輸送包装研究室

輸送包装関連情報の発信

歌わなくなった?バスガイドさん

2016-02-25 13:58:13 | 日記
先日、機会があって、「はとバス」東京見物をしました。

小学生のとき以来、何十年かぶりで、出張で訪れることの多い東京ですが、
改めて東京観光が効率よくできました。

東京スカイツリーからの富士山は「日本一」だったし、
浅草仲見世では、日本語が聞こえてこず、「ここはいったいどこの国?」状態・・・

「はとバス」といえば、やっぱりバスガイドさん!

マイク片手に、「発車~~オ~ライ~~!」と歌ってくれるとばかり、期待していたのですが・・・

いまどきのバスガイドさんは、歌ってくれないのでありました。

途中までそのことにすら気づかなかったのですが、
同乗者に「今日のバスガイドさんは歌に自信がないのかな?」
っと言われ、「ハタ!」と気づいたのでした・・・。

やっぱり、バスガイドさんには・・「歌ってほしい!」と・・・

・・・のような話・・・いつの間にか無くなってしまっている事・・・

なくなってしまっていることすら気づかない!

ありがちです。

何でも「昔が良かった」などと言うつもりはないのですが・・・、

包装にもたくさんありそうです・・・

温故知新・・・

いつのまにか私たちが手放してしまっていることを思い出せば、
意外と新しい発想が生まれてくるのかもしれません。





クアトロリンガル

2016-02-03 13:48:11 | 日記
先ほど修士2年生の修士論文発表会と最終試験が終わりました。

当該院生は、中国からの留学生で、中国の包装学科を卒業後来日し、
2年間の日本語学校、1年間の研究生を経て、2年間の修士課程を終えようとしています。

中国東北部の出身で、第一言語のハングルと第二言語の中国語はネイティブ、
第三言語の日本語は非常に堪能(修士論文は日本語)で、
第四言語である英語で国際会議で発表し論文も記述する能力があります。
つまり東アジア主要3ヶ国語に加えて、国際語である英語もそれなりのレベルです。

修士論文のテーマは、
「包装貨物評価のためのハイブリッド自由落下試験に関する研究」
です。

落下試験を実施する内容品が開発中の試作品や高額のため取り換えできない場合
に対して新しい試験方法として「ハイブリッド自由落下試験」が提案されています。
「ハイブリッド自由落下試験」のコンセプトは、内容品が破損しない安全な落下高
さから落下させ、低い落下高さでの試験結果から、破損の可能性のある高い落下高
さでの包装内容品へ伝わる衝撃加速度を予測することにより、内容品を壊さず緩衝
設計を評価するものです。

修士論文ではハイブリッド自由落下試験の衝撃加速度の予測精度に及ぼす包装品の
物理モデリングによる影響を評価するため、粘性減衰およびクーロン摩擦の影響を
考慮した物理モデルを用いた新しいハイブリッド自由落下試験の加速度予測方法を
提案するとともに、落下姿勢の影響のない動圧縮試験機を用いて検証を行っています。

その内容は、今年7月に開催予定の包装学会年次大会で口頭発表する予定になっています。

4月からは、日本の精密機器メーカーで、輸送包装設計者として新たなスタートが待っています。

また一人、とても優秀で前途有望なゼミ生を送り出すことができました。