輸送包装研究室

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商品価値を生み出す箱

2015-05-12 15:15:13 | 日記
GWに九州の佐賀県唐津市(唐津焼きもん祭り)へ行き、普段使いのために

「黒唐津茶碗」

を購入しました。

とはいっても名のある作家の手によるものは、到底手を出せる価格ではないので、
購入したものは何とか手を出せるぎりぎりの範囲で、

「中里太郎衛門窯」

で作られたものです。

なんとなく今までよりもご飯が美味しくいただけるような気がします・・

ホームセンターやヒャッキンに行けば、見た目にそんなに悪くないレベルの
格安の茶碗が手に入る時代になり、
陶芸の郷の窯元はどこも大変だと思います。

購入した茶碗は、木製のきちんとした箱に収めていただき、箱のふたの裏面には、「黒唐津茶碗」
「中里太郎衛門窯」と毛筆で記されています。それはそれで非常にありがたいような気持ちなのです。

でも、箱は箱!・・美術品ならいざ知らず、箱に飯を盛るわけではないし・・・・

もしあの茶碗に専用の箱ではなく、新聞紙で包まれて「マイドアリ!」とお店の人に
渡されたとしたら・・・やっぱり、なんとなく興ざめしてしまうのでしょうか?

「しっかりと陶工たちが丁寧な仕事をしましたから、末永く丁寧にお使いくださいね?」
っと、箱に諭されているような気にもなりました。

化粧品や洋酒のボトル・・・、パッケージそのものに商品価値があるものもたくさんあります。

作り手の気持ちは、商品そのものの品質とともに、パッケージによっても表現できるものだと
思いながら帰路につきました。