットワーク、輸入リードタイム
といった、たった4つの指標(一般に入手可能)だけで、とても精度よく予測できそうだ!
というものです。

今後同じような検討を行うことによって、落下衝撃や圧縮試験のための負荷係数についても
推定可能だということです。

すでに多くの方がお読みになったと思いますが、
是非とも!、発展途上国での輸送実態(具体的計測値)をお持ちの方によって、
そこで提案されている式を追算していただき、それらの結果を取りまとめれば、
提案されている式の有効性について実証されていくと思います。

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