問題は喫茶にある。
まずは抹茶。
味自体は好きだし茶碗も揃っているが、例によって作法がうるさい。
隠者流胡座手前を嘲笑する客には、缶ビールを缶のまま出すが吉。
煎茶の湯呑みも集まったが、コーヒー紅茶の器には困った。
把手が付いた形は、出っ張りが余分で不完全な姿に見え落ち着かないのだ。
初代仮面ライダーの珈琲道は抹茶碗に茶筅で泡立てていた。
私もコーヒーは抹茶碗派だ。
黒織部沓茶碗 江戸時代 (カフェラテ) 古瀬戸の猿
歌人俳人達の酒好きには呆れる。
李白、白楽天の頃からの伝統だと偉ぶっている。
私は体調もあって量より質、量より酒器に凝る方だ。
酒器は古今東西良い物が沢山あって楽に選べる。
必要なのは徳利とぐい呑に、肴の小皿だ。
小盆に纏めるのが隠者流。
古唐津徳利 李朝ぐい呑 古九谷絵皿
詩画仙達に供する酒量は断固二合迄!
さもなくば清談どころか、狂乱の宴と化す。
我が一族の旧主、神君家康公は御自ら色々な湯づけを工夫された。
湯づけは身が温まり器一つで短時間でかっ込めるので、戦場食に適していた。
公は普段でも精々一汁三菜で過食を戒め、養生訓も遺している。
隠者の飲食(おんじき)も質素を旨とし、糖質を制限する。
現代の美食飽食の中では、逆に簡素な膳の方に精神美がある気がする。
墨客達を呼んだ詩文の宴は、正に仙境やミューズの楽園に遊ぶ趣がある。
若い頃の悪い遊びにも飽きた大人達の、精神の遊楽だ。
下の書はそんな折にいただいた物。
水内慶太作 俳句色紙 春暁の鏡の中に帰る衣
(朝帰りか?)
©️甲士三郎
まずは抹茶。
味自体は好きだし茶碗も揃っているが、例によって作法がうるさい。
隠者流胡座手前を嘲笑する客には、缶ビールを缶のまま出すが吉。
煎茶の湯呑みも集まったが、コーヒー紅茶の器には困った。
把手が付いた形は、出っ張りが余分で不完全な姿に見え落ち着かないのだ。
初代仮面ライダーの珈琲道は抹茶碗に茶筅で泡立てていた。
私もコーヒーは抹茶碗派だ。
黒織部沓茶碗 江戸時代 (カフェラテ) 古瀬戸の猿
歌人俳人達の酒好きには呆れる。
李白、白楽天の頃からの伝統だと偉ぶっている。
私は体調もあって量より質、量より酒器に凝る方だ。
酒器は古今東西良い物が沢山あって楽に選べる。
必要なのは徳利とぐい呑に、肴の小皿だ。
小盆に纏めるのが隠者流。
古唐津徳利 李朝ぐい呑 古九谷絵皿
詩画仙達に供する酒量は断固二合迄!
さもなくば清談どころか、狂乱の宴と化す。
我が一族の旧主、神君家康公は御自ら色々な湯づけを工夫された。
湯づけは身が温まり器一つで短時間でかっ込めるので、戦場食に適していた。
公は普段でも精々一汁三菜で過食を戒め、養生訓も遺している。
隠者の飲食(おんじき)も質素を旨とし、糖質を制限する。
現代の美食飽食の中では、逆に簡素な膳の方に精神美がある気がする。
墨客達を呼んだ詩文の宴は、正に仙境やミューズの楽園に遊ぶ趣がある。
若い頃の悪い遊びにも飽きた大人達の、精神の遊楽だ。
下の書はそんな折にいただいた物。
水内慶太作 俳句色紙 春暁の鏡の中に帰る衣
(朝帰りか?)
©️甲士三郎