輸送包装研究室

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古くて新しい問題

2020-09-10 14:35:41 | 日記
この段ボール箱の強度は?・・・・古くて新しい問題です。

半世紀以上前に、ケリカットやマッキーらが、簡便な予測手法を提案し、
日本ではケリカットの簡便予測式が主に用いられています。

最近では、商習慣の多様化により、段ボール箱も様々な形式や極端に
扁平・長細・小さい・・ものも使われています。
そのような段ボール箱の強度は、上記の予測式では精度が悪く、現場対応を
せざるを得ませんでした。

このたび、当研究室から11人目の博士号を出すことができました。

その研究成果は、箱の形式や大きさに関わらずに段ボール箱強度を予測できる
汎用的手法を提案し、その精度検証を行ったものです。

社会人ドクター院生として、入学前から5年ほどかけて取り組まれた成果で、
すべての段ボール箱設計者がいつも使う手法になることは間違いなさそうです。
(・・・・段ボール箱強度推定に関する高山の方法・・・・)

そのためにも、提案された有用な手法を広く知っていただき、
使っていただくための「広報・普及活動」にご尽力されることを期待しています。