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10人目の博士論文発表会

2018-08-23 15:58:21 | 日記
2003年に最初の博士の学位を出してから15年・・・

ようやく10年目の博士論文発表会を、昨日実施できました。

発表会には、このブログでも何回かご紹介した「段ボール技術のレジェンド」も
ご臨席賜りました。

当該院生とは、彼が中国の北京林業大学包装学科を卒業後、来日され日本語学校に通っているときに初めて
東京駅八重洲地下街でお会いました。そのときは、確か日本語が非常に微妙でしたので、英語でのやり取り
だったと記憶しています。

その後しばらくして、日本語もそこそこN1レベルまで急上達され、
研究生として輸送包装研究室の一員となられました。

修士の院生となる予定だったのですが、その優秀さを見込まれ、包装コンサルタント会社へ
包装技術者としてヘッドハンティングされました。

しかし、会社の多大なるご協力を得ながら、研究は継続していただき、社会人3年目あたりで
社会人ドクター院生として再び研究室の一員となられました。

最終的には、4編の有審査論文の実績により、このたび博士論文をまとめられました。

その間、ご結婚、転職(流通外資系企業での包装技術者)や転居など、非常に厳しい状況を
ひとつひとつクリアされてこられました。

彼のこれまでのひたむきな努力に敬意を表します。

15年間で10人の博士論文を指導できたことは、非常に光栄です。

現在社会人博士院生1名在籍中、10月から新たに1名の社会人博士院生も入学準備中です。

その後も2名ほど、社会人博士院生となるべく研究を進めてもらっています。

あと何人の博士を育てることができるかどうかわかりませんが、
少なくとも博士論文の題材となりそうな研究テーマに事欠かない分野です。