何でも実習生の実習日誌

電子工作、模型スチームエンジン工作など、何でも工作が大好きです。
手持ちの工作機械は卓上ボール盤だけ、全て手作りです。

NWT-4000も使ってみた

2020-08-11 14:21:30 | 電子工作
2010/08/10 (月曜日) 晴れ

こんな工作を始めて何年目になるだろうか?
たまたまスチームエンジン工作が縁で親交を深めた友人がこういう高周波工作の
ベテランで高周波初心者のオイらにいろいろアドバイスしてくれたり、手持ちの
部品をプレゼントしてくれたりしてこの趣味に引き込んで(?)くれたのがきっかけだ。
もうかれこれ5、6年にはなるだろう。
高周波関連の工作を続けているうちにSDR(ソフトウェアラジオ)というものを知った。
外国の地デジ・チューナー用のICを使った中華製のドングル(USBでパソコンと接続
する小型の装置)でパソコンにインストールしたソフトウェアで動作させる受信機だ。
FM放送はもちろん、VHFやUHFの通信も受信できる。
ただこのドングルは地デジチューナーの流用なので短波放送のような低い周波数の
放送は受信できない。
オイらもずーっと昔、ラジオ少年だった頃にラジオを改造して短波放送何ていうものを
聴いたことはある。 海の向こうの遠い国からやってくる電波。 音が大きくなったり
小さくなったり(フェージング)しながらアナウンサーが伝えるわけのわからない言葉を
聞いていた。 中にはとても素敵な音楽を流す放送局もある。
また勇ましい曲を流して自国を宣伝する放送局もあった。
そんな短波放送をまた聴いてみようと、低い周波数の短波放送をSDRドングルが受信
できる高い周波数に変換するコンバータを工作した。
コンバータの工作には局部発振器と称する高周波発振回路が必要だ。
オイらの工作は発振してもらっては困る回路(増幅回路など)ではやたらと発振するくせに
発信してくれないと困る(発振回路)ではなかなか発振してくれない。
高周波先輩のアドバイスやインターネットにアップされた資料・記事を参考にして
やっと高周波を発振させることができた。
こういう高周波(VHFやUHF)になるとその存在を確認するのがなかなか大変だ。
話には聞いたことがあるレッヘル線や、ハムが使う吸収型周波数計なんかかな?
オイらが持っているような低性能なオシロスコープでは波形をみることもできないし、
一応はグリッドディップメータを持ってはいるが、200MHzまでしか対応しないし、
微弱な高周波(電波)には反応しない。
こういう時も工作友人の高周波先輩は頼りになる。
「スペクトラムアナライザー」といものを教えてくれた。
まぁ、その名前ぐらいは聞いたことはあるが、目玉が飛び出すぐらい高価な測定器だろう。
だからオイらには縁のないもので使い方なんてもちろん知るわけがない。
でもこの高周波先輩は「オイらが使うのには必要十分で値段はめちゃくちゃ安い」ものを
教えてくれた。
それがこの「NWT-4000」という「スイープ・アナライザー」だ。

             以上前置き・・・・・ 相変わらず前置きが長いねぇ。

今日は、作りかけで部品箱に放り込んであったVHFのVFOを工作してみた。
短波放送受信用コンバータ、UHFのVFO工作などで苦心した結果、2、300MHz程度の発振器は
問題なく作れるようになった。
生プリント基板に細切れのプリント基板を張り付けて回路をつくる「切り張りランド方式」の効果も
大きいだろう。(この方式も高周波先輩に教わった。)

ケースはペーパークラフトで作った。
バリコンの目盛が張り付けられればOKなのでペーパークラフトでも十分だ。


発信範囲を広くするためにコイル巻き数やバリコン容量をいろいろ変えてみた。

これはコイル(0.9φ銅線 直径9mm 巻き数5回)とバリコン1ユニット(2.8pF~9.3pF)の組み合わせ。
100MHz~130MHzを発振する。



これは同じく0.9φ銅線で 直径12mm 巻き数3回のコイルと バリコン(2.8pF~9.3pF)の
ユニットを2個並列に接続したものを組み合わせたVFO.
100MHz~150MHzを発振する。



VFOの出力をー40dBのアッテネータを経由してNWTー4000に入力する。


テスト構成図。


テストで得られたグラフ。





100MHz~140MHzのVFOができたらこれをLOCにしてVHFエアバンドを受信する受信機を
作ってみよう。
あのザーザー雑音が出る超再生受信機も良いけど難聴になるかもしれないからこんどは普通の
受信機で聞いてみよう。
バリコンをバリキャップに換えてマイコンと組み合わせてスキャン受信もしてみたいな・・・・・・・。

コメント
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