輸送包装研究室

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食・住・医、そして・・・新たなる包装の役割?

2015-02-25 10:59:10 | 日記
私たちの便利な生活を支えてくれている包装・・・

衣食住とよく言いますが・・・

食については、いうまでもなく様々な包装(容器)が開発され、ますます便利になりましたし、これからももっと私たちのライフスタイルに合った食文化を生み出してくれるのでしょう。。。

住については、家電製品に代表されますが、新しい製品ができることによって、結果的に私たちの住環境もますます便利になります。

医については、包装の役割はもっとカイゼンしていくべきでしょう。たとえば、高齢者にとって、多様な薬を確実に服用するためには、まだまだ取り出しにくかったり、見えずらく間違いやすいと感じます・・・

これらは、私たちが「よりよく生きたい」という願望が出発点で、包装についてあれこれ考えてきたことは間違いないでしょう。

これに対して、これまでタブーのように扱われてきた感のある「死」に向き合ったモノが少しづつクローズアップされています。たとえば、エンディングノートでは、自分の「死」にあえて向き合い、そこに自分らしさを求めます。自分の意思に反した死に方や死後の扱いを避けたいう欲求です。

さてさて・・・「包装」はこれらの欲求にどのように応えていけるのでしょうか?

たとえば、「お墓」。。

お墓の中の埋葬空間は非常に結露しやすく、お骨が密閉された骨壷に収められ埋葬されている場合に、中で水浸しになっていることをご覧になった方もおられるでしょう。その状態は、「自然(たとえば土)に還る」心情からすれば問題ではないのかもしれませんが、一方で「忍びない」とお感じになられる方もあるかもしれません。
現状では埋葬空間に通風孔があったり、骨壷の底にあえて穴が開いているに過ぎず、その効果はいかなるものでしょう??

「結露・汗濡れ対策」は輸送包装にとっても、古くて新しい問題であり、「決め手」となる包装形態は無いといっても過言ではないのですが・・・

私たちが「よりよく生きる」ために、私たちの「死」についても、病院任せ、葬儀屋任せ、お寺任せでは済ませたくない時代に、包装はこれからどのように応えていくべきなのでしょう・・・・?

ナカミに問題はないけれど・・・

2015-02-03 10:33:24 | 日記
朝ドラ・・・りんごジュースのお話です。

北海道から関東への船便を使った長距離輸送で、思いのほかの長期間となり、
「ラベルにカビが浮いている」
「ジュースが白濁している」
といったクレームで大量の返品が発生し、四苦八苦している設定でドラマが進んでします。

白濁の件は、ジュースが「果汁100%」である証拠!
返品されてきたりんごジュースを利用して「りんごのワイン」の商品開発に挑戦中!

さて、ラベルにカビが浮く件は、ドラマではどのように問題を解決するのでしょうか?

興味深深・・

容器包装の外観に多少の不具合があっても、ナカミの品質にはまったく問題はなくても
消費者には買ってもらえません。・・・といいますが、本当なのでしょうか?

野菜や果物も、店頭に山積みになっていないと、消費者の手が伸びないそうです。
(商品が少なくなってきたら売れないので、そのあとはどうなるの??)


包装・物流・流通業界はあまりにも消費者におもねってはいないでしょうか?


現状の消費者の購買行動をすべて是とするのであれば、コストや環境適正の面からも
無駄が多すぎるように感じます。

業界主導で、消費者の購買行動をコスト低減と環境にやさしい行動パターンへと誘導していく
方法論を検討する必要があるように感じます。

国際語となった「MOTTAINAI」は、本来「もったいない」だったはずであり、
日本人の行動規範の原点であったはずです。

まずは、小学生や幼児教育の段階で仕掛けをし、若いパパ&ママさん・・そこに
戦中戦後に「もったいない」といわれ続けてきた世代にご登場願って、
われわれ「高度成長期」に育ち、もっとも「もったいない」と感じない、
鈍感な世代に「カツ!」と入れてくれればと思うのですが・・・・