スマホで荷台振動を計測できる！？

今年の包装学会年次大会は、初のリモート開催となり、新しい発表会形式の可能性を
拓くきっかけとなったと思います。

ゼミ学生たちに課してきたポスター発表は、「肝試し」的な要素が強く、来聴者とのやり取りによって、
研究モチベーションはぐっと上がるのですが、今回はポスターを提出し、現在質問を待っている状態で
とどまっています。

その中の一つが、今年の学生ポスター賞に、選んでいただきました。
該当の学生は非常に喜んでいます。ありがとうございます。

その内容は、スマートフォンによっても、速度が安定し路面状況がほぼ均一な状態で
走行しているときの荷台振動の統計量（振動加速度実効値と尖度）が実用上
充分な精度で計測可能であることを証明した内容です。
スマホの無料アプリを用いて、0.1秒間隔で加速度を計測しているので、
PSDは解析できませんが、振動のレベルをある程度把握するのには役立ちます。
スマホでなくても非常に安価な加速度検出器を流用することも可能ですので、
貨物ごとに、どの程度の振動を受けてきたのかをモニタリングすることも
可能です。