輸送包装研究室

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式を使わず説明してください!

2021-03-24 11:26:58 | 日記
輸送包装・・特に緩衝や防振のための包装設計業務をするためには、
力学を理解する必要があります。

高校で数学や物理に縁のなかった「非理系」の方々にとっては、
輸送包装研究室サイトで提供している学習用コンテンツを見ていただいても
「(なるべく)式を使わずに説明してください!」っと、言われることが多いのです。
http://www.research.kobe-u.ac.jp/gmsc-t-pack/study.html

例えば防振包装のためには「振動」を理解する必要がありますが、
そこでは「三角関数」や「微分積分」がどうしても説明上出てきてしまいます。

「サイン・コサインが出てきた瞬間・・・もうだめだ…と・・・」

その中で、「オイラーの公式」を使う場面がありますが、その公式の特別な条件である
「数学の世界で最も美しいと言われる:オイラーの等式」については、
いろいろとネットでもわかりやすい説明がされていますが、やっぱり式中心!

「サイン・コサイン・・」と縁を切った方には近づけない世界でしょうか?

小説「博士の愛した数式」(映画化もされました)では、
「オイラーの等式」を文学的に巧みに表現され、
「非理系」の方々に対して、数学の扉を少しだけ開くことに成功した
典型的な例です。

あんなに情緒的な表現で、ランダム振動特性を表すパワースペクトル密度(PSD)などについて、
「わかったような気にさせてくれる数学的な式ではない魔法の言葉」はないものでしょうか?