輸送包装研究室

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博士論文発表会2014.1.28

2014-01-29 13:55:09 | 日記
昨日、博士論文発表会を行いました。

発表者の細山亮さんは、大阪府立産業技術研究所の研究員として、社会人でありながら
神戸大学大学院博士後期課程に3年間在学され、このたび博士論文を提出されました。

実質的な研究期間は、準備段階を含め、5年間です。

5年間で公表した学会有審査論文は5編(いずれも日本包装学会誌一般論文)、
国際会議(International Association of Packaging Research Institute主催)で
本人が英語によるプレゼンテーションが2件(アメリカおよびフィンランド)です。

博士論文はそれらの成果をとりまとめたものとなっています。

博士論文のタイトルは、

「包装貨物振動試験の精度向上に関する研究」

です。

内容は、ランダム振動試験では再現できない、衝撃的な事象が加わる、
より現実に近い、ショックオンランダム波形を、簡便に再現できる
加振方法を提案し、その有効性を数値計算および実験によって検証したものです。

正式には、3月上旬の教授会にて学位授与判定を教授会メンバー全員の投票で決します。

学位取得(学位記授与式)は、3月24日で、その後、神戸大学のホームページ上で
学位論文の全文(PDF)がダウンロードできます。

発表会には、数名の輸送包装関係の技術者の方もお見えになり、発表会後の
意見交換会を含めて、有意義な意見交換の場を設けることができました。

これで、当研究室から輸送包装に関する博士の学位授与は、8件目となりました。

輸送包装に関する研究を系統的に行い、博士の学位取得にご興味がある方は、
是非ともご連絡ください。


近畿包装研究会で講演しました

2014-01-23 11:09:55 | 日記
1月21日、兵庫県民会館において、近畿包装研究会の講演会で、

「段ボール力学に関する研究紹介」

というタイトルで、約90分の講演をしました。

当日は、近畿包装研究会の会員の皆さまに加え、西日本梱包工業組合の会員の皆さまも
参加いただき、参加者は40名ほどでした。

当日の内容は、以下の通りで、
当研究室でここ数年実施してきた研究のうち、段ボールに関わる内容で、
論文や学会発表をしてきた内容を、とりまとめたものです。

1.原紙・シート強度のバラツキ:
  製造工場・製造時期が異なっても同じとみなせるか?

2.ケリカット式は信用できるか?:
    信用すると危険側の設計になる可能性大!

3.一定荷重座屈変位の推定:
    圧縮試験のみで推定可能!

4.段積みによる強度低下:
    有効周囲長率の提案!

5.摩擦による擦れ損進行:
    画像解析による輝度評価!


講演会終了後、場所を神戸元町のイタリアンレストランに替え、
お店の中にある本格的な窯で焼かれた、非常においしいピザを頬張りながら、
まじめな話あり、人に言えない裏話あり・・・の楽しいひとときを過ごしました。

年度末で、学内の会議が続いており、久しぶりの学外で、日頃のストレスを
発散し、リフレッシュすることができ、講演会の準備をされた皆様に
お礼を申し上げなければなりません。

ありがとうございました。

ありのままを受け入れる・・・

2014-01-10 13:50:22 | 日記
「あそこで急に風が吹いてこなければ・・・」

「ボールに泥がついていなければ・・・」

「ディボット(人が打った跡)にボールがあったので・・・」

「ラフにボールが深く埋まっていたので・・・」

「砂が綺麗に均されていなかった!!」

何のことかわかる人は、「山へ芝刈り」に行くことを趣味にしている人たちで、
小生も月に2,3度は、「野山へ芝刈り」に行きます。

「芝刈り」のいい点は、一日中外で歩き回れる(ほとんど2,3本の棒きれを持って走り回っていますが・・)
こと、同伴者の性格がよくわかり、「人は見かけによらないことが多い」ことを体験的に学習できること、
・・・などがあり、いったん面白さが分かると、はまりやすい遊びです。

小生の最も気に入っている点は、「自分自身がレフェリー」であること、「そこにあるボールは
すべて自分の行為と自然条件によって必然的に”そこ”にある」ので、「あるがまま」を受け入れ、
もし、ルール上で自己判断に迷うときは、「自分に不利な方」を採用する・・・というところです。

たかが遊び・・・ですから、普段はなかなか難しい、「ありのままを受け入れる」ことを
積極的に楽しんでいます。

でも・・・「もしあそこで・・・だっタラ・・・??を切れたのに!!(タラは北海道!?)」と
今年も帰りの車の中でブツブツ・・・ひとりごとを繰り返すんだろうな・・・・

・・ということで、今年もなにとぞよろしくおねがい申し上げます。