輸送包装研究室

輸送包装関連情報の発信

韓国医療機器テクノバレー

2014-11-19 11:06:51 | 日記
ソウルから東に高速道路で約2時間、大規模開発として、医療機器テクノバレー事業がWonju市で進行中です。

1泊2日の強行軍で、医療機器を対象とした包装技術に関するシンポジウムに
ゲストスピーカーとして参加し、輸送包装の基本的な考え方といくつかの先進事例について
御紹介してきました。

イベントは医療機器総合支援センターと、延世大学包装学科の産学共同プロジェクトの
一環として企画されたものであり、医療機器関連企業の包装技術者の約50名がオーディエンスです。

日本からは神戸大学輸送包装研究室の産学共同プロジェクトパートナーである、IDEXの方も参加され、
簡易型の振動試験装置の紹介と輸送包装品の不具合を再現した事例について発表されていました。

会場の医療機器総合支援センターの立派なビルが、広大な「バレー」の中心にぽつんと立っていましたが、
数年後には韓国の医療機器メーカーが集積する予定とのこと・・・

センター内にも輸送包装試験装置が揃い、韓国の輸送包装分野の産学官連携が今後ますます
発展していくことを確信しました。

強行軍でありながら、1日目の夕食は、「高級韓牛プルコギ」に舌鼓を打ち、
食後のコーヒー&マッコリは街を見下ろす高台から夜景を楽しみながらでした。

延世大学の先生方をはじめ関係者には大変お世話になりました。

ブランド

2014-11-10 10:25:37 | 日記
「農」イノベーションひょうご事業のテーマ別勉強会「新物流技術プロジェクト」の
第1回目の会合が行われました。

小生はコーディネーターとして、年度末までの計4回に参画する予定です。

そこでは、兵庫県で取れた農水産品を広域・長期間の物流によって、
「ひょうご」ブランドを広めていくことです。

日本におけるブランド力のある1次産品としては、なんといっても世界的に知られている

「コーベ・ビーフ」です!!

小生が神戸大学から来たと、国際会議のプレゼンで自己紹介し、神戸ビーフを知っていますか?と
軽く聞くと、世界各国からきた聴衆のほとんどの人は手を挙げてくれます。

「食べたこと無いけど凄く高くてものすごく美味しいんでしょ!?」って・・・

「うん!じつは僕も食べたこと無いんだけどね・・・」

もちろん、農水産品は地産地消であれば、新鮮でとても美味しくいただけるわけですが、
次世代型の産業としての期待感を達成させるためには、なんといってもそれぞれの品目の特性
を熟知しつつ細かな配慮の効いた流通・包装技術が必要となってきます。
コーベビーフも少しづつではありますが、国外でもホンモノをいただけるようになってきているようです。

コーベビーフは、農産品というよりは、「農芸品」!!
一種のアートのレベル??

希少価値のある農芸品の包装・技術はある意味簡単・・・
とにかく金に糸目をつける必要はないのですから・・・

しかし・・中間層にも広めていきたい、ブランド農産品については、
適正な包装・流通技術が必要になってきます。

第1回目の招待講演者は、千葉大学大学院園芸学研究科の椎名先生で、
「農水産物流通技術の現状と課題」というタイトルで行われました。

その後、約1時間の参加者による突っ込んだディスカッションの場を設けることができました。

参加人数は限定され、モチベーションが高く、それぞれの技術経験をお持ちの方ばかりです。

1ヵ月後の次回の会合までに、農水産品の産出側で問題となっている包装・物流技術に関する
具体的事項の掘り起こしをしていただくように、「宿題」を出しました。

この会合が、よくある「ただのイベント」だけで終わらせるのではなく、
何らかの目に見える「具体的成果」をあげ、ブランド力のある

「ひょうご」「にっぽん」「JAPAN」

ブランドの1次産品が広がっていくための
包装・物流技術開発の道筋をつけていくフロントランナー事業の足がかりとしての
足跡を残せていけたらと思っています。