輸送包装研究室

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やっぱり必要?外国人トラックドライバー

2018-01-17 13:47:19 | 日記
先日、日本包装技術協会関西支部の新春会員交流会に参加し、
㈱MonotaRO鈴木社長のご講演を聴く機会がありました。
知る人ぞ知る「若手経営者」です。

「工具のアマゾン」で知られる成長企業モノタロウですが、
BtoBのネット通販事業で、納期を1日早くすることが
売り上げ10%増につながるなど、実例を交えたご講演には非常に説得力がありました。

「午前中に欲しいな!と念じたモノ(注文もしない?)が、帰宅したときにはそれが届けられている」
近未来・・・など、研究技術革新を促すような話題もありました。

口に出しておっしゃるのだから、すでに鈴木氏にの頭の中には、
その構想も半分実現可能なところまで来ているのだと思います。

ネット通販の拡がりは、トラックドライバーの確保と、配送にかかるイノベーションが
ない限り、困難なのかもしれません。

そこで、単純に「トラックドライバーに外国人に就労させる」ことが話題に上りますが、
就労ビザ、日本の運転免許制度、日本語の修得などの問題が壁となっています。

一方、我が国の経済を支える海上輸送の99.6%を占める海上輸送を担っている
外航海運業はどうでしょう?

「日本商船隊」は約2600隻で、世界の船腹の約10%にもなります。
そのうち日本船籍船は200隻にもならず、
日本人船員約2000人に対し、外国人船員は約58000人にもなります。

つまり国内輸送トラックにたとえるなら、日本の運送業者が手配している
ほとんどが外国人が運転する外車である・・・

しかし、内航海運業は、全て日本船で日本人船員です。
国内輸送トラック業界よりも、人手不足問題が深刻です。

外航海運と国内トラックでは様々な条件が異なりますが、
最初から外航海運で外国人船員が主流となってきたか?
そのために外航海運会社での船員社内育成等の取り組み、
船員免許制度のグローバルスタンダードなど、参考にできる点は
あるのかもしれません。

いろいろな壁があり実現されていないからこそ、その壁を崩す仕組みを考え、実現する
次世代の新たなトップランナーの登場が待たれているのかも知れません。