輸送包装研究室

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オーディエンスのマナー

2014-05-28 09:23:26 | 日記
昨日、「エネルギー問題から世界を見る」という、
超売れっ子マスコミコメンテーターの講演を聴く機会を得ました。

会場には、約300人の聴衆がつめかけ、当然のことながら
パワーポイントなぞ野暮なものはお使いにならず、お話だけで
聴衆の関心をひきつけていく話術には恐れ入りました。

最近の技術系講演会では、講演はパワーポイントを使い、
講演レジメが配布されるのが常ですが、昨日は、軽妙な
お話だけでした。

・・・・しかし・・・・

聴衆は一見、静かに、お行儀よく、お話を聴かれていたとは思いますが・・

いったい、何パーセントの人が、講演内容を自分なりのノートやメモに残して
おられたでしょうか?? 

!!聴きっぱなし!!

自分なりのメモやノートの採り方を持たない人が多いのかもしれませんが・・・

ノートやメモがあれば、帰りの電車や、就寝前にもう一度講演内容を自分のものとして、
手に入れることや、自分なりの意見をまとめることができるのに・・・

それは、技術系のレジメありのパワーポイントを使った講演でも一緒です。

年に数回、数十名規模の講演をする機会があるのですが、
そのときにも自分で話しながら・・・

「今日の会場もメモを採る人、うなずきながら聴いてくれる人が少ないな~~~」

っと、感じていて、

話しているときには、主に、ノート・メモを熱心に採っている少数の人、うなずきながら
時には首をかしげ(おそらくその瞬間には話の内容が分かりにくかったり、同意されていないのでしょう)
ながら聴かれている人(ちょっとだけ割合が増える)に主に視線を送りながら話しかけています。

会場にそのような「熱心なオーディエンス」の割合が多ければ多いほど、
講演者の話も軽妙に、より深く、より興味深いものになっていくはずです。

以前、講演終了後の、質問の少なさ、懇親会へ出席しないことへの疑問を、
このブログに書きましたが、講演本番中での、オーディエンスとしてのマナー
についても見直してみませんか??


タマゴの強さ

2014-05-09 11:13:53 | 日記
「最強の紙箱対決」の結果・・・・・、

張り合わせ板紙箱:2m(3mでタマゴヒビワレ)

段ボール箱:5m(6mで派手な卵白飛び出し!:劇的な幕切れ)

となりました。

いずれも、箱の中のタマゴが割れるかどうかで決着しました。

それは、タマゴはどれくらいで割れるのでしょうか???

日本包装学会誌23巻1号(2014)に掲載されている、中嶋氏の報告によれば、

平均64gのタマゴの圧縮強度34ニュートン、

落下高さ:ヒビワレで8mm、卵白の漏れで20mm程度

衝撃加速度:50G(卵白の漏れ):64gの50倍の加速度による慣性力がほぼ圧縮強度34ニュートンに一致します

がおおよその目安のようです。

であれば・・・・

対決された、「最強の箱」では、紙製緩衝材の効果で、
落下高さからみて、

板紙箱:ヒビワレ:8mmから2mに向上:250倍!
段ボール箱:卵白飛び出し:20mmから5mに向上:250倍!

番組としての対決では、2mと5mということで、段ボールの勝ち!となりましたが、
破壊モードで比較すれば、いずれもその緩衝能力は、250倍で引き分けだったとも
考えることができます。

自分の姿

2014-05-02 10:22:49 | 日記
昨晩、テレビ画面で自分の姿を観るという不思議な体験をしました。

ずいぶんと自分の姿は、自覚している姿とは違うものだと、つくづく感じました。
「しょぼくれているものだなーーーっと」

ところで、
番組の内容は、シンプルな貼り合わせカール加工板紙の箱が、900kgfにも耐え、
本当に驚きでした。

実際の物流現場ではそのような「強すぎる箱」は要らないのかもしれません。

でも、自動車産業だって、各メーカーが技術力の粋を集めて、レースを行い、
そこで培われた要素技術が、実用に供されることも少なくありません。

来週は、耐衝撃対決です。
6m落下で箱の中の卵は割れないのか???

このような、対決企画は、テレビでは最初で最後かもしれませんが、
業界主導で、定期的な常設イベントとして、定着させることを検討してみる価値はありそうです。