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元気とキレイを追求すると、人生は楽しく過ごすことと・・・!?

安保徹医学教授の健康の条件

2006-05-26 21:06:00 | 健康・病気

血液に含まれる細胞成分のうち、赤血球と血小板以外の細胞を                             白血球と呼びます。白血球は顆粒球とリンパ球の二種で95%を                             占め、残りの5%はマクロファ-ジです。                                           顆粒球は好中球(95%)、好酸球、抗塩基球の総称で                                   リンパ球はNK細胞、NKT細胞、B細胞、T細胞の総称です。                                この白血球は、人間の体をウイルスや細菌の侵入から守っている                           「免疫」という自己防衛システムにおいて重要な働きをしている                              細胞です。中でも白血球の60%を占め、最大勢力を誇っているの                            が顆粒球。顆粒球は大きなサイズの細菌を好み、体内に細菌が                             侵入すると傷口に集まって細菌を退治し、自らは自爆して膿とな                             ります。傷口やニキビの膿は、細菌との闘いに果てた顆粒球の                              死骸です。顆粒球の闘いはとてもすばやく、「免疫」を成立させずに                           終わってしまいますが、炎症の60%はこの顆粒球が担当している                            ので、とても働き者の細胞です。次いで多いリンパ球は、顆粒球や                            マクロファ-ジが小さすぎて闘えなかったウイルスや花粉を相手に                            闘います。リンパ球は、一度闘った相手(抗原)を覚えていて、同じ                            敵(抗体)が再び侵入してきても、あっという間にやっつける「免疫」                            を成立させます。その上この白血球は自律神経の支配下にあり、                            その影響が顕著である。そのことを探求したのが安保=福田両医                            師の共同研究で、この内容を理解することによって、生活習慣病                             関連によって発症するといわれる、あらゆる疾病を安心して予防し、                           健康な体を確保出来そうな予感を感じます。

自律神経とは、自分の意思とは関係なく、呼吸や心臓、胃、腸の                            働きなど生命維持に不可欠な機能を調節している神経です。                               自律神経には、昼の神経と呼ばれて活動時に活発になる交感                              神経と、夜の神経と呼ばれ、夕方から夜間に活発になる副交感                             神経があります。そこで重要なのが、交感神経が優位のときは                              顆粒球が活性化し、副交感神経が優位のときはリンパ球が活性                             化するということです。日中バリバリ仕事をしたり、勉強をしたりし                             ているときは「交感神経」が働きます。その状態時は心臓の拍動                             が高まり、血管が収縮して筋肉が緊張し、心も体も「やるぞ !」とい                            う活動的な気分になってきます。当然血圧を上げ、脈拍を速めて、                            人間が活動しやすい状態に体を調節します。血圧は一日の中で、                            体にかかる変動によって変化します。人間が活発に活動している                             ときは、細菌などさまざまな微生物が体内に入りやすくなっていま                           す。そんな体を守ってくれるのは白血球の一種の「顆粒球」です。                             反対に、副交感神経は、体を休めたり、食事をして消化活動をす                             るときなどに働く神経です。副交感神経が優位のときは、血圧は                             下がり、血管は拡張されて血液循環をよくし、消化液の分泌を促                             進します。つまり、体を「リラックスモ-ド」にするために必要な神                             経で、就寝しているとき、または食事をしたり、好きなことをして                              安らいでいるときに優位になる神経です。その様な体の状態の                              ときには、顆粒球が処理しきれなかった極小の細菌、ウイルスを                              退治する「リンパ球」が活躍します。リンパ球は、休みモ-ドに                              なつている体だからこそ働いてくれる免疫細胞で、「マクロファ-                            ジ」という貪食細胞からの伝達を受け、働き始めます。                                   寝食を忘れて、仕事や研究、その他諸々の諸事に没頭していると、                           交感神経優位のストレスによって、慢性的顆粒球過多状態に陥り、                           リンパ球での再生処理機能が、うまく働かないために体調不良に                            なるようです。1日平均七時間の睡眠を、確保することが健康体の                            必須条件のようです。

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