私の1.17

27年前の1.17の早朝、私は故郷の温泉旅館で朝風呂入り、家族とともに過ごした約1年の在外研究の余韻に浸っていました。

それから3か月間の記憶はあいまいですが、とにかく3年は研究できないだろうと感じていたものが、
3か月後には「震災研究会」がスタートし、神戸港の倉庫内貨物の被災状況を調査することを手始めに、
以下のような経緯で、少しずつ「輸送包装」へと研究フィールドを移行していき、今日に至っています。

・地震動による保管貨物の荷崩れ防止対策に関する基礎的研究-水平振動している床面に置かれた物体の滑り特性-
　　1996.9 日本航海学会論文集95号
・パレタイズ貨物の荷崩れ防止対策に関する基礎的研究 1997.3.日本航海学会論文集９６号
・水平振動によるパレタイズ貨物の荷動き挙動の計測実験 1997.8.日本包装学会誌一般論文Vol.6,No.4
・パレタイズ貨物の荷崩れ振動回数について 1998.2. 日本包装学会誌一般論文Vol.7,No.1 , 平成10年度日本包装学会論文賞

神戸を襲った大地震は、無数の人生を変えた出来事ですが、私の研究の方向性も大きく変えたのです。