千鳥足こと博多のおいしゃんの独り言

おひなまつり

今日は桃の節句、お雛祭りですね・・・
今日は元人形屋のうんちくば・・
※博多人形では段飾りやら無かばってんが一応人形の知識だけは(^^♪


よく見る親王飾りです。
ちなみに烏帽子がピントまっすぐ立っとるほど身分が高いていうことです。
神主さんのは垂れとりましょう?


よく見たら違いがありますね・・・・
そうお内裏様とお雛様の並び方。
下の写真は京雛の写真です。

元来は京都の紫宸殿の即位の時南が正面になり左側が日が昇る東にあたり
左側(正面から見たら右側)が上位の位置にあたっとりました。
「天子南面」ていう言葉があり、皇帝やらの偉人は南に向いて座り、
北面は臣従することば意味しとります。
南に向いたときの日の出の方角(東。つまり左手側)が上座で、
日没の方向(西。右手側)が下座てされるようになりました。

また紫宸殿の庭の東に桜、西に橘が植えられとったけん
左橘、右桜て言いますね。雛飾りにも飾られます。
古来に則った雛飾りはこの花飾りも左が蕾で右側が花びらの作りになっとります。
東側が良く陽が当たるけんです。
こらい日本では左が上位やけん役所も右近衛府より左近衛府が上位で
左大臣の方が位が上なんですね。
ちなみに山笠の櫛田入の台上りも棒捌きの左手(右肩)が
左肩より上位の人が乗る場合が多いです。

鎌倉殿の佐様(すけさま)は「右兵衛権佐(うひょうえごんのすけ)」やけん
位が低いほうの役所のNo2(権)の佐ですね。(源氏)
朝廷ば守る右近衛府の兵隊(武士)が兵衛
位の高っか左近衛府の兵衛は当時、平氏の武士ですね。
ちなみに朝廷の後ろ側ば守るいわば近衛兵は「北面の武士」です。
まだまだ武士の地位が低い時代ですね。

そいけんもともと天皇即位も左(向かって右)が天皇で
右が皇后様でありその意味で今も京雛は向かって右がお内裏様になります。
日が昇る東が優位ていう考えが日本にあったけんですね。

ところが海外ではその逆で国際儀礼が右上位やったけん
西洋化が進む日本でも右上位を取り入れるようになりました。
昭和天皇の即位の礼が催されたときその並びが天皇が向かって左に位置するごと
変わり今に至ります。

この時から関東の雛飾りは左(西)が天皇の立ち位置にかわったとさ・・

ちなみに雛飾りは婚礼ば表し段飾りに飾られるのは
お輿入れの道具やそれば運ぶ牛車です。
三人官女は位が高いお姫様のお付きの女人たちです。

おいしゃんも娘には段飾り買うて嫁入りにも持たせましたばってんが
大きゅうなるまではしまう場所に苦労して屋根裏部屋においとりました。
またスチールの段が重うてそらやおいかんけん
嫁入り時にふてて代わりに木組みの飾り棚ばK嶋さんに
頼んで作ってもらいました。

孫たちがお雛さん出したり飾ったりするとば楽しんでもらえたら
おいしゃんも幸せですったい。

きょ~おは楽しい雛祭り~♪

白酒ならぬ焼酎飲みながら書きよるおいしゃんです(>_<)

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