輸送包装研究室

輸送包装関連情報の発信

学長記者会見

2017-11-29 09:50:55 | 日記
輸送包装研究室の活動の一環として実施している、

「産学連携によるワンストップ輸送包装改善サービスの提供」

について、

11月17日に行われた、神戸大学学長記者会見の案件のひとつとして取り上げられ
ました。その様子が、神戸大学のホームページ上で公開されました。

http://www.kobe-u.ac.jp/info/usr/press/press_20171117.html

当日記者へ配布した資料PDFファイルのダウンロードが可能で、
プレゼンテーションしている様子の動画も視聴可能です。

是非ともご覧いただき、関係各方面へも情報提供いただければ幸いです。

以下は、当日配布した資料の抜粋です***************

多くの輸送貨物損傷情報データと損傷分析実績を持つ東京海上日動火災保険㈱、並びに多くの包装デザイン実績とそれに基づくコンサル技術を有するアイロップ㈱との産学連携体制で、ワンストップの輸送包装改善サービスを提供します。

近年、製品生産と物流はますますグローバル化していますが、発展途上地域の物流ルートでは貨物の積み付けと荷扱い技術の未熟さ、さらに未舗装道路や劣悪な輸送車両により、輸送貨物の損傷が大きな問題となっています。これに対応するために包装を改良・強化することが考えられますが、荷主個々の包装技術だけでは、厳しいコスト環境とも関連して、対応が難しい状況です。仮に輸送貨物がパーツの一部であっても、いったん貨物損傷が発生すると、部品の種類によってはメーカーのサプライチェーンが中断され、製品生産ラインの稼働率や出荷計画に影響が出る恐れがあります。

 そこで神戸大学を中心とした、産学共同による輸送包装改善研究体制を整備して、荷主の貨物輸送損傷削減を支援する輸送包装改善支援サービスを展開します。具体的には、まずは実際に輸送する製品に対する強度試験を行い、破壊点を定量的に評価したうえで、当該地域や輸送ルートを踏まえて想定される衝撃値を算出し、それに耐えうる荷役作業と包装方法を提案します。また当該提案導入後も、それ以降に発生した保険の損傷データを基に、1年を目安に改善効果検証とさらなる改善の要否などを行い、PDCAサイクルを回すことで、課題の克服まで継続的なソリューションの提供を提供します。

 以上のような、荷役作業から包装方法、望ましい運送ルートまで、ワンストップの輸送品質改善を荷主に行う取組は業界初であり、まずは東京海上日動火災保険㈱の既契約者を対象に展開し、それを踏まえて今後サービスの拡大を目指します。これらの支援を通して、荷主は輸送貨物の事故削減効果により、輸送品質の安定化と向上を図ることができるとともに、サプライチェーンや納品先からの信頼性向上が期待できます。

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