輸送包装研究室

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トリトンは海を救えるか?

2019-11-19 11:04:23 | 日記
教員の仕事には、大学の管理運営というものもあって、ときとして「雑用」と言ったりもします。

わたしの最近の「雑用」は、広報活動です。

神戸大学は、「海」を舞台とした教育研究の機能強化を図ろうと針路をとりました。

「海の神戸大学」をブランディングする、「海神(かいじん)プロジェクト」がスタートしました。

プロジェクトのイメージキャラクターは、手塚治虫氏が生んだ「海のトリトン」です。
国立大学の広報活動として、マンガのキャラクターを採用することで、注目していただるかもしれません。

2021年の4月には海事科学部が発展的に「海の新学部」に生まれ変わり、学内練習船「深江丸」も新しくなります。

「海」をめぐっては、様々な問題が私たちに突き付けられています。

・魚の量より多くなるかもしれない海洋プラスチックごみ
・海水面上昇による島嶼国家の存立危機
・海水温上昇による異常気象(豪雨・暴風災害)
・船舶から排出されるバラスト水による海洋生態系への影響
などなど

すべては、人間活動が海の環境にどのように折り合いをつけていくべきなのか?
といった問題です。

サンケイ新聞で連載されていた「海のトリトン」は、人と海のかかわり方を問いながら、
若者が成長していく活劇となっていました。当時は、公害が社会問題として深刻であり、
工場排水による海の汚染がクローズアップされていました。

いままさに形を変えて、海が私たちに警告を発しています。

「トリトン」は現代の海洋諸問題解決のため、「海の神戸大学」を上手にリードしてくれるでしょうか?