大通りは昔大半が「呉服町流」でありました。
正確に言うと、北は「原三信病院」の南側現在の「下呉服町」
あたりのところから南へ市小路（下中上）、呉服町（下上）、
小山町(下上)まで、現在の上呉服町あたりまでです。
その南は「馬場新町」といいよりましたが、馬場新町は
「新町流」に属します。
追山は東町筋ば北進し、下呉服町でＵターンし、
大博通り（呉服町流うち）ば一路南進します。
この大博通りができて「呉服町流」は町がだいぶ
削り取られとります。「昭和通り」で削られた「行町」やら
「古門戸町」とおんなじです。
また、「土居筋」で構成されとった土居流が
お互いの背中合わせの町に吸収され存続が危うくなったとおんなしで
呉服町流も背中合わせの「東流」「西流」に吸収されたとです。
ここに「呉服町流」は山の歴史から名前が消えてしまいます。
残念なことです。
そのときから「東町流」は「東流」に
「西町流」は「西流」に名前が変わっとります。
追山コースは山笠参加全流内ば通りますが、魚町、石堂は
横町で構成されますけん横切るだけです。
なして恵比寿流(石堂流)の竪町は通らんと？
という疑問ば私も持っとりました。
それは、もともと石堂流は石堂橋からの横筋がメインで
竪町は横町に新しく竪筋に家が建ち始め横町の竪筋で
「竪町」とした・・・というように後からできた町です。
後からていうてもそれはそれは昔の話ですバイ。
やけん、恵比寿流は今もぴょんと飛んで「綱場町」が
あります。途中の町は「東流」と「西流」に吸収されたとです。
さてさて
追山は呉服町流ば南進し、小山町上で右折し
西側の西町に入ります。ここが今で言うごんどう通り
さらに右折し、西町の「竹若番」に入り再び北進します。
この「ごんどう通り」は呉服町流でも西町流でもなく
「厨子町流」に属します。
この厨子町流には博多七堂のひとつ「奥堂」があり
このあたりの西鉄バスの停留所は「奥の堂」て言い寄りましたでしょうが・・
今もかいな？
ここからは奈良屋町まで一直線に西町筋ば北進します。
以前、町名町界の改正にも負けずに存続した「土居流」「恵比寿流」は
流存続はしたばってん、どうしても舁き手不足。
大黒流が竹若番に入ると前山の「土居流」と「恵比寿流」が
目の前に見えたものでした。
このころ「前山見えたぞ～」という声で俄然大黒の山足が早ぅなります。
私が子供のころ前走りで招き板持って走った頃、
前の土居流に追いついても「これ以上前さぃ行くな」と
招きば横向けてさえぎったとば思い出します。
後ろ振り向くともうそこぃ山は来とうとです。
奈良屋町の馴し廻り止めに三流同時に入ったことのありますが
当時の、土居流、恵比寿流はそれは悔しかったことでしょう。
当時、大黒流は由緒ある流に対して敬意を払い
山を止めて待ったものでした。
これもタイムは二の次という山の心意気です。
櫛田入もタイムじゃ無か！！
立派な奉納ばせな・・・・
大黒流がコースタイムも遅くなり低迷した時代も
見えとりもせんとぃ西町に来ると
「前山見えたぞ～」とかかる声・・・・・
昔ば知るおいシャンたちの叱咤激励でありました。
前山に追いつくことは現在の「土居」「恵比寿」の
健闘ぶりを見てもすでに不可能なことではありますが
いつも追山は前山に追いつくことだけば考えて走ります。
タイムば考えれば、「早い山から順に舁き出せば
実力が出せろうもん」となりますが・・・
それは無粋な考え・・・
山は早ぅ走るだけじゃないとです。
一番山はちゃんと能舞台さぃ山向けて
しっかり「祝い歌」歌うて舁き手も棒から離れて・・
タイムは二の次
全コース「横番」きらずに走ってこそ
「奉納」です
山笠スピード時代に突入ていう新聞の見出し
西流さんのブロック制の導入で今まででは考えられん
タイムば出しました。
これにとやかく言うことはありまっせんばってん
永年の悔しさの産物でしょう・・・・
わが大黒流は山の本質に沿って、山ば舁きます
舁き手でなくてもちゃんと清道ば事前に回って
横番切らずに「東長寺」「承天寺」回って、
白水酒店までいって折り返し、決して呉服町で横番切らん！！
それが追山ばってんがくさ・・・・
ていうたっちゃ
おいしゃんな「横番」きらな
「やおいきまっせん！！」
今年はそげなわけにもいかんですばってん
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