輸送包装研究室

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戦時徴用船 ~不戦の誓~

2014-08-25 16:27:54 | 日記
私たちの暮らしは、エネルギー源のほとんど、食料の半分以上を外国からまかなっています。

貿易(輸入)は、99%が海上輸送つまり船に頼っています。(トン数ベース)

普段、船を身近に感じられる機会のない方々にはピンとこないかもしれませんが、
このような状況は今から80年ほど前から構造的に変わりはありません。

担当している講義に、「海上貨物輸送論」がありますが、その第1回目には
「戦時徴用船」の話を少しだけ紹介しています。

先の大戦では、民間の商船や漁船が軍部に徴用され、様々な物資輸送に従事しましたが、
シーレーン確保の重大な欠陥により、約7000隻の徴用船が撃沈され、約60000人の
海員(軍人でない)が犠牲となりました。

海員の犠牲率は、約43%にも上ります。ちなみに軍人の犠牲率は約23%といわれています。

詳しくは、是非とも、「戦没した船と海員の資料館」を御参照ください。
過去の教訓の一部でも知る義務を、われわれが負っていることを確認すべきなのでしょう・・・

戦没した船と海員の資料館:URL:http://www.jsu.or.jp/siryo/

エフォート

2014-08-18 11:15:39 | 日記
本当に!いろんな人に言われます!

夏休みですね!!
授業もないし、いいですね・・・・・っと・・

ほとんどの方は、大学の教員が普段どのような仕事をしているのか分かりませんよね・・・

最近はいちいち説明するのも億劫なので、「毎日暇です」と言ってはいますが、
実は大間違いなのです。

われわれ、大学教員にはある程度自由に仕事の時間と場所を選択できる、ある意味で
特権があるのですが、それ以上に成果主義が求められることは当然です。

最近は、年間の総労働(エフォート)をどのような内容に何%づつ、かけてきているのかを
報告する必要もあります。

私の場合・・・、

授業(準備、レポート試験採点等を含めて):10%
学生・院生、社会人研究者(産学共同プロジェクト)の研究指導
(論文執筆・添削を含む):40%
学内管理運営業務(学内委員会等諸雑用):30%
学外活動(学会、依頼講演、技術指導等):20%

自分自身で実験したりデータ整理する時間はすでに数年前からありませんが、
自分で描いた研究構想は学生や院生たちの研究として与え、時には
産学共同プロジェクトに落とし込みます。

・・・といったところです。

すなはち、授業のない夏休みは、授業ノートの改訂、集中的な学生たちの実験アテンドと
データ整理の方針指示と結果の確認が、授業期間中よりも増えるので、夏休みのほうが
忙しかったりもします。

だから・・皆さんにお願いです!!

「いつから夏(冬)(春)休みですか?」

っといった御挨拶はなるべく避けていただきたいと・・・・