輸送包装研究室

輸送包装関連情報の発信

レジェンド

2014-02-28 15:47:17 | 日記
あっという間に過ぎ去った2月でした。

冬のオリンピック、思いもよらない豪雪・・・・

オリンピックが終わって、「レジェンド」という言葉が少しづつ多用され始めました。

これは、尊敬されている日本人アスリートに向けられた、
言葉(外国選手が彼のことをそう呼ぶそうですが・・)のようです。

小生にとっての冬のオリンピックの「レジェンド」は札幌オリンピックで
表彰台を独占した「日の丸飛行隊」です。

ところで、ある意味で、「レジェンド」も刺激的でマスコミ受けしそうな言葉です。

案の定、そこここの記事に「レジェンド」の活字が増えていきそうです。

輸送包装のレジェンドは????

おそらく100年以上もその姿かたちを変えていない・・・

「段ボール」かな???


ですが・・・

ある刺激的な言葉を一時に多用されればされるほど、その本来の意味合いが安っぽくなり、
遂には誰も見向きもしなくなる傾向にあるとは思いませんか?

たとえば、

セレブ・・・いつの間にやら(小金持ち)

プレミアム・・・いつの間にやら(プチ贅沢)

グルメ・・・いつの間にやら(不味くない)

リゾート・・・いつの間にやら(観光地)

すべて、カタカナです!

願わくは、こいつも「レジェンド」か??とならないように・・・

本家「レジェンド」アスリートの栄誉を汚さないためにも・・・・


リクルーター

2014-02-25 10:16:16 | 日記
昨日、物流系企業で輸送包装技術者としてご活躍されておられる研究室若手OBが、リクルーターとして来られました。

就職活動をしている研究室の学生達にとって、現場感覚のない教員のゴタク!よりも、企業戦士の助言は
何よりの金言となります。

「大きくなったら何になる?」

「自分が生かせるところに就職すべき」

などなど・・・・周りの雑音を聞かされ・・・

今の学生は大変です!!

学生の段階で、何に向いているのか?何がしたいのか?

なんて、本当のところ誰も確信を持てるわけないのに・・・・

彼らは、今の時期、必死に自分探しをし、悩み、苦しみ、

そして・・・4月から最終の就職試験を受け、GWの週あたりで、何らかの
決断を迫られます。

学生達へ・・・今は心底!悩んでください。そして、決断することに躊躇しないでください。

誰だって、「こんなことをやっていて、本当にいいのだろうか?」っと、

50になっても思うこともあるのですから・・・

昨夕は、このような話題で、学生たち・リクルーターにもう一人の研究室OB達と、
有意義な懇談の時間を過ご過ごしました。





**大学包装学部輸送包装コース??

2014-02-05 14:04:47 | 日記
包装に関する大学教育としては、米国ミシガン州立大学の包装学科が最も有名です。

中国でも非常に多数の包装学科が新設されています。

それらの包装に関わる科目内容・単位数(時間数)と、
日本における業界主体の包装技術者養成講座の内容・時間数を比較すれば、
その差は明瞭です。

一方、医学・歯学の分野では、その診療科や分野において高度な知識や技量、
経験を持つ医師・歯科医師(学会認定教育施設等で一定年数の研修を終え、
所定の単位を取得し、試験に合格した者)に対して関連の学会が資格
(登録医、認定医、専門医、指導医)として認定・付与され、
資格名は厚生労働省により認められています。

そこで、次世代の輸送包装を担う技術者に対して、学会認定資格として

TPE (Transport Packaging Expert)

の創設を提案します。

内容としては、輸送包装試験と輸送包装設計に分け、
基礎(専門系学部卒レベル:大学における機械系科目の科目等履修生制度の利用)と、
実務経験と実績(実務上の実績と学会での発表と論文執筆)を
資格認定・付与に関わる判断材料とします。

どこかの既存の大学に学部学科コースをこしらえるのではなく、
輸送包装に関わる基礎的分野を列挙し、いくつかの大学で
開設されている科目を履修・単位修得していき、

最終的には、日本包装学会(輸送包装研究会)等が、お墨付き!を付与する、

「バーチャルな大学」

をイメージしています。

その実現性と必要性がはたしてあるのかないのか?

関係各位との意見交換を始めようかと思っています。

アジアにおける輸送包装の研究開発

2014-02-05 13:58:14 | 日記
昨年7月の日本包装学会年次大会の一環として、国際包装セミナーが、
「アジアにおける輸送包装の研究開発」をテーマに開催されました。

そこでは、中国、韓国、タイからおひとりずつの大学の先生方をお招きし、お話をしていただきました。

ご講演によって、各国での当該分野の研究開発の現状がよく理解できました。

ついでに小生から、日本つまり「おもてなしの国」にふさわしい輸送包装の将来について
提言めいたお話もいたしました。

このたび、日本包装学会誌2014年2月号に、特集記事として、それらの講演内容を
まとめた解説文が掲載されました。

是非ご覧ください。



石の上にも3年・・・

2014-02-05 09:28:26 | 日記
昨日、修士論文発表会がありました。

輸送包装研究室からも、1名の院生が発表会に臨み、研究室での3年間の研究の集大成ともいえる
立派な発表をしてくれました。ちなみに、内容は、段ボールシートの摩擦試験で、擦れ損が
どのように拡大(成長?)していくのかについて、画像解析によって詳細に検討したものです。

3月に大学院を修了すれば、大手事務機器メーカーの技術者として、大いに活躍してくれるものと
期待しています。その会社は、輸送包装技術でもトップクラスの実力を持っていますので、
輸送包装技術者として、大成してくれたら・・・・

ところで、国立理系大学の約半数は、修士修了者です。彼らは、3年間、研究室で研究に没頭して
社会人となるわけですが、3年間の研究生活をどのように評価すべきなのでしょう?

研究は日々、非常に地道な取り組みの積み重ねです。ときには(というかほとんどが)失敗し、
やり直しの連続であり、研究成果を正当に評価してもらえないことも少なくなく、
それにめげないことも体験的に学んでいきます。
(先頃革新的な研究成果を発表した「リケジョ」と呼ばれる方も・・!)
それを3年間・・・・・まさに、石の上にも3年!!・・・・

昨日より今日、今日より明日、。。。っと、日々少しづつ着実な進化を
していかなければなりません。

1日分の成長がたったの、1000分の1だったとしても、3年つまり1095日後には、

「1.001の1095乗は2.99である」

であるように、3年経てば、3年前の約3倍にもなるのです。

逆に、日々少しづつ、漫然と過ごし、相対的に1000分の1づつ毎日減退していけば、

「0.999の1095乗は0.33である」

であるように、3年たてば、3年前の約3分の1になってしまうのです。

すなはち、毎日少しづつ成長していこうと努めている者と、漫然と過ごしている者の差は、
3年たてば、歴然・・・その差は約9倍にも拡がってしまいます。

石の上にも3年!

とはよく言ったものですね?(とにかく3年は言いわけを考えず、遮二無二がんばって!!)