卸売市場新たな名所に 札幌、本州ツア-受け入れ本腰 見学需要増が追い風
札幌市中央卸売市場(札幌市中央区)は、本 州発着のツア-客の見学受け入れに本腰を入 れ始めた。食の安全性と魅力アピ-ルに役立 てたい考えだ。
見学は、20~40人程度のツア-を無料で受け入れる予定で、午前 6~8時に対応する。既に今月は、3団体の予約が入っている。同市 場では全面改修中の2006年、場内2階に見学通路を設置した。小 中学校や町内会などの見学を受け入れてきたが、昨年から、本州の 旅行業者が卸売市場に立ち寄るツア-を企画。依頼は10件あったも のの、3件が急にキャンセルされたためツア-客の受け入れを中断し ていた。しかし、旅行代理店からの強い要望もあり、市場も「イメ-ジ アップにつながれば」と本格的に取り組むことにした。これまで見学者 を先導する説明員は4人体制だったが、市場内の事情に詳しい卸業者 OBを新たに一人登用。従来のスタッフたちも市場内の知識を広げよう と自主研修を始めた。東京のある大手代理店は「北海道といえば新鮮 な海産物や野菜。北海道のさまざま食材を間近で見たいとツア-へ申 し込む人は多い」と観光スポットとしての可能性を指摘する。同市場は 「観光客対応は本来の業務ではないが、清潔な施設を公開し、市場を 経由した道産食材の安全性を訴えたい」と話している。
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