輸送包装研究室

輸送包装関連情報の発信

追い出しコンパ

2013-09-30 11:33:20 | 日記
今日の夕方、9月末で博士課程をめでたく修了され、博士の学位を携え中国へ凱旋帰国(包装学科の教員)される、
仲君の追い出しコンパを、キャンパス近くのお店で行います。
これで博士学位授与者7名、修士学位授与者19名、学部卒業生約50名(輸送包装分野卒研者のみ)を、送り出すことができました。

その中の半数程度は、いまでも輸送包装分野で活躍してくれています。

中国には60大学程度で包装学科があり、毎年4000名程度の包装を学んだ学部卒業者が出ています。
それに比べれば日本は寂しさを禁じ得ませんが、少しでも輸送包装業界に人材育成の面から貢献していきたいと思っています。

それにしても、毎年少しずつ研究室のメンバーが入れ替わることで、「いつまでも若い気分」でいることができます。

「100倍返し!」・・どうなるかと思ったら・・・・

2013-09-24 10:01:43 | 日記
前回に続いて・・・日曜日のドラマを観ながら考えました・・・緩衝包装についてです。

「倍返し」ならぬ、物流中の荷扱いがヒドイ!と悪評高い地域へ輸送(左遷?)するとき、
落下高さがどれくらい大きくなるか????気になりますね・・・

たとえば、落下高さが「倍!(2倍)」になると緩衝包装品に作用する衝撃はどうなるのでしょうか?

緩衝材のバネ特性が線形と近似できる場合(発泡プラスチック系など:いつでもOKではないけど)、
緩衝材を変更せず、底付きしない場合、
衝撃G値は1.4倍、緩衝材の最大変位も1.4倍、衝撃作用時間は同じです。

決して、高さが倍になっても「倍返し」とはならないのです。
(力学の理屈は必ずご自分でご確認ください)



「倍返し・10倍返し」なんて:とんでもない!・・・緩衝包装材の反発係数

2013-09-18 09:45:16 | 日記
いよいよ来週が最終回!視聴率40%超えは間違いなさそうな勢いです。
学生達すら「倍返しダ」が合言葉のようですが、それでは反発係数は1を超えてしまいます。
最終回では「10倍返し」だそうです・・・いつから日本人はそんなに過激になったのでしょうか?
ハムラビ法典や旧約聖書の「目には目を、歯には歯を」は、無用の報復の拡大を抑えるのが
目的だとの解釈もよくされますが、それとて反発係数は1・・・・

80cmから落下させた緩衝包装品に最大加速度90G、作用時間10ミリ秒の正弦半波が作用する
しごく現実的な緩衝包装の数字を当てはめると、反発係数は0.5、リバウンド高さは20cmとなります。

その理屈は是非ともご自分でご確認ください!!


タブレット上の空論

2013-09-09 09:30:19 | 日記
半沢直樹さんが昨日の夜、叫んでました!
なるほど・・・、学生にもその手の輩はいます。

というより、物理の公式は知っていても、それを使えないヤツはもっといます。

地球上(重力加速度を10m/sec2と近似)の床面に静止している、
質量1kg・面積100cm2 の物体底面に作用する応力は、何キロパスカル?

もちろん答えは1キロパスカルですが、
講義の初めに、小テストを学生たちに課すと、半数程度の学生は間違えます。
知ったかぶりしてませんか?(今さら誰にも打ち明けれませんよね・・・)

会社でもとんでもない数字を出して失敗をした経験はありませんか?

輸送包装は現場感覚が非常に重要です(といっても小生には現場経験がないのですが・・)。
設計で算出した数字の桁や単位、理屈をしっかり身につけて、
「人と会うこと、話すこと」を大切にできる技術屋になられますよう・・





懇親会で本音(裏事情)を聞き出そう!

2013-09-04 17:21:47 | 日記
学会の発表会や、講演会、講習会が終わったら、さっさと帰ってしまう方がいますが、もったないですね!
大概のイベントには懇親会(交流会)が付き物ですが、それを欠席する意図がよく理解できません。
本気でそのイベントに参加しているのでしょうか?会社(上司)から言われたので、仕方なく参加しているのでは?
懇親会では是非ともご自分の名刺を数多く配って回り、ご自分の抱えている課題をまずオープンにして、
より有用な情報を引き出しましょう!きっと本音の情報が懇親会の会場では飛び交っているはずです。
社外秘(ほとんど大した情報でもないのに・・・)なんて硬いことを言っているようであれば、何の進歩もありません。